日本聖公会とは
「聖公会(せいこうかい)」は、カンタベリー大主教を精神的指導者とするイングランド国教会から生まれ、世界160ヵ国に広がる34の管区と4つの自治区からなるキリスト教会です。信徒は7,000万人。34の管区と4の自治区は教義を共有していますが、それぞれが自治権を有しています。ローマ・カトリックとプロテスタントに大別される西方キリスト教会の中で、「聖公会」は、両者の持つ要素を兼ね備え、その中間に位置する教派であると言われてきました。
聖公会の信仰は18世紀から19世紀にかけて、英国と米国の両聖公会により東アジアへと伝えられました。日本には1859年(安政6年)に米国聖公会から2人の宣教師が渡来し、今日の礎を築きました。日本においてキリスト教禁令が廃止された後は英国、カナダ聖公会の宣教師団も伝道に加わり、1887年(明治20年)に「日本聖公会」が創設されました。
「日本聖公会」は社会との関わりを通して、キリストの愛を伝えることを大切にしています。聖公会に関係する教育事業、諸事業として、立教大学や桃山学院大学を始めとする11の学校法人が運営する大学・高等学校・中学校・小学校、また、専門学校・国際学校があります。約150の幼稚園、保育園は教会に隣接し、キリストの信仰のもとに運営されています。医療福祉としては聖路加国際大学付属病院が代表的ですが、他にも大小合わせ5つの病院があります。高齢者福祉事業においては、榛名の新生会や、千葉の九十九里ホーム、和歌山の神愛会などを始めとして、多くの社会福祉法人があります。また、エリザベスサンダースホームや滝乃川学園などの児童養護施設、知的障害児(者)施設等もあります。在日外国人の支援活動を行っているのが、NPO法人・聖公会生野センターと、名古屋学生青年センターです。自然を通して環境教育・国際協力に取り組む清里のキープ協会も聖公会に関係しています。また、個々の教会でも、住まいのない人たちへの炊き出しや、近隣の方々をお迎えしての講演会、音楽会等、その地域に根付いた社会活動を行っています。その他、正義と平和、人権、青年活動、平和憲法、ジェンダー、在日外国人の支援、ハンセン病、パレスチナ、軍事基地、他、様々な諸問題について学び、祈り、活動しています。
真光教会の歴史
真光教会の歴史はC.M.ウィリアムズ主教が、1874年深川西元町に教会堂を建て、1875年(明治8年)に献堂式を行ったことに始まります。これが東京教区最古の教会で、聖三一教会と呼ばれました。 1889年頃には聖三一教会は二つに分かれ、一方は築地の立教会堂と合併して聖三一教会(現在の東京聖三一教会)となり、もう一方は深川にとどまって真光教会と改称されました。 1895年杉浦義道司祭が真光教会初代の牧師となり、当時貧しい人の多かった本所、深川の伝道に従事し、1907年に本所区に労働者矯風会を起こし、明治初期に近代的工場が続々と建てられたこの地域の労働者たちの友となりました。
1923年関東大震災で教会堂を焼失し、一時滝乃川学園礼拝堂を借り、礼拝を行っていました。
1933年本所林町(現墨田区菊川1丁目)に仮聖堂が完成したのち、杉浦義道司祭が力を注いだ労働者矯風会の建物の横に、同師の逝去後4年目の1934年に鉄筋コンクリート造りの立派な聖堂が完成しました。
1935年には第2代牧師として西村敬太郎司祭が着任しました。
1945年3月、東京大空襲により教会のすべての建物は焼失しましたが、目白聖公会や本郷岩崎邸内の馬小屋で(西村敬太郎司祭が仮寓)主日礼拝を守りました。
1953年8月, 北区稲付西町1丁目(赤羽駅近く、現在北区西が丘1丁目に地番変更)に土地、民家の建物を買い取り礼拝堂としました。
西村敬太郎司祭の定年後、1972年に3代目の牧師となった野田昭次司祭の時代に、東京教区成立50周年記念事業の1つとして、新しい土地に教会を設立することが計画され、その具体化として真光教会を新開地に移転させることが教区会で決まりました。当時東急田園都市線の延長計画もあり、人口増加の見込まれる東京都町田市に土地を購入し、1974年6月9日いわば開拓伝道の形で、全くの信徒ゼロからつくし野の地で宣教を開始しました。当初は牧師館と棟続きの部屋で礼拝と集会が行われました。この初期を支えたのは、東京教区城南教会グループ並びに横浜教区より転籍したり礼拝出席を掛け持ちしたりした、近隣信徒たちでありました。
1991年9月16日、念願の新礼拝堂を建設し、2020年現在、信徒数70名ほどで、創立から149年、現在地で50年、聖堂建設から33周年を迎えました。
私たちが大切にしていること
礼拝を守ること
歌により神を賛美すること (歌うことは二度祈ること)
日曜学校の継続 (将来ある子供達に信仰への入り口を示すこと)
信徒奉仕活動の充実 (神様から預けられた賜物をそれぞれに生かしながら教会共同体を築いていくこと)
日曜学校
毎主日(日曜日)9:30からのこども礼拝に引き続き、聖書についてのお勉強や工作遊びなどをしています。
幼稚園児から小学校高学年までが楽しく過ごしています。再開しました。
聖歌隊
礼拝での奉唱の他、クリスマスコンサートや東京教区フェスティバルで活躍しています。ようやくクリスマス礼拝に引き続きイースター礼拝でもアンセムの奉唱が予定されています。
婦人会
活発な活動が教会を支えています。手作りのパウンドケーキが名物です。
園芸部
教会の敷地内で、季節の花々や野菜や果物を栽培しています。今年はマーマレードを製造・販売しました。
中高生青年会
日曜学校のOB、OGや近隣の中高生が集い学ぶ会です。クリスマス会やバザーのお手伝いもしています。
コロナ禍は活動休止です。若人が与えられますように。
広報活動
教会報「しんこう」の発行をしています。
BSA南町田支部
日本聖徒アンデレ同胞会の一支部として2017年に新発足。「奉仕と祈祷」「一人が一人を」使徒聖アンデレに倣った活動をしようと計画しています。