Radyコラム‎ > ‎

カリフォルニア運転免許証取得への道

by 山口陽平 a.k.a. ジョジョ立ち鬼教官

カリフォルニアに来てまず取り掛からなければならないこと、それは「なるべく早く自動車を購入し、なるべく早くカリフォルニアの運転免許を取得する」ことです。この取り掛かりの早さによって、御自身の州内での機動力が往年のロベルト・カルロスばりに増すだけでなく、全盛期のエメリヤーエンコ・ヒョードルばりに素早くタップを奪うが如く生活セットアップをスムーズに終わらせることができます。ましてや、小さなお子さんがいらっしゃる御家庭などでは、子供の急な発熱などにより病院へ直ぐに行きたいということがあるはずです。そのような緊急時に車がないことを考えると本当に恐ろしい。残念ながらこちらのタクシーは日本ほど時間に正確ではありません。「はい、5分で伺います」といいながら平気で30分後に来るような時空が曲がった国がアメリカなのです。一旦学期がスタートしてしまうと、忙しい勉強を差し置いて免許ペーパーテストの勉強なんてサラサラやる気になりませんし、ドライビングテストに至っては予約状況が大混雑のため、授業とのスケジュールの兼ね合いでドンドン先の日程になってしまうという、なんとも悲しい連鎖に陥ってしまいます。しかもこちらの試験官(ドライビングテストで一緒に乗る人)の性格も様々で、同性愛者かなとも思える気の優しいアジア系の男性教官から、タトゥーが二の腕に入って若い頃はさぞかし悪さしたんだろうなという超ドSなオバちゃん教官まで、その運不運で合格率も変わってきます。それで一度試験に落ちて、またとんでもなく先の日程で予約をして。。。と繰り返すうちに三回落ちてゲームオーバー、またペーパーテストからやり直し。。。いやいや、そんな、そんな余裕は超多忙留学生である僕等にはないわけです。ここは是が非でも、何としてもすんなり運転免許を取得して、サンディエゴでの生活に弾みをつけようではないですか。ということでこのページでは、特にSan Diego ClairemontのDMV試験場にてカリフォルニア運転免許を取得される方を対象に、特に最難関であるドライビングテストにフォーカスして、その取得必勝法を伝授いたします。なお、大学入試やiPhoneJail Breakなどと同様、試験対策に関しては時間が立つにつれての変化がつきものです。この内容はあくまで執筆時(20123月)の現状と筆者の勝手な憶測になっています。試験の内容を保証しているものではありませんのでご了承ください。


カリフォルニアで免許を取るステップ
  • 試験場(DMVといいます。この後色々と苦しめられることになる場所なので、なるべくなら早く忘れてしまいたい名前です。)にペーパーテストを予約
  • ペーパーテストの過去問を使用して勉強
  • 試験場でペーパーテストを受験→合格
  • 試験場にドライビングテスト(Behind the wheel testといいます)を予約
  • 試験場でドライビングテストを受験→合格
  • 二週間後に免許が自宅へ送られてくる(合格後に仮免許が直ぐに発行されるため、即日より運転可能)

見てください、そう、合格まで5ステップ。たったの5ステップです。日本のように受験するまでに何ヶ月間も教習所へ行く必要がないんですね。しかし、この5ステップの中にドラマがあるわけです。それでは一つずつ説明して参りましょう。なお、ここでは細かい手続きの内容(何を持参するかなど)は省略させていただきます。またそのような内容は逐次変更される可能性もありますので、必ず事前に確認して臨みましょう。

  • 試験場にペーパーテストを予約

何ともありがたいことに、ペーパーテストは日本語版があります。ペーパーテストの予約のときに日本語版を指定する必要はありません。試験当日に「日本語でテストを受けたい」旨を係の人に伝えるだけでOKです。ペーパーテストの予約はDMVWebサイトから可能です。予約をしなくても受けられるという話もあるのですが、その場合でも長蛇の列に並ぶ可能性があるため、必ず事前に予約しておきましょう。

