Clozure CL


公式サイト

スクリーンショット


極めてシンプルなClozure CLの起動画面。プロンプトは珍しく?である(Prologっぽい?)。
当然、悪名高いloop構文もお茶の子さいさい、である。

歴史

  • 歴史的経緯を見てると流浪のCommon Lisp処理系である。
  • 1987年にCoral Software(1989年にAppleが買収した)からCoral Common Lispとして発売される。
  • 同年、Franz社が販売を引き受けMacintosh Allegro Common Lispとして再発される。
  • 翌年の1988年、Digitool社が販売を引き受け、Macintosh Common Lisp(MCL)として販売される。
  • 1994年にDigitool社がMCLの全ての権利を入手する。
  • 1998年にMCLの開発者の一人、Gary ByersがDigitool社を離れ、Linux用にMCLを作り直し、これをOpen MCLとした。
  • 2000年にClozure Associatesを設立。
  • 2007年に本家Digitool社がMCLをオープンソース化する。混乱を避ける為にOpen MCLはClozure CLと名前を変更した。


特徴

  • 対応プラットフォームはPPCのLinux、64bitのLinux、64bitのFreeBSD、amd-64使用のLinux、Macintosh OS X Darwin(PPCとIntel 64bit)、である。
  • 対応プラットフォームはPPCのLinux、x86のLinux、FreeBSD、Solaris、Macintosh OS X Darwin(PPCとIntel 64bit)、で各ヴァージョンにそれぞれ32bit版と64bit版が入っている。
  • 上を見れば分かる通り、比較的ハイスペックのマシン対応であり、Linuxでも32bit用プラットフォームやWindows用は用意されていない。
  • 原則やはり出自通りMacintosh向けである。
  • MacintoshのCarbonとのやり取りを得意としている。
  • 反面、Mac以外はCocoaをサポートしていないので、CCLの機能はフルには使えない。(GNU stepで凌げる、と言う噂もアリ。未確認。)

インストール方法(Mac)

  • ディスクイメージを ftp://clozure.com/pub/release/1.4/ から入手する。(*.dmgがMac用ディスクイメージ。PPC版とIntel版が用意されている。)
  • ダウンロードしたディスクイメージをマウントする。
  • 作成されたcclフォルダをApplicationフォルダへ移動する。

インストール方法(Mac以外)

Subversionと言うアプリケーションを使ってインストールする。

  1. 端末から

    svn co http://svn.clozure.com/publicsvn/openmcl/release/ヴァージョン番号/××××××××××××/ccl
    としてインストールする。

    ××××××××××××の部分は手持ちのハードウェアとOSに合わせて

    • darwinx86
    • linuxx86
    • freebsdx86
    • solarisx86
    • windows
    • darwinppc
    • linuxppc

    等とすればよい。

  2. 恐らくsvnでは$HOMEにcclと言うディレクトリ名で一式インストールされる筈である。

    まずは端末で

    cd ccl

    とした後、端末から続けて

    ./lx86cl64
    としてCCLを起動する。ただし、上のコマンドはLinux x86 64bit版のもので、OS、CPUのヴァージョンにより異なる。

    例えば32bit Linux(x86)では

    ./lx86cl

    がコマンドとなる。何がコマンドになるかはls(あるいはWindowsならdir)で調べてみれば良いだろう。いずれにせよ、cclディレクトリ直下でclと言う文字が付いてる筈である。

  3. 上のコマンドを入力すると、cclが端末上で

    Welcome to Clozure Common Lisp Version 1.4  (LinuxX8632)!
    ?

    のように立ち上がる。

    しかし、この時点ではCCLは初期状態なので、CCLを使ってCCLを再ビルドしないとならない。

    このまま次のように打つ。

    Welcome to Clozure Common Lisp Version 1.4  (DarwinX8632)!
    ? (rebuild-ccl :full t)

    そうすると、CCLのビルドが完了する(ただし、Cコンパイラが別途必要)。

  4. 次に一旦CCLを抜け(コマンドは(quit))、(依然とcclディレクトリにいると仮定して)端末から

    cp scripts/ccl /usr/local/bin/

    とする。上のコマンドは一般的な32bit版Linuxのものだが、64bit版をビルドした場合は、

    cp scripts/ccl64 /usr/local/bin/

    となり、また、コピー先のディレクトリは/usr/bin//binでも良い(あるいはWindowsやMacではディレクトリ名が違うだろう)いずれにせよ、「パスが通った」ディレクトリにスクリプトファイルであるccl(またはccl64)をコピーする。

  5. 次に適当なテキストエディタで、コピーした(元々のじゃない)ccl(あるいはccl64)スクリプトファイルを開き、冒頭の

    
    #!/bin/sh
    #
    # Change the definition of CCL_DEFAULT_DIRECTORY below to refer to
    # your OpenMCL installation directory.  
    # Any definition of CCL_DEFAULT_DIRECTORY already present in the environment 
    # takes precedence over definitions made below.
    
    if [ -z "$CCL_DEFAULT_DIRECTORY" ]; then
      CCL_DEFAULT_DIRECTORY=/usr/local/src/ccl   <--------この部分!!!!!
    fi
    
    export CCL_DEFAULT_DIRECTORY
    

    をcclディレクトリの場所へと書き換える(一般的なLinuxでは、恐らく$HOME内のcclディレクトリをパスで指定すれば良い)。

  6. 次に書き換えた(元々のじゃない)ccl(あるいはccl64)スクリプトファイルに実行権限を与える(ただし、Windowsでは必要が無いだろう)。
  7. これで端末からcclと打てば Clozure CL が立ち上がるようになる。

詳しくは公式ページを参照の事。

なお、現在の最新安定版ヴァージョンは1.4である。


The Clozure CL IDE

公式ページによると、Mac版CCLではCocoaを利用したIDE(統合開発環境)が付いているらしい。

  1. 端末からcclを立ち上げる。
  2. (require :cocoa-application)を評価する。
  3. Clozure CL.appがビルドされるので、あとはそれをダブルクリックすればIDEが立ち上がるらしい。

詳しくは公式ページを参照して欲しい。

関連書籍

プログラミング言語Lisp入門からマルチメディアまで (ASCII SOFTWARE SCIENCE Language)


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