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IT翻訳入門10:付録(スタイルガイドの例)

IT翻訳に限らず産業翻訳の場合、翻訳者相互の表現・表記のばらつきを最小限に抑えることを目的として、翻訳先の言語での表記規則が指示されるのが一般的です。IT翻訳の場合はこの表記規則を「スタイルガイド」と呼ぶことが多いようです。このページには、IT翻訳における典型的なスタイルガイドの一例を参考用に紹介しました。ここに例示したスタイルガイドが推奨であるとか優れているという意図はまったくありません。あくまでも、{スタイルガイドってこんな内容を規定しているんだ」というイメージを掴んでいただくことを意図していますので、ご承知おきください。

利用上の注意:このホームページは執筆当時(1999-2000年)の状況について述べており、すでにかなりの記述が「時代遅れ」となっていますが、原則として当時のままの内容を修正せずに公開しています。ご注意ください。

はじめに

IT翻訳ではほとんどの場合、1つの製品を複数の翻訳者が分担して翻訳します。このとき、個々の翻訳者の書式や表現はできるだけ統一しなければなりません。たとえば統一するべき書式には、次のようなものがあります。
  • 半角英数字と全角文字の間の半角スペースの有無。 
    7枚/7△枚(△は半角スペースを示す)
  • 英数字は半角が原則だが、1文字の場合は半角か全角か。
    "C 言語" の"C" は半角か全角か。
  • カタカナ連語の間は "・" か、なしか。
    オブジェクト・ウインドウ
    オブジェクト ウインドウ
    オブジェクトウインドウ
  • 句読点は ",." か "、。" か。
    読点は "。" の場合が多いが、句点は注意が必要。

同様に、表現上の問題には次のようなものがあります。

  • 操作手順の説明は "~します" か "~してください" か。
    [FILE]-[OPEN] コマンドを選択します。
    [FILE]-[OPEN] コマンドを選択してください。
  • 操作手順のタイトルは、"~する" か "~するには" か。
    画面をキャプチャする
    画面をキャプチャするには

このような基本的な表現スタイルを規定するのがスタイルガイドです。 なお、スタイルガイドを調べても表記法が定まらない場合は、担当者に問い合わせてみるか、担当翻訳範囲内では訳語を統一してコメントを残すなどの処理を行ってください。

文体の使い分け

本文の文体

  • 原則は "ですます調"。

操作手順の文体

  • 手順番号が付いた操作説明→"ですます調" (体言止めや言い切りの形は使わない)。 
    ○ 1. [標準] ツール バーの [開く] をクリックします。 
    × 1. [標準] ツール バーの [開く] をクリック。 
    × 1. [標準] ツール バーの [開く] をクリックする。 
    原則として、各操作手順の第 1 文は "~します" と記述。"~してください" は使わない。

    箇条書きの文体

  • 項目が文の場合は、原則として "ですます調"。 
    画像データの大きさによって、次のような印刷結果になります。
    画像データが横方向に大きいときは、用紙の外へ出た部分が印刷されません。 
    画像データが縦方向に大きいときは、用紙に入るように縮小して印刷されます。 
  • 冗長になるときは "である調" も可。
    △ ~の場合は、次のような可能性があります。 
    プリンタの電源がオンになっていない可能性があります。 
    プリンタがコンピュータに接続されていない可能性があります。 
    ○ ~の場合は、次のような可能性があります。 
    プリンタの電源がオンになっていない。 
    プリンタがコンピュータに接続されていない。 
  • 箇条書きの項目を簡潔に表現できる場合は、語句または体言止めを使用。
  • 次のような編集操作ができます。 
  • 拡大 
  • 縮小 
  • 次ページへの移動
  • 表中の文体

  • 原則として"ですます調"。

    選択対象

    操作

    1つの見出し、本文の段落

    見出しの左の選択領域をクリックします。

    下位項目を含む見出し

    見出しアイコンをクリックします。

  • ただし、文を見出しのように扱う場合は "である調" も可。

    目的

    操作

    変更内容を保存する。

    [標準] ツール バーの [上書き保存] をクリックします。

    文書を印刷する。

    [標準] ツール バーの [印刷] をクリックします。

  • 簡潔に表現できる場合は、体言止めまたは語句で統一。

    目的

    ボタン

    ショートカット キー

    ページ番号を挿入

    [ページ番号]

