GNU Emacs 23 メモ

2009年7月29日に待望のGNU Emacs 23がリリースされました。二年ぶりのアップグレードとなります。
今回の目玉はアンチエイリアシングフォントの採用でしょう。
これで、以前ではプログラミングのストレスとなり得た汚いビットマップフォントともおさらば、となりました。

GNU Emacs 23 + w3mによるテキストブラウジングの例。
アンチエイリアスフォントは等幅では必ずしもない、ので、CSS解釈自体には難がある。
が、印字は極めて綺麗で、読みやすくなっている。 
また、以前はフォントの汚さのせいで、Emacsは黒い画面の方が見やすかったが(下手なカラーリングを施すと、フォントが潰れて読みづらかった)、今回のアンチエイリアスフォントの採用で、比較的カラーリングでの自由度は上昇した、と言える。
また、アンチエイリアスフォントの採用により、シンプルなページ構成でのオンラインチュートリアルも極めて読みやすくなっており、Web参照→コーディングの流れは以前より遥にストレス無く行えるようになっている。

フォントの差異、と言うのは極めて大きいです。
例として、以前のEmacs22とEmacs23で同様のコードを書いた場合の「見た目の違い」も見てみましょう。

GNU Emacs22


GNU Emacs23



「格段に見た目が違う」のがお分かりでしょう。
他にもEmacs23の特徴として
  • UTF-8完全採用により、特に設定を行う必要無く、日本語を扱えるようになった。
  • PDFがEmacsで読めるようになった。
等が挙げられます。

ただし、一見いいことずくめのEmacs 23に見えますが、公式に「安定版」としてVersion23.1としてリリースされている(2009年12月15日現在)にも関わらず、バグがいまだに多いのが現状です。
Emacs23で一番大きいバグは、この「フォントまわりの変更」のせいで、初期化ファイルである.emacsの設定が立ち上げ時に上手く読み込まれない、と言った事が挙げられます。一番の問題点は初期化時にEmacsが「最大化で起動」されてしまい、しかもこれを.emacs上のEmacs Lispで制御するのは至難の業となっているところです。
ここでは、この「最大化」問題の暫定的対処法に付いて述べます。

Debian系GNU/Linux(Ubuntuを含む)の場合

VL PGothic フォントをデフォルトで使用する前提として、端末から次のように入力します。

$ echo "Emacs.Font: VL PGothic-10" > .Xresources
$ xrdb -merge ~/.Xresources

これで、Emacs23を起動すれば、最大化問題は解決している事でしょう。


サブページ (1): dot-emacs-example.for-emacs23
Comments