Description in Japanese

キリスト教の起源:契約の民の流浪史

 チグリス川とユーフラテス川に挟まれたメソポタミアからパレスチナにかけた地域には、古くから農耕民と遊牧民が共生する都市国家が興亡して来た。大部分の都市国家の主役は農耕民だったが、ルベン族、シメオン族、レビ族、ユダ族、イッサカル族、ゼブルン族、ヨセフ族、ベニヤミン族、ダン族、ナフタリ族、ガド族、アシェル族 マナセ族、エフライム族等から成る遊牧民は、今から3000年乃至4000年前に単一の始祖アブラハムと神との契約に基づく祭政一致の部族聯合を組織、農耕民に替わって歴史の表舞台に登場した。契約の民の誕生である。
 本書《第一部:契約の民の流浪》では、『契約の民の発祥』、『部族国家の形成』、『国家の分裂と滅亡』、『ペルシア属領時代』と『ヘレニズム時代』を俯瞰してみる。
 《第二部:ハシディームの系譜》では、『マカバイ戦争』、『ハスモン王朝』、『ヘロデ王朝』の時代を考察する。
 《第三部:教会運動とイエス》では、イエスおよびその弟子達や大祭司そして王室と『教会運動』の関わりを検証する。
 《第四部:パウロの挑戦》では、『パウロの教え』と『パウロの布教活動』に焦点を当てる。
 《第五部:再臨信仰の再構築とパウロ批判》では、ユダヤ戦争後の再臨信仰の再構築とその過程で生じたパウロ批判に注目してみる。
 《第六部:パレスチナとシオニズム》は、『契約の民の流浪』と言うテーマとの関わりの中でイスラエルとパレスチナの現状を検証する。
 《第七部:聖霊のバプテスマ》では、≪トマス福音書≫、≪使徒行伝(パウロ)≫、≪ヨハネ福音書≫、≪マタイ福音書≫に記されたイエスと弟子達の言葉の背後に隠されたスピリットに参じて見る。

村上厚 シンガポール 2019年5月


Comments