前略 折田彦市先生


それは銅像への悪戯を目撃したのがきっかけだった


大学院生の頃、折田先生の銅像への過激な悪戯に出会った。初めはあきれただけだったが、斬新なアイディアの衣裳が次々と発表されるのを見ているうちに少々おもしろくなってきた。悪戯は数年続いた。その後終に銅像は撤去され、それとともに悪戯のことなどすっかり忘れた。

しばらくして教員としてこの大学に戻って来たとき、今度はハリボテのナウシカに遭遇する。手作りの台座に「折田先生像」と書いてあった。これはもう無視できない。
それまでの経緯をみれば、この悪戯が今後も続くと考えるのが普通だ。犯人捜しには全く興味がわかなかったので、その代わりにこの悪戯の記録をネット上にのこしていこうと思った。少々ふざけたネーミングのサイトを立ち上げる。同窓会のように仲間内で楽しむためのサイトなので、「ああ、なつかしいねー。今も続いてるんだぁ。」という同窓生の声が聞ければ十分だった。それで終わるはずだった。

程なくして、サイト閲覧者の一人から興味深い情報をもらう。折田先生についてまとまった記述のある本があるという。その本は、市販書籍としての入手は難しいものの京大図書館には蔵書があった。まぁ先生について一通りのことくらい知っていて損はあるまい。それくらいの気持ちでその本を借りた。

読みはじめて驚いた。
「折田先生、超すげーっ!」
あ、これは私の世代の言い回し。今風ならきっと
「折田センセー、マジヤベェ~。っパネェ!」 
そこには折田校長や旧制三高への著者の愛が溢れていた。
そして先生は「やはりタダモノではなかった。」

もし悪戯がきっかけでこのサイトを見て、
「先生、っパネェ!」って一緒に思ってくれる人がいたら素敵だなぁ。そんな想いで本日開店。
これまで悪戯の一観測者で居続けた私の先生や大学へのささやかな償いのためのサイトでもある。

平成22年2月 記


((当サイト閲覧上の注意))

このサイトは、銅像への悪戯などをきっかけに折田先生に興味を持ってくださった方へ向けての「折田先生入門ガイド」です。当サイト内では、私個人が持つ折田先生や旧制三高に対する想いというバイアスがかかっている都合上、先生の人間像については結果的に正の側面のみが強調されております。とくに学術目的で折田先生のことをお知りになりたい場合は、参考文献の頁に記載した資料の方をご参照ください。これらの点をあらかじめ御承知おきいただき、当サイトを楽しんで頂けると大変うれしく思います。



更新情報


2010年2月7日 一部公開開始
2010年1月   「前略 折田彦市先生」制作開始


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