帰りのケーブルカー(3年次生)
秋学期は,3年次生のみんなで論文を読んでいきます。春学期の輪読のときと同じように,グループで発表し,発表するグループ以外はディスカッションのための質問などを用意してきてもらいます。前回は,各自や各グループで興味をもった論文にしましたが,なかには難解な内容であったり,知っておいてほしい分析法などが使われていなかったりしたので,夏休み明けの,論文購読第一弾は,本ゼミのテーマに沿った形で,私が論文を指定しました。その論文は以下の3本です。
- 臨床:Marcks, B. A., & Woods, D. W. (2007). Role of thought-related beliefs and coping strategies in the escalation of intrusive thoughts: An analog to obsessive-compulsive disorder. Behaviour Research and Therapy, 45, 2640-2651.
- 身体:Roberts, T-A., & Arefi-Afshar, Y. (2007). Not all who stand tall are proud: Gender differences in the proprioceptive effects of upright posture. Cognition and. Emotion, 21, 714-727.
- 文化:Masuda, T. & Nisbett, R. E. (2001). Attending holistically vs. analytically: Comparing the context Sensitivity of Japanese and Americans. Journal of Personality and Social Psychology, 81, 922-934.
これらの論文の内容をグループで発表してもらった後は,基本的な統計手法について,実際の論文を使って解説してもらいました。分析法を知らなければ,研究計画を立てられないので,ここできちんと理解して,卒論につなげることを意図しています。今年は,大学院の授業(プロジェクト研究)で「はじめに方法ありき」と強調していますが,卒論でもそういう側面はあると思います。というわけで,卒論のテーマについてもまた考えてもらいます。
- 全員が仲良くとても雰囲気のいいゼミです。大変な課題が出ることもありますが、個性豊かな仲間たちと、共に刺激しあいながら楽しく学んでいます。菅村先生はよく面倒を見てくださるので、熱心に学びたい方にお勧めです。
- 少し変わった菅村先生のもと、臨床だけではなく、それぞれがそれぞれの興味のある分野について学ぼうとしています。厳しいところはありますが、皆が仲良く、楽しいゼミです。
- 個性的な人達が集まっていて、ゼミのメンバー全員仲良しです。私達の学年ではゼミの中で一番大変だという噂もありますが、3回生のうちからしっかり勉強したいという人にはいいゼミだと思います。実際に大変なこともありますが、私は楽しくやっています。ただ、それなりの覚悟は必要だとは思いますが。
- 菅村ゼミの特徴は、①学生が真面目(遊ぶ時はきちんと遊ぶ) ②皆仲良し^ー^)人(^ー^ ③様々なテーマで幅広く心理学を学ぶことができる(これは自分の興味も広がるだけでなく、刺激になりますよ)です。自発的にしっかり心理学を学びたい人は菅村ゼミがおすすめです★
- うちのゼミは臨床だけでなく、文化や身体心理学など様々な興味を持った人が集まってます!先生はマイペースでいい声の方です。
- 大学生活の後半を、いままで以上に過ごしたいならぜひ。
- グループで行う課題が多いので、必然とみんな仲良くなれます。けど、課題の量は多いので覚悟は必要です。
- ほぼ毎週課題が出されるため、ハードなゼミです。でも、一生懸命準備をした発表が終わった後の達成感と開放感は一入ですよ! 心理学の知識だけでなく、パワーポイントを使ったプレゼンテーション能力やグループの仲間と協力する力を養うことができるゼミです。菅村先生はさることながらゼミの仲間たちもみんな魅力的で尊敬できる人ばかりで、毎週火曜日はいい刺激を受けています。
- 菅村ゼミは、自分にとっては厳しくもあり、楽しくもあり、上下関係がはっきりしてる…そんな所です。
- 個性的な人ばかりがいるゼミです。「自分は普通だ」という方、絶賛募集中です。
- 菅村ゼミでは論文を読んで発表、というのが多いです。読む論文は自分が選んだものだったり先生に指定されたものだったりしますが、臨床・身体・文化など様々な分野をやれるので興味の幅が広がります。またグループ発表が多いので自然とみんな仲良しになれました。
- 菅村ゼミは、真面目に勉強したい!という人におすすめです。
- 菅村ゼミでは、論文を読む力を養って自分の研究領域を広げ、また興味あることだけでなく、色んな心理学の研究分野に触れて自分の知らなかった興味の幅を広げられます。やや厳しいと感じる時もありますが、菅村先生は色んな分野に精通しており、多くの助言をして下さり刺激になりますo(^-^)o ゼミ生もみんな良い人ばかりなので、残りの大学生活を有意義に過ごすには、おすすめです!♪
- 言いたいことは大体みんなが言っているようなので、重複するようなことは書きません。とりあえずこのゼミに来れば紹介の内容が実感できるはずです(^∀^) 課題発表でも勉強になる、向上的なゼミです。最近、先生は性差心理学についてご興味を持っていらっしゃるとのことで、男女の心的な差異について関心がある方には一考の余地があるでしょう。
なお,以上のメッセージは,匿名で集めたものです。去年は,匿名にしなくてよいと学生がいうので,匿名にしていません。
2010年度の卒論提出日は2011年1月6-7日で,2月17日が口頭試問日でした。15名中12名が提出しました。題目は以下のとおりです。
- 懐かしい映像・音楽の視聴が気分に与える影響―1990年代のテレビ番組を中心に―
- アタッチメントとSacred Objectの関連
- 価値観が心理療法の効果に及ぼす影響―マインドフルネスストレス低減法とストレス免疫訓練法を比較して―
- 演劇経験と自己開示及びシャイネスの関連性―ドラマセラピーへの応用に向けて―
- サッカーにおけるゴールキーパーの状態がキッカーのパフォーマンスに与える影響
- 漫才の視聴による笑いがもたらす気晴らし効果
- 拍手とその文脈による感情への影響―身体心理学的観点からのアプローチー
- マンガを読むことによるストレス低減効果
- オタク的趣味が社会的スキルに及ぼす影響
- 髪型による印象とパーソナリティの関係性
- 詩を読むことによる気分変化
- 仮想的有能感と対人感および肯定的評価の受容度の関連―対人不安傾向と他者から寄せられるほめ言葉の受容度をもちいて―