op-dbuf3 Ver3.3キットを組立ててみた

回路図や組立アドバイス等、nabeさんのオリジナルの記事はこちらになります。
  こちらを読んでからでないと、何の事が書いてあるのか解らないと思います。

前置き
この記事で組み立てたのものは、C83で頒布されたキットになります。
 2012年12月下旬、nabeさんのブログにあった、告知と回路図と成り行きを記事で読み、「これはもう行かなくては」という気分になりました。そして大晦日に、もう十数年以上足を運んでいなかった東京ビッグサイトへ行ってきました。

 会場に着いた私は、さっさとブースへ向かいました。アルでnabeさんにお会いし、早速実機を試聴。そこでで感想を聞かれたのですが、「音場が広いと感じます」とだけ言って他の事はお茶を濁しました。会場に着くまで使っていた8パラFETバッファアンプと大きく音の方向性が違っていたので、よく分からなかったのです。
視聴が終わった後にキットを購入たあと、ご挨拶も早々に失礼し周辺のサークルさんをながめてから帰路につきました。

音質の感想
 家で他のHPAと聴き比べてみての感想です。nabeさんのブログに紹介されている電池2本のヘッドホンアンプを、回路図の通りに組み立てた場合に、一番良い音を奏でると感じました。もちろん当HPにある”低電圧HPA 前段バッファPlus”よりも上です。音場が広いのは間違い無く、解像度も格段に上がっています。低電圧HPAは”ドカ低音”な印象が個人的にはありましたが、こちらは低音の強さが丁度よくなっています。全域でハッキリした音色を聞き取れます。ダイナミック型のイヤホンをBA形に近い音色で駆動出来るアンプです。

イヤホンとの相性など
 手元にあるイヤホンで比較した、いい加減な結論ですが、BA形イヤホンよりもダイナミック型イヤホンの方が向いているようです(尚、10ProやSE535など定番な高級BA形イヤホンでは違うかもしれません)
手持ちのイヤホンの中で、このアンプで1番良い音を出したのはMDR-EX300SL(ダイナミック型)でした。上記の感想もこのイヤホンで聞いた時の感想です。試したけど「そこそこ」な音だったのがXBA-1SL(BA形)で高音が強くシャリシャリした印象です。最もダメだったのが普段愛用しているheavenⅥ(BA形)で、もっと高音でシャリシャリする上に、何故かリバーブがかかったような音になります。※ ブースで試聴に使ったイヤホンはこれでした。
ほかにヘッドホンはJBL REFERENCE 410があるのですが、こちらは普通にドンシャリでした。

※ 追記:エージング後にこのシャリシャリ感とリバーブは消えました。



組立前にキットを観察
 キットの中身一覧です。頒布を受けた際、加工済みのケースのみしか見えなかった為ドキッとしましたが、帰宅後ケースの中に全部入っていることを確認して一安心しました。

基板全体
 基板を見て、凄くしっかりした製品だと思いました。キットを開封してしばらくの間、まじまじと見てしまいました。

 基板のジャックやボリュームが実装される部分のアップです。
入力側、ボリューム前後にチェックピンを立てるらしきスルーホールがあります。
ボリュームを通る前と、通った後の音声信号比較用でしょうか?※
擬似L形アッテネーターをキャンセルする為のハンダジャンプパターンは親切です。

※:後にnabeさんからコメント頂きました。電子ボリュームが完成したら、そこから入出力するそうです。楽しみです。(^^)

 チップ部品の箇所のシルクも分かりやすいです。


 特にこれは好感をもちます。    これだけ大きなスルーホールは、個人的に初めて見ました。

 無誘導巻線抵抗も
個人的には初めてお目にかかります。

 開封したら本当に見分けが付きにくくなるチップコンデンサは、テープに色分けで容量値が記入されています。
これも感動しました。


いよいよ組み立て
 チップ部品は一種類ずつ開封・実装して行くようにしました。

 まずはチップコイルを開封しました。う〜ん、小さい。

 チップコイルの片側とパターンの片側を予備ハンダしておいて、ピンセットを使ってハンダ付けします。
もう片側は位置さえ合っていれば普通にハンダ付け出来ます。

 次はチップのショットキバリアダイオードです。輪をかけて小さい部品です。
説明文の赤線の部分と、部品の外観を交互に見比べ、暫く考えました。

 他のチップ部品が上横下にハンダ付け出来る面があるのに対し、このチップダイオードはほぼ下側にしかハンダ付け出来る面がありません。

 恐らく説明書の意味は、このように横倒しで実装する指示だと考えます。
直角に半田ジャンプする感覚に近かったです。

 実装後、パターンで繋がっている箇所で導通を確認しました。アノード側にテスタ棒の(+)が来れば、ある程度の抵抗値を表示すると思います。逆になるとテスターに反応がありません。

 コツが分かれば全部実装します。チップダイオードの端っこに線が引いてあるカソード側は、この基板上で電池の側に向きます。写真だと向かって左側です。

 あとのチップコンデンサの実装は比較的楽でした。
落ち着きを失わないようにして1種類づつ付けてゆきます。
部品番号の2桁目で容量値が統一されているので助かりました。これは親切設計です。
尚、C53,C43,C33の箇所には追加情報があるようです。こちらを参照してください。

 あとは部品の大きさ順にサクサクと実装します。

そして最後に大きめの部品を一気に実装しました。OPアンプの箇所はソケットピンにしました。

 付属のLMP7716は自分で用意した変換基板に実装しました。

 ケースに内側から差し「パチン」と押し込んでしまえば、あとはボリュームノブを付けるだけです。
前から持っていたAD8656と一緒に記念写真です。


その後
 イヤホンと歴代のHPAを差し替えて聴き比べしました結果が、冒頭の音質の感想になります。

 手持ちのOPアンプをいくつか差し替えて試しましたが、キット付属のLMP7716が1番良いように感じました。
ですので直付けに変更しました。
(この記事のアップ直前に同様のツイートを見かけて「やっぱりそうか」と納得が深まりました。)

 イヤホンばかり持っているのでどうもボリュームを絞っても音量が大きめでした。そこでL形擬似アッテネーターの抵抗を付属の2kΩから5.6kΩに変更しました。

 このシリーズのケースは蓋と底がシボ加工のようになっていて、そのままだとポタぴたシートが使えません。
カー用品店やホームセンターで手に入る(であろう)写真のシートを貼って粘着力を確保します。

最後に ipod Touch とイヤホンを付けて終了です。