1.サンキャッチャーを普及させよう

サンキャッチャーとは

 
ロケット型のサンキャッチャーの、1/fゆらぎの風を受けるヤジロベエ部分。最適の回転モーメントが得られるバランスで組まれている。
サンキャッチャー(Suncatcher)は、シャンデリアなどに使われてきたクリスタルガラスで作られたインテリアです。太陽光をプリズムのように分光させることで、小さな無数の虹を作り出して楽しむものです。そのためレインボーメーカー(Rainbow maker)と呼ばれることもあります。朝日や夕日が深く室内に射し込む日当たりのよい窓際にワイヤーで吊っておけば、陽光を複雑に屈折して、部屋の中に虹の乱舞を作り出すことができます。
 

歴史

 
サンキャッチャーが生まれた歴史は明らかにされていません。北米大陸の南西部に住んでいたネイティブ・アメリカンが初めて作ったという説があります。また、冬季の日照時間が少ない北欧で、少しでも太陽の光を部屋の中に採り込もうと意図して作られた、といった説もあるようです。
 

近年の変化

 
1/fゆらぎの風を受けるための透かしモチーフが付いたサンキャッチャー。左右非対称に取り付けるのがミソ。
近年になって、日本でも愛好者が増えてきています。風水の縁起ものとしても知られるようになりました。変ったものとしては、太陽電池とモーターを組み合わせたものとか、上や左の写真のような、風で動くモビールに仕立ててられたものが登場しています。上は私が作った、通称『ロケット型』と呼ばれるタイプです。左は頂きものの『レイヤードボール型』をナイロンコートのステンレスワイヤーで吊るして、風を受けるための透かしモチーフのパーツを後付けした一例です。(画像をクリックすればアルバムが開いて拡大して見ることができます。)扇風機やエアコンなどが作り出す1/fゆらぎのランダムな風を受けて揺れ動くことで、走馬灯のように流れる小さな虹の不規則な乱舞を楽しむことができるものが、新たに登場しています。私が好んで楽しんでいるのは、これらモビール・タイプになります。
 

新しい情報と認識

 
一般にサンキャッチャーは、太陽の強い日差しを受けて輝くインテリアと認識されてきました。「直射日光が射さない部屋やスリガラス越しでは、虹を楽しめない」と思われてきました。一般の家庭で使われている普通の照明を当てても虹は生まれにくいため、夜間楽しむことは不可能というのが近年(2012年頃)までの常識でした。ところが、科学技術の進歩に伴って、使い方によっては太陽光に近い9万ルクスもの照度や、優れた演色性が得られる、高性能の発光ダイオード(LED)が登場してきました。また、ワンチップの発光ダイオードプロジェクター型の光学レンズを組み合わせた、綺麗な平行光を生み出すフォーカス機能付きのピンスポット・タイプのLED照明器具が幾つか登場しています。これによって、太陽光線に近似した性質を持つ人工の光を、私達は容易に得ることが可能になりました。そのお蔭で、「日が射さない部屋や夜間でも、サンキャッチャーで虹を作って楽しめる」という新たな認識が、愛好家の間に少しずつ広まっていきつつあるようです。これまでは、クリスタルガラスと照明を組み合わせたインテリアは、シャンデリアと呼ばれてきましたが、その範疇に留まらない、虹色の光を放つ新しい照明器具のジャンルが誕生する可能性も見えてきました。

上記のような新しい情報は、今年(2013年)の1月初旬頃から集まってきつつあります。照明コンサルタントの ハル・ライトワーク(サンキャッチャーの販売はハルコレ)や、ホロライトを開発したパイフォトニクス株式会社との貴重な情報交換を足掛かりに、多くの人々から提供された情報が、手元でまとまってきています。夜間虹を楽しむ照明インテリアは、ナイトレインボー・ライトといった名前で呼ばれることになりそうです。
 

このサイトを作った理由

 
乱反射によって、クリスタルボールに鮮やかな色が入る。透明度と屈折率が高いスワロフスキーの証。
私がサンキャッチャーの情報サイトを作った理由は、新しい認識がサンキャッチャーの楽しみ方だけでなく、現代人のライフスタイルに大きな変化をもらたすと感じたからです。現代人にとって福音になる可能性を秘めたインテリアなのです。

パソコンの作業の手を止めて、1/fゆらぎの不規則な動きをしながら部屋の壁や家具の上をランダムに揺れ動く無数の七色の陰影(※この場合の日本語の影とは光のことを指します)達を、自然に目で追ってくつろいでいるときに、ふと気付きました。「これは、目の緊張をほぐして疲労を回復する、良い運動になっているのではないだろうか?」と。世の中には、ランダムな動きをする点などを目で追うことで疲労を回復したり、スポーツビジョンを鍛えるソフトが存在します。しかし、たった1~2分目の運動をするために、30分おきにパソコンのゲームソフトを起動するのは手間がかかります。目の休息を取るときもパソコンの画面を見続けているのでは、造りが悪いLEDのバックライトが放つ、有害なブルーライトが引き起こす青色光網膜傷害の解決になりません。サンキャッチャーが作り出す虹の乱舞を、ときどきチラチラと見ることで、これらの問題点を上手く自己解決していることに気付きました。

