12.会員

12.1 国際ロータリー会員

 国際ロータリーは、全世界のロータリークラブの連合体であり(RI定款第2条)、国際ロータリー制定の標準クラブ定款を採択した現存する世界のロータリークラブが会員であります(RI定款第5条第1節)。
  2009年5月31日現在でクラブの総数は33,581です。

12.2 ロータリークラブ会員

 ロータリークラブの会員は正会員と名誉会員の2種類です。
  正会員:善良な成人であって職業上、および(または)地域社会において良い世評を受けている者でロータリークラブの正会員から推薦を受け、職業分類・会員選考の委員会審議を経てクラブが承認した人を正会員とします(RI定款第5条第2節)。
 名誉会員:ロータリーの理想推進のために称賛に値する奉仕をした人およびロータリーの崇高な目的を末永く支援したことでロータリーの友人であると見なされ推薦された人が、期間を定めて理事会が名誉会員に決定でき、また、自由に期間の延長や取り消すことができます(RC定款第12条第2節(c))。
 名誉会員は入会金および会費の納入を免除され、所属クラブの各種会合に出席できますが、職業分類、各種役職の他選挙権は保持できません。例外として他クラブを訪問する権利は認められています。また、複数のクラブで名誉会員の身分を保持できます(RC定款第7条第6節、RI細則第4条4.050.、4.050.1.、4.050.2.)。
  ロータリークラブの正会員が同時に他クラブの正会員や名誉会員またはローターアクトクラブの会員になることは出来ません(RC定款第7条第5節)。
 

12.3 正会員 

  12.3.1 正会員の入会手続 

  正会員に推薦されるにあたっては、性別、人種、皮膚の色、信条、国籍に基づき会員身分を制約することはありません。
  正会員の入会にあたっては、所属するロータリークラブの所在地域、もしくは隣接地域に事業所または居住地があることが条件の1つであり、経営組織や法人企業からでなく個人の資格で推薦されることになっています(ロータリー章典 4.010.2.、4.010.3.、4.030.)。
  適格な条件で推薦された被推薦者は標準ロータリークラブ定款の職業分類と会員資格の全てを満たしていることをクラブの理事会が確認し、推薦書の提出後30日以内に承認・不承認を決定した上で、クラブ幹事を通じて推薦者に通告します。クラブの理事会が肯定的であれば被推薦者に対し、ロータリーの目的、会員の特典と義務について説明を為し、被推薦者の申告書による本人の氏名と職業分類をクラブの例会において発表することの承諾を求めなければなりません。発表後、クラブの理事会は正会員に対し被推薦者の入会に対する賛否を求め、7日以内にクラブ所属会員の誰からも異議の申し立ての無い場合、被推薦者は入会金を納付後正会員となります。また、会員から異議の申し立てがあった場合、再度理事会を開き、当該被推薦者の入会について票決を行います。正会員からの異議申し立てがあったにも拘わらず、理事会が承認した場合は、所定の入会金を納付すれば正会員に選ばれたものと見なします(標準RC細則第13条)。
 正会員の資格は入会と同時に国際ロータリーに対し人頭分担金、その他比例分担金、追加会費等の負担金を支払うことにより、国際ロータリーに登録され(RI細則17.030.1.、17.030.2.、17.040.1.、17.040.2.)所属したロータリークラブから会員証の発行を受けます。会員証は世界中のいずれかのロータリークラブを訪問する際に自己紹介の手段として活用できます(ロータリー章典 5.030.)。   

  12.3.2 正会員が在職中に公職についた場合の職業分類の処遇  

  正会員が一定期間に限り選挙または任命によって公職についた場合は、大学、その他の教育施設、裁判官を除き、任命または選挙された役職の下では職業分類の適用を受けず、以前の職業分類で会員身分を保持します(RC定款第7条第7節)。 

  12.3.3 移籍ロータリアンまたは元ロータリアン、ローターアクターへの処遇  

  他クラブに移籍を希望する会員は、一旦退会した後、クラブの会員またはクラブの推薦により他クラブの正会員となることが出来ます。元クラブに所属した会員が元クラブまたは他クラブの正会員になる場合も同様です。いずれの場合も2度目の入会金の支払いは免除されます。また、受け入れ側のロータリークラブの職業分類の制限を一時的に超えることになっても移籍会員または元クラブ会員は正会員に選出することができます(RC定款第7条第4節)。
  また、所属クラブで2年以内にローターアクトとしての会員身分を修了したローターアクターがロータリーの所属クラブに正会員として入会した場合も入会金の支払いは免除されます(RC定款第11条)。 