  • ペーパーテストの過去問を使用して勉強

とにかくペーパーテストはこれが近道です。この過去問を解くことにより、同時に基本的なカリフォルニア州内での運転ルールについて学ぶことができます。しかし、ここで注意点です。ドライビングテストの項で詳しく説明しますが、「この過去問を解くだけでは100%運転ルールをカバーすることができません」。あくまでペーパーテストで合格するのに足る知識が得られるだけです。さて、ではこの過去問をどこで手に入れるのか。それは「羅府テレフォンガイド」という分厚い電話帳をゲットするのです。この電話帳が、サンディエゴにある主要な日本人向けスーパーマーケットに、フリーマガジンとして常備されています。ビジネススクールで購入するどのテキストよりもとても人気のある書物です。テレフォンガイドに何故過去問?と不思議に思うかもしれません。しかしこれ、もはや中身の半分以上が電話帳ではなく、便利帳なのです。日本と同じで、インターネットがあるこの世の中誰もあんな分厚い電話帳要りません。しかし、この中身はもはや地球の歩き方の後ろの方のように時差や気温、長さや面積の単位、ちょっとした英会話や医療に関する情報など、ありとあらゆる情報が載っているのです。その一つが人気の「運転免許問題集」。この問題集があたかもどこかの国の試験対策問題集のように、ピシャッと当たるわけです。なので、とにかくこれを覚えるまでやってください。ちなみに、本番のテストでは5~6問ぐらいは間違えても合格はもらえるはずです。軽いプレッシャーを読んでいるあなたに与えるとすると、私の周りでペーパーテストに不合格だったという人間を聞いたことがありません。

  • 試験場でペーパーテストを受験→合格

予約した当日にDMVへ行き、所定の手続きをしてペーパーテストを受講します。試験場は、正に日本の選挙会場を想像していただければほぼそれと同じです。一つ一つにパーティションがあって立って受けます。また、時間制限はありません。納得いくまで時間を使ってください。試験を終えると、それをまた係の人のところまで持っていき、そこ場で採点されスコアが分かります。合格したらその場でもドライビングテストの予約が可能ですし、後日Web上からでも可能です。その際に渡される仮免許(この時点での仮免許は、ドライビングテスト合格後のものとは異なります。)は大事に保管してください。そこに記載されているIDを利用してドライビングテストの予約がWeb上で行えます。

  • 試験場にドライビングテストを予約

電話でもWebでも可能ですが、ここで最近起こったトラブルを一つ。人によってですが、何故かWeb上で予約ができない人がいたりします。その人のWeb予約のリテラシーが低いとかではなく、何度やっても「電話で予約しろ」と画面に出てくるのです。これはその人その人のアカウントによって、そのような状況に陥ってしまうようです。これに関しては改善方法がなく、電話で予約するしかありません。電話で予約する際ですが、あの悪名高いアメリカの自動応答番号振り分けに繋がります。しかし、どれを押しても決してReservationには繋がらないという、まるでファミコンの熱血硬派くにおくんの最終ステージのような状況が起こるわけです。くにおくんの方はまだクリアできるだけましかも知れませんが、こちらはそのようなクリア方法がありません。そこで、皆さんに攻略法をお教えします。何段階か進むと「テクニカルサポートを御希望の場合は〇番を。」という場面が出てきますので、そこでテクニカルサポートに進みましょう。で、出て来た係員に「Webで予約しようとしたんだけど、テクニカルな問題でアラートが出てきてできない」と言います。すると何とも陽気にOKと言って、変わりに予約を取ってくれます。もしWeb上で予約ができない場合はこの作戦でいきましょう。

  • 試験場でドライビングテストを受験→合格

さて、本講座のハイライトにやって参りました。先に申しました通り、本講座は「San Diego ClairemontDMVでドライビングテストを受験される方」が対象です。なお内容は、ペーパーテストをパスしてカリフォルニアの運転ルールを知っているかた向けなので、超基本的な運転ルールは省略しています。ドライビングテスト必勝法は以下の通り。