    Alt + Shift + P

    現在の日付を挿入

    [日付]

    Alt + Shift + D

    キャプション (図や表の見出しや説明) の文体

  • キャプションをする場合は、原則として"ですます調"。(例  ページレイアウト モードでは印刷イメージを確認できます。)
  • それ以外の場合は、語句を使用。

    コールアウト (引き出し線の先の説明) の文体

  • コールアウトを文にする場合→原則として "ですます調"。(例 余白の大きさが変更されています。
  • それ以外の場合→語句を使用。

    かっこ内の文体

  • 言い換えや補足説明のためのかっこ内→原則として語句を使用。文にはしない。
  • 略語のフルスペルを示すとき→スペリングだけをかっこに入れる。
  • ○ このアプリケーションは、WYSIWYG (What You See Is What You Get) の思想に基づいて作られています。 
  • × このアプリケーションは、WYSIWYG (「What You See Is What You Get」の略です) の思想に基づいて作られています。 
  • 原文の最後に、かっこが付いた文がある場合は、終わりかっこの外側に句点を付ける。
  • ~Word をセットアップする前の状態に戻ります (セットアップされているすべてのファイルが削除されているわけではありません)。
  • 見出しの文体


  • 章、節、項など本文の見出しは、できる限り簡潔で、見出しから内容が推測できるものにする。 
    同じレベルの見出しは、できる限り名詞句または動詞句の一方に統一する。ただし、統一が難しい場合は、無理に合わせる必要はない。(例 1. 4 文書を閉じる (動詞句) )
    複数の動詞や名詞が "and" や "or" の接続詞によって並列になっている場合、見出しに限って "および" や "または" の代わりに "と" や読点 (、) を使用可。ただし、読点の場合は、係り受けが不適切にならないようする。 (例 1.1 文書を作成する、開く 1.1.1 文字列や行の挿入と削除)

    1. 2 文書の保存 (名詞句)

    1.2.1 作業中の文書を保存する (動詞句) 
    1.2.2 新しい文書を保存する (動詞句)
    1.2.3 開いている文書を一度に保存する (動詞句)
    1. 3 文書の保護 (名詞句)
    1.3.1 文書を上書き禁止で開く (動詞句) 
    1.3.2 文書にパスワードを設定する (動詞句) 
    1. 4 文書を閉じる (動詞句) 

    用語集の文体

  • 用語集の項目→原則として名詞または名詞句。
  • 統一が難しく、意味が不明瞭になる可能性がある場合→動詞句も可。
  • 用語集の解説は、原則として "ですます調" 。
    ただし、用語の言い換えが可能な場合は、1 文目のみ体言止め。
    例)高速保存
    前回保存された内容との変更部分だけを保存すること。保存に要する時間が短縮されます。
    アウトライン
    無精の階層構造。アウトラインは見出しと本文から構成されます。見出しには、見出し 1 から見出し 9 までのレベルがあります。

    状況に応じて判断が必要になる規定

    スタイルガイドの記載事項の中には、常に守るべき項目と、状況に応じて守るべきかどうか判断が必要になる項目があります。 ここでは、状況に応じて判断が必要になる項目について説明します。

    タスクバーからのプログラムの起動またはファイルのオープン

  • スタイルガイドの記述
    タスクバーからプログラムを起動したり、ファイルを開く場合は、次の例のように表記します。"選択します" と言う表現は使用しません。
    例) [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
    [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[メールボックスを開く] をクリックします。
    [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に [アクセサリ] をポイントし、[メモ帳] をクリックします。

