StrokesPlusの導入

StrokesPlusは、右クリックしながらマウスで予め決められた軌跡を描くことをきっかけにして、面倒臭い作業を自動処理させるプログラムです。
マウスジェスチャソフトという括りなので、よく分からない人はウェブ検索するなどして概要を把握してみて下さい。

プログラムのダウンロードとインストール(または解凍)


ダウンロード先:
StrokesPlus本体: 公式配布ページ
日本語化パック: DukeDogDukedom


公式の配布ページは英語ですので御注意下さい。
まず最上部付近(多分上から三番目)にある一番新しいバージョンのリンクを開いて下さい。
例えばこういう感じになっています。



32-bit:

Portable/ZIP Download - Signed and Unsigned:
zipファイルへのリンク

Setup Package Download - Unsigned, Windows XP/Vista/7/8:
exeファイルへのリンク

Setup Package Download - Signed, Windows Vista/7/8 with UAC enabled:
exeファイルへのリンク

64-bit:

Portable/ZIP Download - Signed and Unsigned:
zipファイルへのリンク

Setup Package Download - Unsigned, Windows XP/Vista/7/8:
exeファイルへのリンク

Setup Package Download - Signed, Windows Vista/7/8 with UAC enabled:
exeファイルへのリンク


大きく分けて32ビット版と64ビット版のファイルが3つずつ用意されています。
自分の使用しているWindowsのビット数に応じたものをダウンロードするようにして下さい。これを知るにはスタートメニューにあるコンピューターのアイコンを右クリックしてプロパティを表示すると現れるシステム情報のダイアログボックス内にある"システムの種類"の項を参照します。

3つずつ用意されているファイルとその説明の英文を見てみると、Signed版とUnsigned版のexeファイルへのリンクが2つ、SignedUnsignedのzipファイルへのリンクが1つある事が分かります。
Signedとは所謂デジタル署名付きバージョンのことで、Unsignedとはデジタル署名が無いバージョンのことになります。Widnows Vistaからユーザーアカウント制御(UAC)というセキュリティが導入されまして、管理者権限の無いユーザーがファイルを開いたり実行しようとすれば煩わしい警告画面がでたり、スタートアップに登録しているのにブロックされて無効化されるといった現象が発生します。これはセキュリティを高めるには仕方のない対策ですが、これまでのダルダルなWindowsを使用してきた身からすれば面倒臭いことこの上ないのでUACを切っている人も多いかと思います。
ここまでの説明で分かる通り、UACをそのまま使用している人はデジタル署名付き(署名あり・・・Signed)版をダウンロードするようにして下さい。UACを切っている人やXPを使用している人はデジタル署名無し(署名無し・・・Unsigned)版をダウンロードしても構いません。

更にzipとexeの違いですが、これはインストーラを使ってPC内にインストールするか、zipを適当な場所に解凍してそのまま使用するポータブル版かの違いになります。これは好みで選択して下さい。
また、インストーラのexeはSigned(署名あり)とUnsigned(署名無し)が分かれていますが、zip版は2つが一緒に同梱されています。

32ビット
StrokesPlus_x86
StrokesPlus_x86_Signed

64ビット
StrokesPlus_x64
StrokesPlus_x64_Signed

上のように解凍すればフォルダが2つできますので、使用するものを除いてもう一方は削除すると良いでしょう。

インストーラの場合はそのままインストール、圧縮(zip)ファイルの場合は適当な場所に解凍すればプログラムを開始する準備が整います。そのまま実行すればユーザーインターフェースが英語になりますので、これを日本語化します。



日本語化

一番上にあるリンクから日本語化パックをダウンロードして、StrokesPlus本体のあるフォルダに上書き解凍します。若しくは一旦別の場所に解凍して、できたファイルをStrokesPlus本体のあるフォルダに上書きします(注: StrokesPlusが実行中であれば、この日本語化作業をする前に必ず終了させて下さい)。



ジェスチャとアクションの追加

試しにジェスチャとアクションを追加してみましょう。

アクションの登録

下の画像のように、アクションタブで"アクション追加"ボタンを押します



アクション名

StrokesPlusでいうアクションとはジェスチャに結びつけられたスクリプトによる一連の動作のことを言い、例えば音楽ファイルを再生したり、特定のキー入力を行ったりすることが出来ます。
ここではそのアクションの名前を付けます。
注意しなければならないのは、StrokesPlusは日本語に正式対応していない為、プログラム内で使用する文字列に日本語が含まれていると問題が発生する可能性があります。ですからこのアクション名でも英数文字で名前を付けた方が良いでしょう。別にちゃんとした英語スペルでなくとも、自分で分かりやすいならローマ字で設定しても大丈夫です。



