2009年11月20日(金)〜12月11日(金) 市内外各所の会場にて開催。 50本前後の作品を上映予定。 <代表挨拶> 映画で歓びを交える街へ 2005年、ヒロシマ・戦争・核をテーマにした映画群が集結した。 2007年、あらゆるスタイルで平和を語る映画群が集結した。 しかし広島生まれの私には、いまだに「平和」とは何かがわからない。 2008年、広島平和記念公園に核保有国4ヶ国(G8下院議長サミット)の国旗がたった。 広島のお隣、岩国が米軍再編のため、より一層軍備強化の途へ進む。 2009年、広島市長は原爆を投下した国の大統領を支持すると宣言した。 核兵器全廃とやらなんやらで、その大統領がノーベル「平和」賞をとった。 しかし世界の戦争はいまだ終わっていない。 そんな広島の状況下、私たち実行委委員会は、 「平和」とは何かを摸索する映画を、過去に現在に探索し発掘し、 世に広めたい想いをより強くした。 ヒロシマの記憶生々しい1960年代とは。 もっとも戦争をあおってきた大国・アメリカとは。 そのアメリカに圧力をかけられ続けてきたオキナワ、 朝鮮半島、ベトナム、イラク、パレスチナ…etc。 一方、64年以上前。世界を敵としていた時代の日本は、 どのように戦争をすすめてきたのか、 その時代、人びとはどんな暮らしだったのか。 そして敗戦後、日本国家が行い続ける 基地建設、空港建設、ダム建設、原発建設… それに伴う自然破壊と生活破壊。 国家の餌食にされ職を失い路頭に迷い、凶暴化していく民~日常に潜む戦争。 性をめぐる暴力、生がために行われる暴力~それは戦争の根源なのか。 以上、今年も多岐にわたるテーマの作品群をたくさん集めました。 それらは、平和とは何かを深く問うた結果の結晶です。 今年ももちろんこれらの作品群を作った監督や関係者 各テーマの造詣が深い研究者、アーチストなど多くの方々をお招きし 映画を通じて「平和」を考え、討議し、表現し、感じていく場を作ります。 みなさんもご一緒に、 広島で老舗の商店街で、 美しい海に囲まれた瀬戸内海の島で、 郷土の山海の珍味を飲食し、懇親しながら 上映会に、フィールドワークに、シンポジウムに 音楽ライブ、パフォーマンスも満喫しましょう。 ヒロシマの痛みを 世界中の痛みを 生命同士の傷みを受け止めうる街、 映画交歓都市の創造を願って ヒロシマ平和映画祭実行委員会代表 青原さとし 「ヒロシマ平和映画祭」について 1945年8月6日の出来事は世界中の映像作家たちを揺さぶり、ヒロシマをテーマにした膨大な映像作品が今も作られ続けています。 国内外からも撮影クルーが頻繁に広島を訪れ、広島の住民もそれに出演するなどして撮影に協力しています。 被爆という一つの出来事を焦点として、これほど数多く、かつ長期にわたって映像で語られ続ける都市というのは、おそらく類例がないでしょう。 そのような広島を見つめ直し、映像を見る経験をつうじて「平和」を再考しようと、映画を愛する市民の手によって2005年から二年に一度開催されているのがヒロシマ平和映画祭です。 2005年、2007年と2回開催された映画祭では、いずれも延べ2500人以上が参集しました。 2007年の第2回では、メインテーマに「世界中のhiroshimas」をかかげ、キャッチフレーズとして「あらゆるスタイルで平和を語れ」と謳いました。 広島の街から発信するだけではなく、各地との交信や応答の可能性を模索いたしました。 ヒロシマ平和映画祭2009(HPFF2009) ”映画交歓都市・ヒロシマの創造に向けて” メインイベント(本祭期間) 特集・テーマをいくつか設けています。 上映メディア上の問題やスケジュールなどの事情で、必ずしも日程・会場と「特集・テーマ」が一致していない部分もあります。ご了承ください。 11月28日(土)、29(日)は、似島で宿泊型イベントも企画。 12月11日(金)クロージングは、翌日朝にかけて、ダマー国際映画祭との共催、また、会場となる横川シネマの10周年記念のオールナイトで敢行予定。 <フライヤー・閲覧/ダウンロード可能> このページ下から全体フライヤーオモテ/ウラ、閲覧・ダウンロードできます。 詳細な四種のフライヤー裏面(01〜04)裏面も閲覧・ダウンロードできます。 アート・プロジェクトのページからは、四種のフライヤー表面もダウンロードできます。 <今年のテーマ> "映画交歓都市・ヒロシマの創造にむけて" 3回めとなる今回は、前2回の成果を踏まえ、「平和」を考えるさまざまなテーマの世界各地からの作品を、広島市内各地を中心とした会場で多角的に展開します。以下の「ヒロシマを〜」は、「ヒロシマで〜」でもあります。 ①ヒロシマを観る・・・・・・・・・映画の上映→新旧/ジャンルを問わず、約50本を上映。 ②ヒロシマを体感する・・・・・映画と広島のまちを結んだフィールドワーク→広島駅前 愛友市場、似島など。 ③ヒロシマを語りあう・・・・・シンポジウム、トークショー、交流会の開催→10本以上のシンポジウム、トークなど。 ④ヒロシマを食べる・・・・・・・即興料理会「フードジョッキー」の開催や、郷土料理を大勢で味わう場を提供→宿泊型イベントの実施など。 ⑤ヒロシマを表現する・・・・・インターネットラジオ局の開局、広島のアーティストの作品によるガイドブック・ポスターなどの制作 <会場とネットワーク> <ゲスト> 藤本幸久さん(11月21・22日)、比嘉真人さん(11月22日)、森口豁さん(11月28・29日)、姫田忠義さん(12月4日)、富田克也さん(監督)+相沢虎之助さん(脚本)(12月6日)、長崎俊一さん(12月11日)といった男性映画人(監督、脚本)やジャーナリストたちだけではなく、影山あさ子さん(プロデューサー、11月21・22日)、阿部小凉さん(琉球大学,アメリカ研究・政治学、11月22日)、琴仙姫(クム・ソニ)さん(パフォーマンス/ビデオ・アーティスト、11月26日)、鎌仲ひとみさん(ドキュメンタリー映像作家、11月28・29日)、イトー・ターリさん(パフォーマンス・アーティスト、12月3日〜5日)、浜野佐知さん(日本で唯一の女性ピンク映画監督、12月11日)と、毎週のように各分野で活躍する女性たちをお招きする予定です。 映画祭自体の告知ハガキ(ヤマモトテルミさんの題字、中村恵美さんのデザインのみ)、全体案内のハガキ展開サイズのもの、テーマ/日程別に、地元出身、四人の若手女性画家(川本絵美さん、クマタカエミさん、キシノユカコさん、山本泰子=栗久里子さん)によるものと、計6種類で展開します。また、ポストカードも作成、販売いたします。 初期原水禁が異なるデザイナーたちのポスターを展開した手法にリスペクトしてみたものですが、今までにない、斬新な「ヒロシマ」のイメージを提示できるものと考えております。 多彩なゲストも含め、今まで以上に、女性たちにクローズアップした映画祭となっている点も、HPFF2009の特色といえます。 <インフォショップ> ふたつのスペースで、HPFF2009関連の、本、ブックレット、DVD、グッズを販売するスペースを作ります。 期間:10月16日から12月15日まで。 場所 (1)広島市民活動ネットワーク Heart to Heart (2)ひろしま女性学研究所(すぺーすf)1Fシャリバリ <関連展示> 期間:11月22日〜12月13日(予定) 場所:スペース・ピカ(鷹野橋サロンシネマさんのあるビル2F) (主催)「アトミカリア」展を開催する広島市民の会 2009年10月11日(日) 2009年11月1日(日) <助成> 公益信託広島市まちづくり活動支援基金 第7回助成事業 広島国際文化財団平和創造基金ヒロシマピースグラント2009 広島市立大学社会連携プロジェクト研究 <後援>(申請中含む) 広島市、広島市教育委員会、(財)広島平和文化センター、NHK広島放送局、広島テレビ、中国放送、テレビ新広島、広島ホームテレビ、広島エフエム放送、(財)広島市文化財団 |