    注意 : "クリックする" 、 "ポイントする" などの動作を表す用語は、各製品のドキュメントで説明して下さい。

  • 解説
    「"選択します" という表現は使用しません」とありますが、その方がわかりやすい場合は、「選択します」を使って構いません。

    ドロップダウン メニューの操作の表記

  • スタイルガイドの記述
    メニュー バーのメニュー名とコマンド名を続けて表す場合、"[(メニュー名)] メニューの [(コマンド名)]" と表記します。コマンド名の後ろには "コマンド名" は付けません。 
    例)[ファイル] メニューの [開く] をクリックします。
  • 解説
    「コマンドを選択する場合の表記は、"クリック" を使用します。"選択する" は使用しません」とありますが、その方がわかりやすい場合は「選択する」を使って構いません。

    カスケード メニューの操作の記述

  • スタイルガイドの記述
    カスケード メニューの表記は、"[(メニュー名)] メニューの [(コマンド名)] をポイントし、[(サブコマンド名)] をクリックします" と表記します。コマンド名およびサブコマンド名の後ろに、"コマンド" または "サブコマンド" は付けません。
    例)[ファイル] メニューの [別のドライブへコピー] をポイントし、[5 インチ FD] をクリックしします。
  • 解説
    ★「ポイント」の別の訳し方★

    ショーカット メニュー操作の記述

  • スタイルガイドの記述
    ショートカット メニュー (ポップアップ メニュー) のコマンドを選択する場合の表記は、"クリックする" を使用し、"選択する" は使用しません。マウスの右ボタンでクリックする場合は、"右クリックする" を使用することもできます。ただし、初心者向けのドキュメントでは "マウスの右ボタンをクリックする" という表現を使用します。
    例)[コピー] をクリックします。
    ショートカット メニューを表示するには、ファイルのアイコンを右クリックします。
  • 解説
    「~ の表記は、"クリックする" を使用し、"選択する" は使用しません」とありますが、その方がわかりやすい場合は「選択する」を使っても構いません。

    句読点

  • 日本語の句読点には、全角のてん (、) とまる (。) を使用 (カンマ (,) やピリオド (.) は使わない)。 日本語の句読点と隣接する半角文字との間には、スペースを入れない。
    アルファベットの商標や英単語などを和文中で列挙するときも、てん (、) を使用します。
    Word、Excel、および Works 

    全角か半角か?

  • カタカナは全角文字で表記。全角文字と半角文字を区別するなどの特別な場合以外は半角文字は使わない。
  • アルファベットは半角文字で表記。半角文字と全角文字を区別するなどの特別な場合以外は全角文字は使わない。 原則として、アルファベットに隣接する文字か全角文字の場合は、隣接する文字との間に半角スペースを入れる。

    文字間のスペース

    半角と全角の間の半角スペース
    (△は半角スペースを表す)

    必要

    アルファベットと全角文字の間

    GUI△環境の△Windows△を使用
    Word△をお使いになるときは~

    算用数字と全角文字の間

    解像度△600△dpi△のプリンタ
    最大△8△文字まで~
    1△~△10,000

    半角かっこと外側の文字の間

    [スタート]△ボタン

    アルファベットのキー名と隣接する文字の間

    Shift△キー

    不要

    句読点 (、。) と隣接する半角文字の間

    Excel、Word、および~
    ~オブジェクト)。
    ~ます。Office△アプリケーションでは

    数値と角度の単位記号 (°)の間

    45°(45△°は誤り)

    全角/半角かっこの内側

    [ファイル]

    スラッシュ (/) と隣接する文字の間

    表示/非表示 (表示△/△非表示 は誤り)

    疑問符 (?) や感嘆符 (!) と、その前の全角文字との間

    保存しますか? (保存しますか△? は誤り)
    注意! (注意△! は誤り)

    全角どうしの間の半角スペース

    必要

    欧文地名以外の複合語をカタカナ表記するとき

    メニュー△コマンド

    ダイアログ△ボックス

    参照先としてほかの章を本文中で示すとき

    「第 2 章△例文を作りましょう」を参照してください。

    不要

    前項の場合以外は不要

    複合語の欧文地名

    変換キー (変換△キー は誤り)

    ニューヨーク (ニュー△ヨーク は誤り)


    半角どうしの間の半角スペース

    必要

    英単語間

    What△You△See△Is△What△You△Get

    数値と単位記号の間

    600△dpi
    1.2△MB

    半角かっこと外側の半角文字の間

    IF△(条件判断)