コードの記述

次にアクションでどういった動作をさせるかを、Luaスクリプトエディット内に記述します。
動作を組み合わせて複雑な作業をさせるにはLuaというスクリプトプログラム言語の知識が必要になりますが、単純な動作には予め用意されたアクション関数があります。"利用可能なアクション"の下にあるボタンを押せば、利用できるアクション関数のリストが表示されます。使用したいアクション関数を選んで"挿入"ボタンを押せば、Luaスクリプトエディット内にサンプルコードが挿入されますので、これを変更して好きなアクションを定義していきます。
使用したいアクション関数を選択した状態で"情報"ボタンを押せば、そのアクション関数についての簡単な解説が表示されますので参考にして下さい。
Lua言語についての詳細な知識があれば、StrokesPlusに無限とも言える柔軟性を与えることが出来ます。興味があればネット上にLuaについての様々な情報や入門書がありますので勉強してみて下さい。参考: Lua公式のファレンスマニュアル日本語訳

この例ではacShellExecuteというアクション関数を利用して指定したファイルをデフォルトのプログラムで開くようにします。

利用可能なアクションから"acShellExecute"を選択して、"挿入"ボタンを押せば、雛形となるサンプルコードが挿入されます。


acShellExecuteには5つの引数と言われるプログラムへの追加情報を渡すようになっています。詳しいことは省きますが、一番目の引数で"Open"を指定し、2番目の引数にファイルのフルパスを指定すれば、そのファイルに関連付けられたデフォルトプログラムによってそのファイルが開かれます。お気づきかも知れませんが、引数と引数の間はカンマ , で区切り数値以外はダブルクォーテーション(二重引用符) " で囲みます。3番目と4番目の引数は空(つまり"")で、最後の5番目の引数は1です。
要は、挿入されたサンプルスクリプトの2番目の引数に、開きたいファイルのパスを貼り付けてやれば良いのです。

ここで注意しなければならないのは、StrokesPlus(Lua)ではWindowsのパスの区切記号として使われる
\ (エディットボックス内では \ として表示されます) はプログラムの特別な文字として処理されますので、それと区別する為に\を2連続させたものをパスの区切記号として表記しなければならないということです。つまり、"c:\downloads\_tmp\star.jpg"というパスであったとすれば、中にある\を全てに連続したものに変えて "c:\\downloads\\_tmp\\star.jpg" としなければなりません。

開くファイルへのパスに変更する(\を2連続させていることに注意)


ジェスチャの登録
ここではアクションを起動させる切っ掛けとなるジェスチャを登録します。

アクションタブ上部中央にある"新規"ボタンを押します

すると次のようなダイアログボックスが出ます。
OKを押した後、マウス右ボタンを押しながら実際に登録するジェスチャを描画します。

StrokesPlusが他のマウスジェスチャソフトと違う点の1つに、複雑なマウス描画を認識するというものがあります。一般的なマウスジェスチャソフトでは縦横斜めの繰り返しでしかジェスチャを登録できませんが、StrokesPlusならば一筆書きで描ける範囲でならどんな曲線や多角形であろうが登録できます。ですが、余りに複雑なものだと誤認識も増えますので、常識的な範囲内で登録することをお勧めします。

この例では星形の軌跡を登録しています。
描画を終えた所でマウス右ボタンを離せば、次のようなダイアログボックスが出てジェスチャとその名前の登録・保存が出来ます。


登録完了
これでジェスチャアクションの登録作業が完了しました。
"適用"ボタンまたは"OK"ボタンを押せば変更が保存されます。


マウス右ボタンを押しながら登録したジェスチャを描画してテストしてみます。


上記のようにちゃんと関連付けられたプログラムでファイルが開ければ成功です。


キー修飾子によって同じジェスチャで異なるアクションを登録する

StrokesuPlusには同じジェスチャでも、キーボードのキーや他のマウスボタンを押すことで別のアクションを登録することも出来ます。

StrokesPlusではジェスチャの起点となるボタンをストロークボタン(デフォルトではマウスの右ボタン)と呼びます。
このストロークボタンを拡張するのがキー修飾子で、マウス中央ボタン(ホイール)、マウス左ボタン、マウス拡張ボタン1(X1)、マウス拡張ボタン1(X2)、キーボードCtrlキー、Altキー、Shitキー、マウスホイール上移動、マウスホイール下移動の9つのボタンとキーが登録されています。これらのキーやボタンを押しながらジェスチャを描画することで、同じジェスチャでも異なるアクションをさせることが出来るようになるわけです。
また、キー修飾子を押すタイミングでもアクションの切り分けが出来、ストロークボタンを押しながらマウス右ボタンを押すか、ストロークボタンを押してから修飾キーを押すといった2つの動作が利用できます。

ここではキーボードのShiftキーを押しながら、通常と同じくマウス右ボタンを押しつつ上で登録した一筆書きの星ジェスチャを描けば、上とは別の画像を開くアクションを登録してみましょう。

アクションを追加して名前を付けます


ジェスチャのドロップダウンリストから上で登録していたジェスチャを選択します


マウス・キー修飾子の項で"Shit"チェックボックスにチェックを入れます


上と同じようにacShellExecute関数を挿入し、上とは別の画像を指定します(パス区切記号を2連続させるのを忘れずに!)。


"適用"または"OK"ボタンを押して登録。
そしてShiftキーを押しながら登録した星形ジェスチャを描画してテスト。

ちゃんと登録した画像が表示されれば完了!!!!!


この他にも色々な作業をStrokesPlusにさせることが出来ます。
各自試行錯誤しながら試してみて下さい。

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