特発性側弯症と装具
 

右図は、整形外科において  ヒトの身体の方向を説明する際に用いる図面になります。

側弯症装具の作用を考える上においても、右図によるヒトの体の方向を理解する必要があります。

Coronal planeとは正面から見た場合の平面になります。X線写真で背骨がS字(逆S字)に曲がって見えますが、それがこの面で撮影した画像となります。

Sagital planeは、側面像といい ヒトを横から見た際の面になります。

側弯症を理解する上で大切な事は、側弯カープはCoronal planだけで曲がっているわけではないということです。ねじれながらSagital planeでも曲がっている、つまり、三次元的に曲がっているということを知る必要があります

上段はこれまでよく使用されている装具を装着している写真です。下段は、RSCコルセットと呼ばれる比較的新しい装具を装着している写真です。

これら患者さんは「胸椎側弯」のケースで、上段レントゲンに赤矢印で示した方向が、装具装着により、プレッシャーをかけて矯正すべき方向を示しています。青矢印は、赤方向の力を有効にするための、「反作用」の力を示しています。三点で固定して、作用と反作用の力学的効果によりカーブを矯正することになります。


右は「胸腰椎のダブルカーブ」の側弯です。赤矢印と青矢印で力を加える方向と押さえつける力となる場所を示しています。


 

平面(二次元)における装具矯正の原理は上記に示したとおりですが、これだけでは側弯カーブの矯正効果はあがりません。なぜなら脊柱は三次元的にねじれてカーブしている為です。 

右の青色は矯正する前の患者の身体を輪切りにして見た図ですその外側の黒い線が作成すべき装具の円周を示しています。 ねじれた脊柱を逆回旋させるように赤矢印方向に力が働くように装具を設計することになります。この装具を装着した患者の身体が緑色であり、ねじれた脊柱が正常位置にもどります。









ダブルカーブ型 :

胸椎と腰椎のそれぞれが変形カーブしている側弯。

矢印は、装具作成時において プレッシャー(力の作用と反作用の関係)をかける方向を示している。












胸椎カーブ型 :

右写真は、胸椎が右彎曲しているので、右胸椎カーブ型となる

装具作成時には、右胸椎カーブの頂点(カーブの一番先端部)に対してプレッシャーをかけ、左側2箇所はそのプレッシャーを効果的にするための抑え(反作用)のパッドを設置する場所を示している

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダブル胸椎カーブ型:

胸椎は8個の椎体から構成されています。右写真は、その胸椎部のみで二カ所の変形カーブが生じている症例になります。













右胸腰椎カーブ型:

胸椎と腰椎との境界部においてそれぞれに関与した変形が生じている症例。








 

 

 

 

 

 

 

 左腰椎カーブ型:

 腰椎部のみが左に変形カーブしている症例。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 側弯症 CT画像 :

 患者さんの身体を輪切りにして頭上から「見ている」画像になります

 

 

 

 

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                                                ダブルカーブ型

            胸椎カーブ型

            胸椎カーブ型

 

            胸腰椎カーブ型

 

            腰椎カーブ型


    側弯症 CT画像          CT画像