X11環境での日本語入力

X11環境で日本語入力を実現するための覚書。 

 

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kinput2.macimを利用する場合

前口上

kinput2.macim を使うと、X11環境でもAquaと同じImput Method (IM) を利用できるので便利である。ことえり、EGBRIDGE(バージョン14、UNIVERSAL、UNIVERSAL2)での動作を確認しているが、ATOKでも大丈夫らしい。上手くいけば、これが一番便利である。

 下記の手順は、Mac OS X 10.4.8で動作するPoereBook G4 12" (1.5GHz/1.5GBRAM) およびiMac 20" (Late 2006: Core 2 Duo 2.16GHz/2GBRAM) において正常動作することを確認済み。

2007.09.03追記
10.4.9、10.4.10でも問題なかった。

手順 [1] - Xcode Toolsのインストール

 Xcode Toolsをインストールする。Tigerの場合はOSインストールディスクから、Pantherの場合はアップルのページからダウンロードして行う。

手順 [2] - 作業フォルダの準備

 ホームに「MacIM」フォルダを用意する。作業時に使うだけなので、名称は何でもよく、最終的にはフォルダごと削除してよいが、タイプミスを防ぐためにも単純で分かりやすいフォルダ名が良い。

手順 [3] - kinput2とパッチファイルの入手

 kinput2は、そのままでは使えないので、パッチを当てる必要がある。はじめに、「X11 for Mac OS Xでことえりを使う」のページから3つのファイルをダウンロードする。必要なファイルは以下の通り。

  • kinput2-v3.1.tar.gz
  • kinput2.fix4.macim.0.2.patch.gz
  • kinput2-v3.1-macim-20050629.patch.gz(Tiger用)
  • kinput2-v3.1-macim-20040417.patch.gz(Panther用)

 Pantherでインストールする場合は、最後の1つだけファイルが異なる。また、以下のコマンドにおいては、該当するファイル名を適宜読み替えのこと。

手順 [4] - コンパイルとインストール

 Terminal.appから、以下のコマンドを実行してパッチを当て、インストールする。インストール先は、/usr/X11R6/bin/ 以下。上述の通り、Pantherでインストールする場合は「kinput2-v3.1-macim-20050629.patch.gz」を「kinput2-v3.1-macim-20040417.patch.gz」とすること。


$ cd ~/MacIM

$ tar xfz kinput2-v3.1.tar.gz

$ cd kinput2-v3.1

$ gzip -cd ../kinput2.fix4.macim.0.2.patch.gz | sed -n -e '143,549p' -e '581,$p' | patch -p1

$ gzip -cd ../kinput2-v3.1-macim-20050629.patch.gz | patch -p0

$ xmkmf -a

$ make

$ sudo make install

$ sudo make install.man

 この作業には、多少の時間がかかる。Terminal.appで上手くいかないときは、X11のxtermから実行するとうまくいく場合がある(詰まりやすいところは、「xmkmf -a」のコマンドだろう。標準の状態だと、パスが通っていない可能性が高い)。

 なお、パスワードを求められたときは、自分のログインパスワードを用いる(管理者権限のないユーザでは、そもそもインストールできないので、念のため)。

手順 [5] - 設定ファイルの作成

 次に、以下のコマンドで設定ファイルを作成し、必要な事項を記述する。

$ cp /usr/X11R6/lib/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc

$ chmod +w ~/.xinitrc

$ pico ~/.xinitrc

 picoを用いて編集しているが、nanoでもemacsでも構わない。記述すべき内容は以下の通り。

# start some nice programs

/usr/X11R6/bin/kinput2 &

xterm &

#start the window manager

 これで、xtermが起動する前に、自動的にkinput2.macimが起動するようになる。

手順 [6] - 環境変数の指定

 最後に、環境変数を指定するファイルを作成する。/Developer/Applications/Utilities/ にあるProperty List Editorを起動し、以下の通りに作成する。この作業は普通のテキストエディタでも行える(XMLファイルを作成するだけなので)が、Property List Editorを使った方が簡単にできる。

 次の作業のことを考えて、ホームフォルダに保存する。名前は、下記の通り、environment.plistとする(画像をクリックすると原寸で表示)。

 Terminal.appから、以下のコマンドを入力して、上記のファイルの保存先を作り、ファイルを移動する。

$ mkdir ~/.MacOSX

$ mv ~/environment.plist ~/.MacOSX/

 入力プログラムの切換えには、command + space を用いる。なお、この状態では、まだ日本語フォントが利用できない。日本語フォントの導入に関しては、こちらのページ を参照のこと。