これと似た傾向を示す、別ジャンルのインテリアに関する情報を、幾つかネット検索で拾うことが出来ます。たとえば、自然な温もりを感じさせる木肌の壁の木目や節の配置が1/fゆらぎになっている場合に、視覚刺激によって精神を安定させる効果が得られるようです。自然素材が持つ視覚的なリラックス効果を研究している人々がいるようです。最も効果が高いのは視界に占める木部の割合が40%~45%という情報も散見されます。以下は私の推測です。気付かないうちに人の目は木目の配置を目で追う性質があります。1/fゆらぎのリズムで無意識に眼球を運動させた結果眼精疲労が軽減されてリラックスした状態になり、精神的にも安定するのではないかと思います。

現代人は目を著しく酷使しているため、日本人の50%以上がメガネを必要とする近視、というデータもネット上で散見されます。最近の子供達の運動能力の著しい低下は、見る能力(スポーツビジョン)の低下から始まっている、という見解もあるようです。ところが、目にとって良い運動をするライフスタイルは、たいして見い出されておらず、普及もしていないようです。目のツボをマッサージしたり、蒸しタオルで温めて休めることが経験的に有効だと判っています。が、目をほぐす運動に関しては、パソコンを使ったゲームぐらいしか有効な方法が知られていない状況のようです。そこに登場したのが、サンキャッチャーが作り出す虹の乱舞を目で追って楽しむ、新しいライフスタイルです。体感的にですが、サンキャッチャーがある暮らしを始めてから、瞬きをする回数が増え、ドライアイがいくぶん解消されたのか、目がショボショボすることが少なくなってきました。
 

本当に目に良いのか?

 
私は専門家ではないので、詳しいことは分かりません。経験的にこうだとしか言えない立場です。が、それでも自分が心地良いと感じる健康的なライフスタイルを編み出していくことは可能です。サンキャッチャーが生み出す虹の乱舞が、有効な目のトレーニングになっているかどうか、ネット上で眼科医に尋ねてみました。しかし、よく分からないそうです。このテーマの学術論文は存在しないため、医者といえども確かなことは言えない状況のようです。

困った私は、アテになりそうな近所に棲んでいる知り合いの猫達のところに行って、参考意見をもらうことにしました。彼等は人間と違って、本音と建前を使い分けたりしない正直者ばかりです。目の前でサンキャッチャーを揺り動かして、虹の乱舞を作ってみせると、七色の光の跡を必死で追い駆けて遊びまくります。その行動を詳細に観察した結果、やはり虹の乱舞はトレーニングになっている、という独自の結論に達しました。

冗談を書いているわけではありません。猫というのは、親猫のシッポを獲物に見立てて、狩のトレーニングをしながら成長する動物です。子猫は一見遊んでいるようにも見えますが、意味のないことをしているわけではありません。本来は生きるために必要不可欠の能力を磨く、生存本能に基づいた重要な訓練です。猫達は、人間が目の前で揺らしているサンキャッチャーには目もくれません。これが猫じゃらしなら飛びついてくる彼等ですが、サンキャッチャーのキラキラを直接あまり見つめると目に悪いと、ほぼ例外なく全員が同じ判断を下しているようです。ところが、地面や壁を動き回る七色の虹のほうは、皆必死で追い回してトレーニングに励みます。人間の生活習慣には「ただの気のせい」と言えるようなものも数多く含まれているので、人の言うこと(他人の認識)はアテにならないことが多々あります。しかし、生存と密接に関わる猫達の野生の本能に基づく判断は、猫という動物種にとって普遍的な、持って生まれた生存のための真理(略して生得真理)に基づくものですから、自然界に見い出される法則同様、信頼に値すると思います。猫にとってトレーニングになるという判定ならば、似たような目や脳を持つ同じ高等哺乳動物の人間にとっても、おそらく有益です。というわけで、サンキャッチャーを用いた目のトレーニングの有効性は、近所の猫達が身を持って普遍性を持つ生得的真理に基づいた実証をしてくれました。

※猫と遊ぶのも勉強になります。読者サービスで書いているのに、笑ってくれない読者が多いと思いますが、いささか大仰な「真理」の解説は、半分ジョークモードでやっているので、ここは笑うべきポイントです。オジサンのヘタなダジャレ並みに全然ウケないかもしれないと、内心焦っています。が、私はクスリとも笑わずに真顔でジョークを飛ばしまくる人です。したがって、「理屈の展開が凄すぎる」という、行間が読めないクレームは無しの方向でお願いします(笑)
 

サンキャッチャーのある暮らしを普及させよう

 
以上のいささか大げさすぎる?「普遍的真理」の解説によって、私の意図は御理解頂けたと思います。中高生以上になるとメガネが必要な人が50%を超えてしまう問題を抱えた日本人のライフスタイルの中に、サンキャッチャーが生み出す虹を愛でる生活習慣を採り入れるメリットは十分にあると思います。もちろん、近所の飼猫達の見解を真に受けて、医療器具として普及させることを考えているわけではありません。そういうトンデモ系の危うい?話になっていく展開は回避したいところです(笑)。1/fゆらぎの木目がある壁によって精神がリラックスするという情報と同じレベルの話です。あくまでも「生活環境を彩るインテリアの一つとして有効かもしれない」という話です。この点は、目のトレーニング用のパソコンソフトと、たいして変わらない立ち位置と思います。健康を保つライフスタイルの一つとして、癒し空間を生み出すインテリアを普及させていければと考えています。