第5話「ロード乗りのアップグレード シューズ編 踵ブレイカー S-Works sub6 Roud Shoes Wide は熱成型神話をも破壊した」

カコ「です」
ゴネンゴ「Death」


カコ「いつの間にか ロードデビューから6年経ってしまいました」
ゴネンゴ「このシリーズも1年が経過し 名前も”ロクネンゴ”に更新すべきか悩みどころであります」


カコ「今日は ロードシューズ 競技靴の話ですか?」
ゴネンゴ「うん 前回ロードバイクのアップグレードで必要な事は9割がたやってしまったから 今度は身に着ける編をやろうかなと」
カコ「装備の方が ロードバイク本体にコストかけるより見返り(パフォーマンス)が良いと聞きます」
ゴネンゴ「それは6年経った今も変わらないな」
カコ「ならもっと早く装備品の重要性教えてくれればいいのに もう財布はロード本体に削られてしまいましたよ」
ゴネンゴ「話として面白い 話していて楽しいのはやっぱりロードレーサーなんだ ヘルメットやスーツもコストパフォーマンスとして優れてはいるけれど 同じ装備品として興味深いのはシューズなんだ」
カコ「つまり 記事としての優先度は性能よりも モチベーションに由来すると」
ゴネンゴ「この超スローペースな更新頻度であれば致し方あるまい 察してくれ」

カコ「・・・・・・ 初めての競技靴は 中古品でしたね」
ゴネンゴ「引き取り先の初ロードがシマノペダルで シューズをオクで揃えた 使用品で2800円くらいだったかな」
カコ「電車で小一時間揺られ ロード引退するオッちゃんから車体を譲り受け 青空の下 付属の工具を使って シューズにクリート(オッちゃんの使用済み品)をネジ絞めする」
ゴネンゴ「初六角レンチ 初ロード 初ビンディング 初ヘルメット…」
カコ「工具オマケ品十数kgを背負い 自宅までサイクリング」

ゴネンゴ「ばっかじゃねーの」

カコ「デスヨネー それが解るようになるまで1年かかりました」

ゴネンゴ「その次のシューズが 一応まともな品を選んだよね オークションだけど新品のやつ」
カコ「1万5千円くらいの奴 43%オフですよ!」
ゴネンゴ「値引きに目がくらんでポチったやつだね それ以外考えなしに買ったからメーカーも使用感も何も覚えてない」
カコ「えー 一応お店で試着しましたよ ダイヤル式で取り外しがすごーく楽なやつ」
ゴネンゴ「あー そういえばダイヤルリングを上に引っ張ると糸が完全にフリーになってスルスルーっと解けるのは楽だったな あれ ずっと高価なS-Works シューズのダイヤルには無い機能なんだけど 特許縛りでもあるんかね?」
カコ「知らんがな」

ゴネンゴ「次に買ったのがBONTの最上級モデル
カコ「ZEROですよー! 予約しちゃいました! 4か月待ちですよー!」
ゴネンゴ「結局半年待たされたっけかな 現在はZERO+があるけれど カコちゃんが買ったときはもっと高額だったね
カコ「ええええええええええ」
ゴネンゴ「ちなみに今公式HP覗いたら ZERO+で57,000円」
カコ「な・・・なんでそんな安くなっちゃってるんですか!?」
ゴネンゴ「知らんがな」

カコ「い・・・い・・・イーモ~~ン 耐久性のあるカーボンだし 熱整形もできるからピッタリのシューズで 末永く使えるモーン」
ゴネンゴ「あ その熱整形は間違ったやり方してたから やり直すハメになるよ」
カコ「ふぁ・・・ っふぁああああ!?」

