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第5回PCO 無事に終了しました。ご参加ありがとうございました。
 詳細はこちらをご覧ください。 第5回


次回第6回開催は2018年2月24日土曜日・25日日曜日です。
     
   
『好ましいバレエレッスンの進ませ方』
 
今回は5回目ということもあり、審査途中の場当たり時間を利用して、 『バレエの教育のありうるべき姿』を具体的に審査員の先生方からお話しいただく時間を企画いたしました。

第4回まで行っておりました全審査終了後の審査員の先生方と指導者さんとの懇談会で出た内容などを まとめてみました。
今後の指導の参考のひとつにしていただけましたら、と希い、記録を一部掲載いたします。 
 

 
毎年指導者の方から出る質問とそれに対する審査員の先生方のお答え
 
Q)小学生低学年7〜9歳の頃で、どれくらいの頻度で基本レッスンを受けるのが好ましいでしょうか。
 
A)週に2〜3回のバレエ基礎レッスンが理想ですが、バレエだけ習う、ではなく、 (バレエを習得するにも多くの能力が必要になってきますので)幼いうちは、バレエだけやりすぎないように、頭とからだを繋ぐ運動神経を育むスポーツや、瞬発力(からだも脳も)を養う習い事、感性や情操を育むものを与え、また、読書などでイメージする力などもこの頃伸びますから、時間を割いておくと良いと思います。
 
Q) ポアントを履くのに適した時期や、ポアントを履きはじめるまでに週にどれくらいのレッスンが必要でしょうか?
 
A)もちろん、個人差は考慮するべき、とした上で、 基礎レッスンがしっかり体得でき、軸がわかり、芯があるコーディネートができだした、10〜12歳くらいからポアント(トゥシューズ)を履き始めることが、子どもの発育の意味でも好ましいと思います。 
 からだがバレエ基礎をしっかり受け止めていたら、10歳から、そうでないなら、11,12歳から履いてレッスンしていくべきなのが ポアント(トゥシューズ)です。
 
次に今回のまとめとしての質問
 
Q)日本で増えるばかりのジュニアバレエコンクールでの11歳以下の子ども達のポアントを履いて、プリマバレリーナのソロを踊ることへ警鐘を鳴らす意見も出てきている昨今。
審査員の先生方は 子ども達が、早めにポアントを履いて、プリマバレリーナのソロやプロ用に振り付けられたソリストのバリエーションを踊ることに対してどのようにお考えですか。
 
A)お腹や背中の引き上げや、つま先のトレーニング、足首をコントロールしきるトレーニングが不十分なのに、ポアントを履いてしまうと、 余程のことでない限り、膝周り、足首の伸び、足裏からのつま先の綺麗なカーブと力を 後から修正することは 困難なことなので、最悪、直せないのです。
子ども本人が辛いのです。
ですから、 今を急ぐのではなく、将来アカデミックにバレエを踊るために、 今、何が必要なのか、何が良いことなのか、を 指導者さんも保護者さんもよく、考えるほうが良いと思います。
日本のジュニアコンクールは、残念なことに、 ティーンエージャーでもプロの難しいテクニックをバリエーション1本の中で披露すると【1位】を与える傾向にあるので、お子さん生徒さんの成長のためにも、コンクールをよくみて、よく考えて 選ぶべきだと思います。 課題を見出す、課題を共有するための場数としてのコンクールを選ぶと良いでしょう。
バレエはあくまでも『芸術』ですから、技術以外の能力もたくさん必要なのです。
音楽や表現に繋がっていくために 年齢のからだ、情緒にふさわしいものにもっと触れたほうが将来性を育むと思います。
先ほどのポアントを履くタイミングですが、 パリ・オペラ座バレエ学校やロイヤルバレエ学校では 12歳13歳、しっかりとしたバレエ基礎ができてからポアントに移行するのです。からだにダメージの芽ができてしまってはいけないのです。
今の結果を、急ぐのではなく、将来性の保全し、かつ正しく成長するために何が良いのかを考えて行ってほしいです。


以上

文責:P.C.O.実行委員会