01.「ラスタベース地形解析」プラグインを使ってみる

「ラスタベース地形解析」プラグインは、QGISをインストールするとデフォルトでインストールされるプラグインで、
標高のラスタデータを使って、数種類の地形解析を簡単に行うことができるようにしたものです。
私にはよく解っていないものもあったりします。すみません、分かってるとこだけ説明します。

  この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の基盤地図情報を使用した。
(承認番号 平24情使、 第376号)
この地図を複製して使用する場合は、国土地理院長の承認を得てください。
ラスタ解析について書くために許可申請しましたよ。複製する人っているんだろうか。



【はじめに】
このページの上の階層である「08.ラスタデータの解析」にも書きましたが、
基本的に、ラスタの解析をするときにはパスを全部半角英数字にしておいてください。


【ラスタデータの用意】
では「ラスタベース地形解析」プラグインを使ってみましょう。

今回は、国土地理院の「基盤地図情報数値標高モデル」の日光市あたりの5mメッシュを
株式会社エコリス様提供のツールでGeoTiffにしてつないだものを使います。
変換方法はツールに入っている説明文を読んでください。つないで座標参照系の変換まで一括で出来ます。(UTMと平面直角座標)

このGeoTiffをQGISに読み込みます。
読み込みの方法は「04.1.3 ラスタデータの読み込み」を参照してください。

そうすると、こんな感じ ↓ になります。
読み込んだだけだとグレー一色です。

色を付けて分かりやすくしてみます。今回は、「みんなの地球地図プロジェクト」の標高の凡例を
手でちまちま入力して作ったデータ(標高3500mまで)で色を付けました。
こんな感じ。日光は標高が高めなので全体的に茶色っぽくなっています。
茶色が濃いのが標高の高いところです。

標高の凡例をQGIS用にしたスタイルデータはこのページの一番下に添付しておきますので、必要であればダウンロードして使ってください。
地球地図は完全にフリーなのでこういうことをしても平気。
地球地図の凡例は8800mまであるんですが、日本国内のデータしか使わないなら3500mでよかろうと思ってここまでにしてます。力尽きた。
もっと楽な方法に後で気が付きましたが、まあいいや。


【解析してみる】
さて、準備ができたので解析してみましょう。
メニューの「プラグイン」→「ラスタベース地形解析」→「ラスタベース地形解析」をクリックします。
「プラグイン」に「ラスタベース地形解析」が表示されていないときは、「03.3.2プラグインの設定方法」を参照して表示させてください。

そうすると、こんな画面 ↓ が出てきます。

「解析手法」で、やりたい解析を選択できます。内容は後で説明します。
「入力レイヤ」は、解析したいラスタレイヤを選択してください。
「出力レイヤ」は、右側にある「…」のボタンを押すと保存先とファイル名が指定できます。
全角文字がパスに入らないように注意してください

「出力形式」は色々選べますが、GeoTiffが一般的なのでいいと思います。他のを選ぶと書き出せなかったり色々します。
「結果をプロジェクトに追加する」にチェックを入れておくと、計算後にマッププロジェクトに画像を自動で追加してくれます。

これで「OK」を出せば、解析結果を書き出してくれます。


さて、「解析手法」です。
プルダウンメニューをみると、こんな感じ ↓ になってます。

「傾斜」というのは、そのまんまです。斜面の傾斜角を0°~90°で計算してくれます。
計算した結果を、傾斜角0°(平らな場所)を黄緑、45°を黄色、90°を赤のグラデーションにして表示したのが
これ ↓ です。(クリックで拡大)
上の標高で色分けした画像と比べると、標高は高くてもわりと平らな場所があることが分かります。(左側真ん中くらいとか)
同じ解析をリアス式海岸のあたり(三陸海岸とか)でやると、標高が低いのに陸地が真っ赤になったりします。


「傾斜方位」というのは、斜面がどっちを向いているかを、北を0°として時計回りに360°で計算してくれます。
北向きを黒、北向きを白のグラデーションで表示するとこんな感じ ↓ になります。(クリックで拡大)

ちなみに、この2枚を重ねて一方に透明をかけると、こんな感じ ↓ になります。(クリックで拡大)
南向きの平らな土地とかが分かります。
これに建物の位置のshapeファイルとかを重ねてみると面白いかもしれません。


「起伏指標」というのは、地面の凸凹の様子を見るものです。水はけがいいかどうかの参考になります。
水はけは土の質などにもよるので、これだけで言えるものではないのですが。
考え方は「宮城県林業技術総合センター」の「出版・刊行物」→「業務報告」の38号にある
ヒノキ漏臆病被害回避のための造林適地に関する調査(PDF)」に少し出てきます。(ここでは「起伏指数」となっています)

ただ、このプラグインがどういう解析の仕方をしているのかは分からないので、どういう数字がどういう地形を示すとかはわかりません。
プログラムを見ればわかるんでしょうが、あまりパイソンに明るくないので…。

解析結果はこんな感じ ↓ です。凸ってるところを白、凹ってるところを青のグラデーションにしてあります。(クリックで拡大)
これに特定の種類の植物の確認位置や、あるいは植生図、土壌図、ハザードマップなんかを重ねてみると面白いかもしれません。



「全曲率」というのは、すみません全く分かりません。
結果は計算してみれば画像としては出てきますが、何ができるのかが全然想像がつきません。


とまあ、最後の方はグダグダでしたが、「ラスタベース地形解析」についてはこの辺で。
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標高.qml
(14k)
東雲,
2012/09/28 16:30
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