    • ルールを知る
    • コースを覚える
    • コースのクリティカル・ポイントをおさえる
    • コースを練習する
    • 本番→合格

    • ルールを知る

まずはこのドライビングテストというゲームのルールを覚えましょう。ドライビングテストが始まる前に、基本的な自動車の機能(ワイパーの位置、手信号のやり方など)について知っているかどうかのテストがあります。詳しくはこちらのDMVの動画を見れば一発です。

      • 時間は大体20分ほど
      • 小さなミスは13個ぐらいまでやってよい
      • 大きなミスは一度でもやるとアウト(これ重要)
    • コースを覚える

次に本番のコースです。San Diego Clairemontのドライビングコースは以下の通り。複数コースが存在するという噂がありますが、一回目のドライビングテストに関しては、ほぼこのコースだと予想されます。(画像をクリックすると大きく表示されます)


    • コースのクリティカルポイントをおさえる

地図上にポイントを記載しています。それぞれのポイントで「重要な交通ルールを守れているか」を見られていると推測されます。そして、それを間違えるとなんと一発アウト。ここで知っておかなければならないのは、それらの交通ルールのうちのいくつかは、「ペーパーテストの過去問に載っていなかったりします」。しかし、これが重要なのです。

ポイント(1)

ここで一度車線変更をやるよう指示があります。バックミラーとサイドミラーだけでなく、必ず『目視確認』をして車線変更をすることが重要です。また、この道は途中からスクールゾーンとなり制限速度が変わります。オーバーしないように注意しましょう。

ポイント(2)

ここで右折します。ここは右側にバイクレーンがあるのですが、右折する際は必ずこのバイクレーンに入ります。入らないと一発アウトです。日本の車線変更と同じ要領で、ウィンカー→ミラーと目でバイクレーン確認→バイクレーンに入って→右折、です。

ポイント(3)

ここの右折はバイクレーンがありませんが、ポイント(2)と同じ要領で右折を心掛けましょう。

ポイント(4)

ここで停車とバックを指示されます。試験官から「Park and Pull back」と言われますが、それって新しいレストランですか?などどフザケタ質問をしないように注意しましょう。一旦路肩に寄せ、完全にストップした後、車三台分真っ直ぐバックします。OKと言われたらウィンカーを出して発進します。ここで注意することは、バックする際に必ず後ろを振り向いて「顔を後ろに向けながら」バックするということです。また、再発進するときは、必ずウィンカーを出し「頭を向けて目で他の車が来ていないのを確認してから」再発進する、ということです。

ポイント(5)

最後の関門です。何気ない普通の十字路に見えますが、実は「4 STOP」というタイプの交差点で、どの方向から来る車も「STOP」という標識を見ることになります。止まった順に発進する優先権がある、ということを忘れないようにしましょう。また、例え自分の後のタイミングで止まった車が発進しようとしても、それにビビらず自分の方に優先権がある場合は発進しないとダメです。

全体的な重要事項

  • 「STOP」標識でのストップはフルストップで二秒間完全に停車してから発進する
  • 車線変更、一時停止からの再発進、信号待ちで一番前から再発進、などではミラーだけではなく必ず頭を動かして目で確認する
    • コースを練習する

                    本番前には出来れば何度かコースを下見運転してみるのが効果的です。

    • 本番→合格

上記を注意し見事合格すると、その場で仮免許(ペーパーですが、本物と同じ効果があります)をもらい、後日めでたく本物の免許証が送られてきます。もし二週間以上経っても手元に届かない場合は、念のためDMVに確認してみるとよいでしょう。


いかがでしたでしょうか。もしあなたがドライビングテスト途中に、上記のポイントで試験官から上記のような指示がなかった場合、そして、最後までただ「はい右、はい左」という指示だけであっけなくテストが進行している場合、それはかなりの確率で「既にアウトになっている」可能性が大です。まるで別れる前の恋人のように軽くアシらわれているだけなのです。そのときは最後に「あなたとのドライブは最高だったわ、でも。。。」と言われる心の準備をしておきましょう。なお、最初に申しました通り、この内容はあくまで執筆時(20123月)の現状と筆者の勝手な憶測になっています。試験の内容を保証しているものではありませんのでご了承ください。GOOD LUCK!!!

Comments