    不要

    前項の場合以外は不要

    右の例にある単位記号の場合

    半角かっこが 2 つ続く場合

    50% (50△% は誤り)
    35mm スライド (35△mm スライド は誤り)

    [Sheet1△(1)] ([Sheet1△(1)△] は誤り)


    複合語の表記

  • 基本的には用語集に従う。
  • 用語集に記載されていない場合は、以下の原則に従って半角スペースを入れる。

    原語にスペースが入っている場合

  • 原則として、単語の区切りに合わせて半角スペースを入れる。
  • 中点 (・) やほかの記号は使わない。
    英文

    ×

    dialog△boxダイアログ△ボックス

    ダイアログボックス
    ダイアログ・ボックス

    menu△commandメニュー△コマンドメニューコマンド
    メニュー・コマンド

    原語がハイフンで接続されている場合

  • 原文で複数の語がハイフンでつながれている場合は、単語の区切りにスペースやほかの記号を入れず、続けて表記する。
    英文×
    multi-byteマルチバイトマルチ△バイト
    マルチ-バイト
    マルチ・バイト
    double-clickダブルクリックダブル△クリック
    ダブル・クリック

    原語が ~ bar の場合

  • 原語が taskbar や toolbar など 1 語の場合でも、日本語では "バー" の前に半角スペースを入れる。
    英文×
    menu barメニュー△バーメニューバー
    taskbarタスク△バータスクバー
    title barタイトル△バータイトルバー
    toolbarツール△バーツールバー

    "ヘッダー" か "ヘッダ" か? (長音符号の有無)

  • 1. カタカナにした場合、末尾の長音も含めて文字数が 3 文字以下のときは、そのまま長音符号を残す。4 文字以上の場合は末尾の長音符号を削除。このとき、拗音 (ャュョ)、促音 (ッ)、小さい "ァィゥェォ" は、カウントしない。長音 (ー) はカウントする。
  • 2. 文字数が 4 文字の場合でも、長音が 2 つ以上ある時には末尾の長音符号を残す。
  • 3. 複合語 (複数の単語が 1 つに結合されて 1 語になった場合) は、それぞれの単語に区切ってカウントし、長音符号を付けるかどうかを判断。
    1 の例2 の例3 の例
    ×××
    ヘッダーヘッダユーザーユーザプレビュープレビュ
    メニューメニュサーバーサーバ
    メモリメモリーセーバーセーバ
    セクタセクターオーバーオーバ
    ピクチャピクチャーメーカーメーカ
    パリティパリティーチューナーチューナ
    ドライバドライバー
    カテゴリカテゴリー

    ただし、次の場合は例外

  • 4. 明らかに別分野で主に使われる用語、固有名詞
  • 5. 人名、国名、地名、言語名、会社名、他社製品名などの固有の用語
  • 6. すでに訳語が定着していて、変えると混乱しそうな場合
    4 の例5 の例6 の例
    ×××
    バンブーバンブハンガリーハンガリフロッピーディスクフロッピディスク
    デイジーデイジヒンディー語ヒンディ語スピーカースピーカ
    ミステリーミステリ レコーダーレコーダ
    イエローイエロ プレーヤープレーヤ

    さまざまなアイテムの表記

    アイテムの種類表記方法
    ファイル名かっこ不要AUTOEXEC.BAT
    Setup.exe
    フィールド名アルファベット→かっこ不要
    日本語→二重引用符 
    text フィールド
    "金額" フィールド
    関数名かっこ不要SUM 関数
    CWnd:Attach 関数
    プロパティ名アルファベット→かっこ不要
    日本語→二重引用符
    両方存在→間にスラッシュを入れて二重引用符

