次回予告


第32回
安部 淳さん
明治学院大学・教養
単独性寄生バチの性比と血縁選択理論
性比研究は、社会行動の進化を解釈する上で大きな貢献を果たしてきた。子を産むのは雌であるため、集団全体の生産性は性比が雌に偏るほど増加するが、雌に偏った集団では雄を多く産む個体が高い繁殖成功を獲得する。つまり、集団にとって適応的な雌偏向性比はふつう進化せず、個体にとって適応的な1:1性比が進化する。一方、局所的に少数の母親の子どうしが交配を行う生物では、局所集団の生産性を高めるため、雌に偏った性比が個体にとっても適応的であると考えられる(局所的配偶競争理論)。実際に、寄生バチの仲間では、局所集団の母親数が減少するに従い、子の性比が雌に偏ることが知られている。その中でも、寄生バチMelittobiaの性比は、母親数に寄らず常に極端に雌に偏る特異なパターンを示すことがあることから、さらなる血縁選択理論の解明につながると期待される。Melittobiaの野外集団における性比と血縁構造を解析した結果、母親数だけでなく、血縁度に応じても性比が調節されていた。母親どうしに血縁がない場合は利己的に雄率を高めて産むが、血縁者どうしである場合は協力的に性比を雌に偏らせていると考えられる。  

日時 2018年 9月3日 16:00~
会場 九州大学 伊都キャンパス ウエスト1号館D棟2階D207 *懇親会があります。参加を希望される場合は、8月26日までに下記連絡先までご連絡ください。


趣旨
「Qecoセミナー」(九州(Q)ecological セミナー)です。
生態学に関するあらゆる研究について、第一線で活躍中の研究者をお招きして、講演会と懇親会を開きます。
九大内外、教員、学生問わず自由な参加をお待ちしています。

講演者募集
講演者を募集しています。希望される方はご連絡ください。

連絡先
九州大学 理学研究院 生物科学部門 生態科学研究室 
Tel: 092-802-4277
岡部 憲和 3SL14065S(at)s.kyushu-u.ac.jp
永濱 藍    polygonum.ak(at)gmail.com
久我 立  tkuga486(at)gmail.com
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Shun Hirota,
2015/06/15 2:58
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Shun Hirota,
2015/07/23 4:54