安全保障関連法案に反対します

 わたしたちは、安倍政権の「安全保障関連法案」審議の進め方に強く抗議するとともに、違憲性が明らかなこの法案が速やかに廃案となることを求めます。

 戦後70年、日本は憲法九条にもとづいて、戦争に加担しない平和な国として世界から注目されてきました。安全保障関連法案は、集団的自衛権という名目で、アメリカなどの他国が海外でおこなう軍事行動に、日本自衛隊が参加することを認めるものです。
 多くの憲法学者がこの法案は憲法違反であると指摘し、報道各社の世論調査によれば、国民の多くも法案成立に反対しています。総理自身が法案への国民理解が得られていないと明言しているなかで、衆議院で強行採決をおこない、さらに参議院での審議結果に関わらず「六十日ルール」で法案を成立させようとしていることは、民主主義と立憲主義に対する挑戦とすら言えるでしょう。
 真摯な姿勢での議論を避け、数の権力を頼みに、詭弁で国民をごまかすような態度は決して認められるもではありません。

 わたしたちの勤務する酪農学園にも、多くの学徒を戦地へ送った歴史があります。その痛恨の歴史を踏まえて、本学は「神を愛し、人を愛し、土を愛する」という三愛精神と、それにもとづく「健土健民」を建学の精神として掲げています。これは聖書の「主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない(イザヤ書二章四節)」の具現化であり、わたしたち酪農学園に集う教職員は、戦争の歴史に対する深い反省から、国際平和を希求してきました。

 わたしたちは、これまでと同様に、わたしたちの国が「あらゆる個人の命と権利を価値あるものと認める国」であり続けることを、強く望んでいます。教育を担う機関として、若者たちを戦地に送ることにつながる「安全保障関連法案」を容認することは決してできません。

2015年8月
安全保障関連法案に反対する酪農学園 有志一同



賛同者リスト(順不同)

上野岳史、押谷一、藤田佳也、佐藤喜和、岩崎智仁、
岩野英知、安宅仁人、森田茂、小林昭博、佐藤和夫、
吉野宣彦、高橋圭二、佐々木均、小宮道士、横田博、
金子正美、眞船直樹、荒木和秋、林多喜夫、保原達、
蒔田浩平、三枝俊哉、栃原孝志、矢吹哲夫、松山周平、
森川純、田口清、山口昭弘、麻田信二、三木直倫、
佐藤元昭、吉田雅代、赤坂猛、小糸健太郎、浜谷耕一、
安宅恵子、遠井朗子、岡本吉弘、岡島毅、扇勉、
平賀武夫、樋元淳一、田上貴祥、本田康夫、小林道、
加藤浩、上野博史、能田淳、菊池直哉、山崎耕太、
寺脇良悟、寺井格、武隈めぐみ、立川直生、三谷光照、
赤尾全廣、浅川満彦、翁長武紀、石井智美、宮木雅美、
井上誠司、大和田秀一、市川治、牧原統、發地喜久治、
十倉宏、高橋一、松中照夫、干場信司、林正信、
高橋茂、小川健太、星野仏方、尾碕亨、郡司美枝、
相原延英、岡本全弘、日野貴文、高橋秀一
匿名の賛同者9名

賛同者計 88名(9月08日16:00現在)

お問い合わせは rakuhananpo<at>gmail.com までお願いいたします。
教職員OBの方のご賛同も歓迎いたします。