    VIsible プロパティ
    "値集合タイプ" プロパティ
    "PageIndex/ページインデックス" プロパティ
    アクション名アルファベット→かっこ不要
    日本語→二重引用符
    両方存在→間にスラッシュを入れて二重引用符 
    FindRecord アクション
    "キー送信" アクション
    "AddMenu/メニューの追加" アクション
    "RunCommand/コマンドの実行" アクション
    プロシージャ名かっこ不要Sub プロシージャ
    引数名アルファベット→かっこ不要
    日本語→二重引用符
    両方存在→間にスラッシュを入れて二重引用符 
    引数 number
    引数 procedurename
    "ステータス バー テキスト" 引数
    "RunCommand/コマンドの実行" アクション
    メソッド名かっこ不要AppendChunk メソッド
    ステートメント名かっこ不要AppActivate ステートメント
    演算子名かっこ不要And 演算子
    オブジェクト名かっこ不要QueryDef オブジェクト
    Recordset オブジェクト
    コレクション名かっこ不要Properties コレクション
    イベント名かっこ不要Activate イベント
    定数名かっこ不要定数 acOLELinked

    キー表記

    単独操作の場合

  • アルファベットのキー名→太字で表記し、後ろに半角スペースと "キー" を付ける。
  • 日本語のキー名 (方向キーを含む) →ゴシック フォントの太字、後ろにスペースを空けず "キー" を付ける。
  • キー名にはかっこ不要。
  • スペースに制約がある場合は、 "キー" およびスペースの省略可。
    例) Esc△キー
    変換キー

    連続操作の場合

  • 一覧表などでまとめて説明する場合→キーの間に読点 (、) を入れる。
  • 文章中で説明する場合→原則として、下記の定型文を使用。
    ただし、あらかじめ表記法を説明している場合は、一覧表と同様の表記も可。
    例) Y、Enter
    Y キーを押してから Enter キーを押します。
    Y、Enter キーを押します (あらかじめ表記法を説明した場合)。

    同時操作の場合

  • 一覧表などでまとめて説明する場合→キーの間に半角のブラス記号 (+) を入れる。
    プラス記号の前後には、半角スペースを入れる。 
  • 文章中で説明する場合→原則として、下記の定型文を使用。
    ただし、あらかじめ表記法を説明している場合は、一覧表と同様の表記も可 
    例) Shift + F1
    Shift キーを押しながら A キーを押します。
    Shift + A キーを押します (あらかじめ表記法を説明した場合)。
  • 注意: ブラス記号を使って同時操作を表すと視覚的に紛らわしくなる場合は、次のように表記する。

    視覚的に紛らわしい表記

    改善案

    Ctrl + +

    Ctrl + プラス記号 (+) キー

    Ctrl + _

    Ctrl + アンダースコア (_) キー

    Ctrl + [

    Ctrl + 始め角かっこ ([) キー

    Ctrl + ]

    Ctrl + 終わり角かっこ (]) キー

    Ctrl + =

    Ctrl + 等号 (=) キー

    Alt + Ctrl + -

    Alt + Ctrl + マイナス記号 (-) キー

    Ctrl + 1

    Ctrl + 数字 1 キー

    ショートカット キーとアクセス キー
    原語で "shortcut key" 、 "access key" 、 "accelerator key" 、 "hot key" などが混在している場合は、以下の定義により "ショートカット キー" と "アクセス キー" に使い分ける。

  • ショーカット キー
    主に複数のキーを組み合わせて押すことで何らかの処理を行えるキー操作のこと。この操作によりメニューを開かなくてもコマンドを実行できる。メニュー内のコマンドの右横に表示されている。
  • アクセス キー キーボードなどでメニュー、コマンド、コントロールなどを選択するときに 使われるキーのこと。メニューなどの右横にある下線付きの文字で表示されている。

    方向キー

  • ↑、↓、←、→キーを総称して "方向キー" と表記。

    ジェネリック キーの表記

  • キーの名称→以下のジェネリック キー表記を使用。
  • 機種に依存する製品の場合→キーの刻印をそのまま使用。
  • 1 語で構成されているキー名は、1 文字目だけ大文字、2 文字目以降は小文字。
  • 2 語で構成させているキー名は、それぞれの語の 1 文字目を大文字にし、語の間にスペースは入れない。

