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第51回名古屋地区NLPセミナー

2018/06/28 3:55 に 佐野正裕 が投稿   [ 2018/07/05 4:01 に更新しました ]

自然言語で書かれた数学問題を計算機で解く

松崎 拓也 (名古屋大学)

テキストの形で与えられた数学問題を自動的に解くことは,自然言語の意味を形式表現へと写し取る言語処理の課題と,形式化された問題を解く自動演繹・計算代数の課題が交わる複合的な問題である.「数学問題を解く」という行為をこのような形で計算機に乗せるための要となるのは論理式による数学問題の形式表現であり,言語処理と自動演繹という 2 つの部分課題は,形式論理において「数学的論証」という実践が「命題と推論」という 2 つのレイヤに切り分けられたことに直接対応している.そしておよそ全ての理論と実践の関係と同様に,自動解答システムを工学的に実現する際にも,問題の論理表現という理論的仮構と前後の処理の間には種々の「軋み」が生じる.本発表では,数学問題の自動解答という課題を 19 世紀末の形式論理の創始から 20 世紀後半の古典的 AI 研究への流れの延長上に位置づけ,実際の解答システムの概要と研究課題について解説するとともに,現在・今後の言語処理研究とのつながりについて考える.


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