 12.3.4 会員身分の存続 

  会員身分は、次の12.3.5の定めにより終結しない限り、所属クラブが存する限り存続します。 

  12.3.5 会員身分の終結 

1)会費不払いによる終結
   会員が所定の納付期限後30日以内に会費を納入しない場合、かかる会員に対し最新の住所を確認し、クラブ幹事が書面をもって催告し、催告の日付の10日以内に納付がなければクラブは理事会の裁量で会員身分を終結させることが出来ます。但し、かかる本人からクラブに対し嘆願があり、全ての負債が完済され職業分類で同人の空席があればクラブに復帰できます(RC定款12条第3節)。
 
2)欠席(出席率不足)による終結
   ロータリークラブでの出席率は毎週行われる例会出席を基準とし、出席率が規定に満たない会員、もしくは連続4回例会を欠席した会員は、会員身分の終結を要請していると理事会が判断し、その旨の通知を書面で発送し、その後、理事会の過半数の票決があれば会員身分を終結することが出来ます。なお、ホームクラブの出席に関しては当該年度におけるガバナー補佐はこの適用を受けません(RC定款第12条第4節)。
 
3)その他の原因による終結
   所属クラブの正会員が四つのテストに照らして会員身分の全般的資格条件に欠ける場合や他に充分と認められる根拠がある場合、理事会メンバーの3分の2以上の賛成投票があれば、かかる会員の身分を終結させることが出来ます。この場合、かかる会員に対し、10日間の予告を確認できる最新の住所に配達証明または書留郵便等の書面によって理事会が通知し、本人から理事会に対し書面による答弁を提出して自分の立場を釈明する権利があります。また、会員身分の終結に対し、かかる会員は、クラブに対し調停または仲裁を求める権利もあります(RC定款第12条第5節(a)(b)、第12条第6節)。
 

12.4 正会員の義務 

  12.4.1 入会金と会費の支払い

  正会員となるには、入会に先立ち、所属ロータリークラブに入会金を納入しなければなりません。その後正会員としての資格を保持するには、入会以降会員身分が終結するまで、会費を支払う義務があります。会費の中には国際ロータリー理事会の指定する雑誌購読料を含むものとします(RC定款第14条)。日本における地域的な雑誌はロータリーの友です。なお、クラブは、年齢35 歳未満の会員の会費と入会金を免除することができます。さらに、クラブはこの年齢層の新会員のために地区会費を負担することができ、また地区は、地区協議会あるいは地区大会での決定により、この年齢層の新会員の地区人頭賦課金を減額することができます(ロータリー章典5.040.2.)。 

  12.4.2 綱領の受諾とクラブ定款・クラブ細則の遵守 

  ロータリーの目的の本質は、会員個人による奉仕の理想の実践を受諾し、個人が日常生活の中にその精神を具現することで、定款・細則の遵守と相伴って自分自身はもとより他の人達に共感を与え、ロータリーの心を啓蒙することです。その共感によって、ロータリークラブ会員としての適格者を選び出し、会員に推薦することでロータリーの拡大に尽力する義務もあることを、個々のロータリアンは認識すべきであります(ロータリー章典 5.040.3.)。 

 12.4.3 例会出席の義務

  会員は毎週開かれる例会に出席する義務があり、ロータリー年度の半期ごとにメークアップを含む出席率が少なくとも50%以上、またホームクラブでは30%以上の出席をしなければなりません。いずれの例会場であっても充当された時間(日本では概ね1時間)の60%は会場に留まらなければなりません(RC定款第9条第1節)。 

 12.5 正会員の特典 

  1. 国際ロータリーの徽章・バッジその他の記章の着用が認められます。但し、商業上の利用は禁止されています(RI定款13条、ロータリー章典第33条)。
  2. 世界のロータリークラブに自由に出席することができます。但し、元所属クラブで会員身分を終結された会員は元所属クラブへの自由参加の特典は除かれます。
  3. 所属クラブのあらゆる会合、所属地区諸会合、国際大会等の出席、参加が自由にでき、世界のロータリアンと友人になる機会が得られます。
  4. ロータリークラブの職業分類を代表して選ばれた正会員は地域社会の各種事業の横断面を形成しており、地域のニーズを把握した奉仕の理想を推進するそれぞれの会員が自身の職業を通して社会への奉仕の機会が生まれます。
  5. ロータリークラブへは本人の意志、希望のみで入会はできません。正会員には適格な人を会員として推薦する権利が与えられています。

  12.6 その他

   ロータリークラブでは任命された委員会その他の務めに対して、その任務が奉仕の具体的な活動と考え、断らない習慣があります。全てについて時間の厳守、何事に対しても返事は24時間以内と伝統的な習慣があることも守りたい伝統の一つです。