    Esc

    Shift

    Home

    F5

    F12

    Tab

    Alt

    End

    F6

    漢字

    Ctrl

    Space

    PageDown

    F7

    変換

    CapsLock

    Enter

    PageUp

    F1

    F8

    無変換

    NumLock

    BackSpace

    Break

    F2

    F9

    カナ

    ScrollLock

    Ins

    PrintScreen

    F3

    F10

    Pause

    Del

    F4

    F11


    全角記号と半角記号

    原則として、記号は全角と半角を次のように使い分けます。
    全角記号
    記号半角スペース用途
    読点 、
    区点 。
    かぎかっこ 「」かっこの前後とも不要
  • 章や節の見出しを参照先として示す場合
    例)「第 2 章プログラム マネージャ」
  • ヘルプの項目を参照先として示す場合
    例)オンライン ヘルプの「入力環境の設定」を参照して下さい。
  • ただし、ヘルプの項目が箇条書きになっている場合は不要
    例)セキュリティに関する次のトピックを参照して下さい。
    Search 管理のセキュリティ
    コンテンツへのアクセスのセキュリティ
  • パッケージに含まれるもので、マニュアル以外のものを示す場合
    例)「ユーザー登録はがき」
  • 入力する文字列を示す場合
    例)「setup」と入力します。
  • ファイル内の文字列を示す場合。
    例)「d:\moreapps\msoffice」に書き換えます。
    「App Search」というエントリを検索します。
  • 二重かぎかっこ 『』かっこの前後とも不要
  • マニュアル名やほかの文献を示す場合に使用。 例)『Windows 機能ガイド』
    『Word 機能辞典』
  • 中点 ・
  • 正式名称として使われている場合にだけ使用。
    例)エー・アイ・ソフト株式会社
  • 波ダッシュ ~隣接する文字が半角の場合は不要
  • 数値の範囲を示す場合 例)1 ~ 999 秒

    注意 : 単位記号には、"~" の後ろの数値にだけ付ける。ただし、"1 KB ~ 10
    MB”のように"~" の前後で単位が異なるときは、両方に付ける。

  • 検索などで省略を示す場合 (原則として使わない) 例)演算子
    算術~
    比較~
  • 半角記号
    かっこ ( )かっこの外側には必要
  • 前の語句を言い換えたり、補足説明をする場合に使用。
    例)通信相手のコンピュータ (ホスト コンピュータ)
    l (小文字のエル)
    WYSIWYG (What You See Is What You Get)
    円記号 (\)
  • 角かっこ [ ]かっこの外側には必要
  • 多くの画面用語に使用。 例)[ビデオの表示](グループ)
    [外字エディタ] アイコン
    [OK](ボタン)
    [タスク バーのプロパティ] ウインドウ
  • 二重引用符 ""かっこの外側には必要
  • 画面に表示される文字や記号を示す場合
    例)ディスプレイに "M" という文字が表示されます。
  • 強調する文字や用語を示す場合
    例)これを "アクティブウィンドウ" と呼びます。
    ドライブに割り当てられた "A" や "C" の文字

    注意 : 入力する文字や記号を示す場合は、かぎかっこを使用。二重引用符は使わない。

  • スラッシュ /不要
  • 原則として、見出しにも本文にも使用しない。
  • 原文で使われている場合は、以下の要領で、出来る限り翻訳時にほかの表現に変更。 文が長すぎる場合は複数の文に分ける。
    ・ "および" 、 "または" などの接続詞を使う表現に置き換える。
    ・ "ど" や "や" などの並立助詞を使う表現に置き換える。
    ただし、次の場合はスラッシュ (/) を使用してもかまわない。
  • 並立する 2 語が裏表 () の概念を表す場合
    例)表示/非表示
    オン/オフ
  • メニュー名、コマンド名にスラッシュが使われている場合
    例)ヘッダー/フッダー
  • スペースに制約がある場合
  • スラッシュを使った方が視覚的にわかりやすい場合
  • 分数を表す場合
    例)1 ポイントは 1/72 インチです。
  • 日付を表す場合
    例)1998/8/5
  • 省略記号 ...
    (半角のピリオドを3 つ並べる)
  • UI で、動作または操作が続くことを表す場合。
    例)しばらくお待ち下さい...
  • コールアウト (図などの引き出し線の先に付ける説明) を使って、連続する操作を表す場合
    例)(コールアウト 1) この範囲を選択するには...
    (コールアウト 2) ... このボタンをクリックします
  • ハイフン -
  • 正式名称として使用されている場合
    例)MS-DOS
  • 行末に英単語がきて 2 行に分ける必要がある場合

