【18-04】

『王の公然護衛は権力が弱く、ユダヤは群集に取り囲ませる』


・王を公然と外面的な警備で防衛するのは、強そうに見えるもののその実その権力の弱さを露呈していることになる。
・ユダヤ人の王が人民の中を巡察するときには常に、見た目には全く偶然そこに居合せた物見高い男女の群集に取り囲まれたかのように見せる。
・それらの男女は王に近い前の方の数列を占め、後の列を制止し、いわゆる大衆にはあまり接近させないようにする。
・こうした模範を示すと人民大衆もやがて静かに慎み深い態度をとるようになる。
・他の者から見れば、尊敬の念からよく秩序が保たれているように見える。
・これは他の場合でもそうすることに慣れるように種を蒔くことになるのである。
・もし大衆の中から請願人が現われて、王に請願書を手渡そうとし列を分けて進んできたら、最前列の者が請願書を受け取って請願人の目の前で王に取り次がなければならない。
・そうすれば誰の目にも直接請願書が王の手に届き、王自身が国政を監督していることが知れ渡る。
・人民が「王様がこの事を御存知だったらなあ」とか「王様が聞いて下さった!」と言えることが、権力の後光となるのである。
・公然たる護衛警察は王者の神秘的権威を失わせる。
・少々大胆さを持ち合わせていれば、誰でも自分は護衛を自由に操れると思い込み、暗殺者は自分の力に自信を抱き、時至れば官憲に一撃を加える瞬間をうかがう。
・非ユダヤ人には、ユダヤ人は正反対のことを教えてきたが、目立つ護衛策がどんな結果をもたらしたかを、事実そのものによってとくと見ることができた。

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