ゴネンゴ「熱整形はシューズ購入店でやってもらったんだけど 吸引式だったんだ」
カコ「吸引式?」
ゴネンゴ「温めたシューズを履いた足に 掃除機みたいなチューブをビニール袋に突っ込んで 中の空気を吸い取る すると靴と足がビニール袋に締め付けられて密着する」
カコ「足にピッタリな靴が出来上がるじゃないですか?」
ゴネンゴ「それは掃除機に吸われて形状変化した足で その状態でぺダリングする者はいない」
カコ「それは・・・そうですけど…」
ゴネンゴ「BONTのコールセンターの回答は 靴を70度のオーブンに入れて20分間温めたら 冷めるまで履いていて下さい だ」
カコ「だけ?」
ゴネンゴ「うむ 踏みつけるわけでも 吸引するわけでもない ただ 履くのだそうだ」
カコ「掃除機 いらないじゃないですか」
ゴネンゴ「いらないな 熱成型をやり直して真っ先に気付いた事は 吸引式にはサイドに余計な締め付けがあったということだ 思うに ぺダリングで足裏が靴を押し付けることはあっても 足のサイドが掃除機で吸引される事はないからだ」
カコ「もったいない もったいない やり直したんでしょう? 無駄金使っちゃいましたね」
ゴネンゴ「まぁな だが 二回目の成型は 安く済んだ」
カコ「値切りましたね?」
ゴネンゴ「ノンノン 銭湯に行った」
カコ「銭湯!?」
ゴネンゴ「銭湯にはサウナあるだろ あれの丁度良い温度のところみつけて シューズを持ち込んだ」
カコ「全裸でですか それは大変シュールなことで」
ゴネンゴ「湿度とエチケット面からビニール袋に入れてはいたが ”ママー ヘンなヒトがいるー” ”ッシ! みちゃだめ!” 案件だ 覚悟しろ」
カコ「・・・押忍 ってかサウナ20分も入るんですか?」
ゴネンゴ「袋に密閉してたから 余裕もって25分放置した 身体がもたないから サウナ室に靴置いて出たり入ったり」
カコ「9万5千円の靴ですよ! 盗まれたらどうすんですか!!」
ゴネンゴ「そんな貴重品が銭湯のビニール袋に入っているとは思わないし、のぼせて死ぬよりはマシだ それよりも 靴を温め終わったら脱衣室で履いて成型する方が心配だね これがかなり恥ずかしいんだ」
カコ「それでピッタリシューズの完成するなら良いじゃないですか!」
ゴネンゴ「確かにピッタリに仕上がった 新たな問題と引き換えにな…」
カコ「なんですと!?」
ゴネンゴ「昔から、足の幅広いよな」
カコ「はい生まれつきですね 4Eサイズです ですが BONTゼロに足りない幅は 熱成型で拡張できるじゃないですか」
ゴネンゴ「熱成型で シューズの幅が足に合わせて広がるとき 変形する箇所は どこだい?」
カコ「全体的に伸びる・・・ じゃないですよね よくよく考えると 変形するのはカーボンだけなんですから ソールのみですよね」
ゴネンゴ「それも引っ張っているわけじゃないから 伸びるわけじゃない 器のようになっているサイドのカーブを 平らにして 広げている」
カコ「これが l___l ⇒ \___/ こうなるんですね」
ゴネンゴ「無い袖は振れないからね」
カコ「それが 何か問題なんですか?」
ゴネンゴ「ソールが器のように l___l こうなっているのには大切な訳がある」
カコ「水でも汲むですか」
ゴネンゴ「水を入れるわけではないが 肉を入れるにしても こぼれにくい形状であることには意味がある 肉も袋に入った水のようなものだからな」
カコ「わかった! これが l___l ⇒ \___/ こうなっちゃうと 踏み込んだときに肉がこぼれる!」
ゴネンゴ「そういうわけだ まずは素の状態のソールが足にフィットするかどうかが重要だ 熱成型は二の次だ」
カコ「因みに、ソールも合わず、熱成形もできなかったら?」
ゴネンゴ「最悪だ。サイドから締め付けられる足は、ソールと足骨の間の肉量が増え、踏み込んだ時に力が逃げる」
カコ「窮屈になるだけじゃないんですね」
ゴネンゴ「骨とソールの間の肉が潰れきるまで最大トルクに達しない、これは初心者より強く、より速くペダルを回す上級者の方にデメリットがある
カコ「以前、オシメの時の例え話にありましたね。
棒立ちしている相手を10メートル吹っ飛ばすパンチより
後方に10メートルジャンプをする相手を20メートルぶっ飛ばすパンチの方が
スゲー」
ゴネンゴ「それは”より速く”ペダリングするときの宿命だね」
カコ「では、”より強く”ペダリングするときの宿命とは?」
ゴネンゴ「トレーニングを積めばトルクが増えるだろうが、足裏の剛性が変わると思うかい?」
カコ「初心者の足裏も、プロの足裏もプニプニポエミーですかね」
ゴネンゴ「そう、最大トルクが高ければ高いほど、それに達するまでに必要な肉潰し距離が増える
カコ「ソールの剛性をあげるのは、足裏の剛性をあげられないからなんですね」
ゴネンゴ「例え、それだけでは柔らかな水でも、袋に詰めて高硬度セラミックフライパンに乗せて圧をかけてやれば、ガスコンロの金具だって曲げられる。
液体(足肉)の逃げ道を塞いでやれば、油圧ブレーキのように強い力を瞬時に伝えられる代物になる
素足では力のかからない足裏のアーチをインナーソールで埋めるのも、そこから漏れる血肉の量を減らして剛性向上に繋がるからだ」
カコ「そんなものがあるんですね」
ゴネンゴ「スペシャのはアーチの深さに合わせて3種類出してる」
カコ「深さの度合いは?」
ゴネンゴ「中インナーソールなんだけど、スペース足りなくて外しちゃった」
カコ「っは?  インナーソール無しでシューズ履いてるって どういうことですか?」
ゴネンゴ「ボントシューズ履き潰した後、S-worksシューズ履いてたんだけど、もうちょっと横幅あればなーと思ってそのとき、横幅が広くなったS-worksシューズでたんよ」
カコ「よかったじゃないですか」
ゴネンゴ「それが、同じS-worksシューズだから、新型になっても足型は変わらないだろうと、試しばきせずに同じサイズ買ったのね
カコ「同じサイズでも型が合わなかったんですか」
ゴネンゴ「横幅は良くなったけど、縦幅(こうの高さ)が狭くなってて、インナーソール入ったままだと履けなくて、外しちゃった」
カコ「テヘペロじゃねーですよ!  さんざん剛性におけるソールの重要性を語っておいてなんですかこのオチは」
ゴネンゴ「ま、まーね、アレね、私は高ケイデンスなワケでも高トルクなワケでもないからね、高剛性シューズの恩恵は低いのよ!
カコ「それ、言い訳ですよね。冒頭に”まぁ…”とかつけるのは、たいてい苦し紛れの自己正当化です。
そんなミスしてなければ、初心者なりの高剛性シューズの恩恵を説いているはずです」
ゴネンゴ「全くもって、その通りだよチクショウめ!
シューズのソール剛性とフィットよってダイレクト感が増すと、力が逃げない前提のペダリングをするようになになる。
例えば、ペダルにかける力が逃げないと、シッティングよりダンシングした方が楽になるケースが増える、人間は楽をする生き物だから、硬くてフィットするシューズを履いていると自然とダンシングするようになる。

