谷川岳 魚野川万太郎谷本谷遡行
石田 西村 上農 杉田 浜口
8/12
am6:00京橋出発、8時間ほどかけて群馬県水上町に到着。
一の倉沢、遭難碑(なぜか西村誠の名が・・・)を観光の後温泉、都岳連御用達の食堂「おこのみや」へ直行する。
なんでも「まいたけ天ぷらかき揚げ丼定食」がおすすめらしいが、今日は品切れ、しかたなく、他のもので腹ごしらえをする。
夜のとばりが降りる頃、本日の宿泊先(土合駅)に到着。
ここはただの駅ではない、国内でも珍しく地下トンネルの中にホームがある無人駅である。構内は広く、観光スポットとして
24時間解放されているのだ。停車する電車も日に数本で、21時をすぎると化け物屋敷のようになる。
いつしか夜も更けシュラフにもぐり込む。
8/13
入山地の土樽駅に向かうため、土合駅の地下ホームに降りる。480段の階段は、改札から10分ほどかかりなんか変な感じ。
ひんやりとして不気味である。
8:32の1番電車に乗り込む。10分ほどで、土樽駅に到着。この駅も無人なので結局無料で乗車することができた。
土樽から40~50分ほどで入渓地点に到着。身支度をすませ入渓。
しばらくは単調な河原歩きが続く。ナメを楽しみながら進むと、沢の横に巨大な煙突が
出現する。関越道の換気棟である。「こんなもん造るな!」
やがて、渓相も変化してゴルジュ帯となる。(大峰のゴルジュに比べるとたいしたことはない)
石田さんが泳ぐが、流れに押し戻されている。突然水しぶきが・・・沢にトドが・・いやいや、西村さんがダイブしたのだ。
激流をもろともせず突破。
ナメ、へつり、泳ぎを楽しみながら進むと、20m一の滝が現れる。直登は難しいので右のリッジから高巻く。
続いて10m二の滝が現れるが問題なく通過。
イシクラ沢を過ぎたあたりの高地に幕営地を切り開く。夕方雨に降られたが、何とかたき火で暖をとることができた。
8/14
曇り、7:00出発。出発早々、2段30m三の滝があらわれる。ここは、三の滝沢との合流点でおまけに遡行図には
無い細い滝まで合流している。一瞬どれが本谷か迷ってしまうが、ここは左の滝に取り付く。一段めは、ロープを
出したが見た目ほど難しくはない。二段目は、シャワーを浴びながら2mほど登り、滝中のバンドを右にトラバース、
右手のルンゼ状の滝を1ピッチ上る。そこから、ブッシュ帯に入り、左へトラバース。滝の落ち口に降りる。
三の滝を越えると、水量も少なくなり小滝が連続する。ほとんどがシャワーを浴びながら直登する。
やがて、水も途絶え、ルンゼをひたすら上り高度を一気に稼ぐ。膝までの藪こぎをつつけると縦走路に飛び出る。
肩の小屋でギヤをはずし、谷川岳、西黒尾根を経由して土合に到着。
観光客の目も気にせず、我が家のように駅前を占領、しばし休憩。今日は、土合駅裏の土合山の家に宿泊することに決定。
予約をすませ、温泉へ。後、先日食べ損ねた「まいたけ天ぷらかき揚げ丼定食」を食することにする。
生ビールを飲みながら待つこと十数分。大盛りのご飯の上に、直径15cm、厚み3cmのかき揚げが鎮座している。
真上からは、どんぶりの縁さえ見えない状態。どんぶりの横には、そば、冷や奴、漬け物置かれてある。
石田さんは、満足そうであるが、後のものにとってはかなりヘビーである。
その日は、以後何も口にすることはできなかった。
8/15
8:00出発、土産を買い込んで大阪へ。9時間後には、自宅に帰りつくことができた。