    ★マイクロソフト スタイルガイド の「行末の英単語」を参照して下さい。

  • カンマ ,
  • 4 桁以上の数字の位取り (スペースに制約がある場合は省略可)
    例)345,000
  • 原文の引用範囲に含まれる場合
    例)DATE フィールドのオプションとして「\@ "MMMM d,yyy"」と入力します。
  • 正式名称として使用されている場合
    例)Microsoft Visual Basic Programming System,Standard Edition for Windows
  • ピリオド .
  • 操作の手順番号
    例)1. MS-DOS を起動します。
    2. Windows を起動します。
  • 項番
    例)2.1.1 マクロの表示
  • 数値やファイル名に含まれる場合
    例)123.45
    CONFIG.SYS
  • 原文の引用範囲に含まれる場合
    例)次の例は、正しいコメントの書き方です。
    / Comments can contain keywords such as 
    for and while without generating errors. /
  • 正式名称として使用されている場合
    例)Olivetti は、米国 ing.C.Olivetti の登録商標です。
  • コロン :隣接する文字が全角の場合は必要

    注意 : 英文では、箇条書きの直前の文末など、本文中で使用することがあるが、
    日本語での文中では、句読点の代わりに使用しない。 

  • 入力する画面に表示される文字列を転記する場合
    例)"C:\WINDOWS" と表示されます。
  • 登録商標、商標、製品名、社名などで正式名称として使用されている場合
    例)X:Y:Z Word
  • 演算子の構文やサンプル プログラムを示す場合
    例)条件演算子の使い方を説明します。
    j = ( i < 0 ) ? ( -i ) : ( i ) ;
    この例では、i の絶対値を~。
  • 比率を表す場合
    例)縦横比率は 3:4 です。
  • コールアウトを使って説明する対象を見出しのように扱う場合
    例)(コールアウト) ルーラー : タブ位置などが設定できます。
  • 見出しに補足説明を加える場合
    例)ページ レイアウト モード : 印刷イメージでの文書の編集
  • ヘルプのキーワードで下位項目を示す場合
    例)コピー : スタイル
    コピー : 書式
  • セミコロン ;

    原則として、以下の例外を除いて使用しない。

  • 正式名称として使用されている場合
    例)Office Essintial ; Word and Excel
  • 演算子の構文やサンプル プログラムを示す場合
    例)条件演算子の使い方を説明します。
    j = ( i < 0 ) ? ( -i ) : ( i ) ;
    この例では、i の絶対値を~。
  • アンパサンド &

    原則として、原文から引用する場合以外は使用しない。
    例)○ドラック アンド ドロップ
    ×ドラック & ドロップ

    疑問符 ?後ろに別の文が続く場合は後ろに半角スペース
  • 数式や演算子などに必要な場合
  • メッセージやウィザードなど対話式に操作を行う場合
    例)保存しますか?△ファイルを保存するときは~

    注意 : メッセージやウィザードなどで疑問符を使うのは、原文で使われている場合を原則と する。ただし、"(Excel) とは" というような自問形式の場合は使わない。

  • 感嘆符 !後ろに別の文が続く場合は後ろに半角スペース
  • 数式や演算子などに必要な場合
  • メッセージやウィザードなど対話式に操作を行う場合
  • 後ろに別の文が続く場合は "!" の後に半角スペース
    例)Publisher へようこそ!△いま表示されたデモは~

    注意 : メッセージやウィザードなどで感嘆符を使うのは、原文で使われている場合を原則と する。ただし、ユーザーに注意を促す場合以外は使用しない。


  • 算用数字と漢数字

  • 任意の数に置き換えても通用する語句の場合→原則として算用数字を使用。
  • 漢数字または算用数字のどちらかで表記することが慣例となっている語句→慣例どおりに表記。