昔、のりりんという漫画でノーマル靴乗りの初心者にビンディングシューズを履かせた場合、どのくらい速くなるか測定したところ、あまり変わらず、むしろ遅くなったというネタを使っていたけど、そのネタの真価はシューズの違いで成長に差が出るてことじゃないかと私は思う」
カコ「…と、カッコつけてますが、サイズが合わないからってインナーフィットを外したんですよね、己が成長を捨てたんですよね、長文自虐ありがとうございました」
ゴネンゴ「あああああああああああああ、なんで平べったくしちゃったんだよ S-worksのBakaahああああああ!!」
カコ「嗚呼、幅広なこの足が憎い」
ゴネンゴ「最大トルクに達するまでの肉潰れ距離は短縮されるけど、サイズの合うシューズが少ないのは致命的だね」
カコ「細くなりませんか?」
ゴネンゴ「なるわけないだろ、シューズ編はひとまずコレにて」
カコ「やーっと終わった〜」 


ゴネンゴ「あれ?  なんか忘れてるような…」
カコ「タイトルの踵ブレイカーってなんですか?」
ゴネンゴ「新型のs-worksシューズはカカトの丸みに合わせてアキレス腱がっキュと閉じるように作られているんだけど、踵が高い人が履くとアキレス腱サポートするところが踵に食い込むのよね、めっちゃ痛い
カコ「それで踵ブレイカーですか」
ゴネンゴ「宇宙戦艦ヤマトの魚雷発射口に詰め物されるような感じだね、無理 に漕ごうものならドッカンさ!
カコ「なに言ってんだコイツ」
ゴネンゴ「人によりけりだけど、日本人ではさほど珍しくない踵だから、これからs-worksシューズを買う人は試し履きする事をお勧めするよ、合わなければ前モデルを試すのもあり、最新こそ最上とは限らない
カコ「旧式のシューズは履かないんですか?」
ゴネンゴ「踵も高さも旧式の方が合っているけど、横幅は新型のワイドモデルの方がシックリくる。高さと踵はインナーソールを外せば解決できる、総合的に新型モデルの方が”個人的には合っていた”」
カコ「要は人それぞれってことですね」
Comments