    算用数字を使用する場合

    ×
    ×
    1 つひとつ4 分位数四 分位数
    1 回一回20 行二十行
    1 画面一画面80 桁八十桁
    (雑誌を) 1 部一部150 語百五十語
    1 月一月1 時間 15 分一時間十五分
    2 乗二乗2 進法二進法
    3 次元三次元256 色二百五十六色
  • 注意 : 算用数字は半角で表記。半角文字と全角文字を区別するなどの特別な場合以外は、全角文字は使わない。原則として、算用数字に隣接する文字が全角の場合は、隣接する文字との間に半角スペースを入れる。

    漢数字を使用する場合

    ×
    ×
    もう一度もう 1 度百分率

    100 分率

    (画面の) 一部1 部三角形3 角形
    二項分布2 項分布四捨五入4 捨 5 入
    最小二乗法最小 2 乗法一時的に1 時的に
    百分位数100 分位数

    位取り

  • 数字の位取りは、3 数位ごと (千、百万、十億、兆) にカンマ (,) で区切る。
  • 位以下の数字はピリオド (.) で示す。
    例)494,000 KB
    3.6 MB 

    単位

    単位の表記

  • 単位は、原則としてメートル法を使用。
  • アプリケーションによっては、インチ、ポイント、パイカ、ピクセルなどの補助単位 も使用可。
    単位
    半角/全角
    数値との間のスペース
    ゜(角度)全角不要45゜
    %半角50%
    映写関連の単位(mm など)35mm スライド
    日本語の単位全角必要3.5 インチ600 ドット
    10 ポイント 10 秒
    32 ビット5 ミリ秒
    64 バイト
    アルファベットの単位半角100 m 494,000 KB
    6 mm 64 MB
    10 cm 4.3 GB
    100 kg28800bps
    25 g 1440 twip
  • ユーザー層によっては、MB、GB、bps などの単位には初出時に () を付けて説明する。
    例)bps (ビット/秒)
  • 英語版で単位記号の複数形を使ってもいいが、日本語版では使わない。
  • スペースの制約などの特別の事情がある場合は、別の表記も可。
    例)ポイント → pt 

    助数詞

  • 助数詞は対象によって適切に使い分ける。
    例)
    ディスク ドライブ1 台
    フロッピー ディスク1 枚
    多角形の辺1 辺
    レイヤ1 層
    マニュアル1 冊
    フォント1 種類、1 つ
    方法3 とおり

    手順番号

  • 手順番号の後ろには、ピリオドを付けます。
    例)新しく文書を作成するには、次の操作を行います。
    1. [ファイル] メニューの [新規作成] をクリックします。
    2. [OK] をクリックします。
  • 説明文中で特定の手順番号を示す場合にも、ピリオドを付ける。
    例)手順 3.~ 5. を繰り返す。
  • 注意 : 1 つの手順で操作が完結する場合は手順番号は付けず、次のように記述する。
    例)~ を設定するには
    [次へ] をクリックします。

    文字の配列順

  • 日本語の場合→○ 五十音順
    →× アイウエオ順
  • アルファベットの場合→○ アルファベット順
    →× 英字順
  • 注意 : 英語で "alphabetical order" となっていても、製品によっては "文字コード順" 、 "ASCII コード順" などと訳さなければならない事がある。

    "3 か月" か "3ヶ月" か?

  • "カ (ka)" 、 "コ (ko)" と発音する文字には、ひらがなや漢字を使用。"ケ (ケ)" 、 "カ (カ)" 、 "コ" は使わない。

    ×
    3 か月3 ケ月、3 ヶ月、3 カ月、3 ヵ月
    6 か所6 ケ所、6 ヶ所、6 カ所、6 ヵ所
    5 個5 ケ、5 コ

  • (2000年1月17日執筆)

    利用上の注意:このホームページは執筆当時(1999-2000年)の状況について述べており、すでにかなりの記述が「時代遅れ」となっていますが、原則として当時のままの内容を修正せずに公開しています。ご注意ください。