オシゴト動物園とは...

概要

「人間の職業が専門的になってまた各々自分の専門に頭を突込んで少しでも外面を見渡す余裕がなくなると当面の事以外は何も分からなくなる。また分からせようという興味も出て来にくい。それで差支えないといえばそれまでであるが、現に家業にはいくら精通してもまたいくら勉強してもそればかりじゃどこか不足な訴が内部から萌(きざ)して来て何となく充分に人間的な心持が味えないのだから已(やむ)むを得ない。従ってこの孤立支離の弊(へい)を何とかして矯(た)めなければならなくなる」(夏目漱石「道楽と職業」『私の個人主義』講談社)。

1911年のこの夏目漱石の講演からおよそ100年が経ちますが、いまでもそれなりにあてはまる、なかなか興味ぶかい言葉のように思えます。いまの世の中、漱石の時代とは比べものにならないくらい多種多様なオシゴトがありますが、私たちにはひとのオシゴトがどんなものかをなかなか知る機会がありません。おなじ職場であっても、部署や職位がちがえば意外と知らないことだらけです。それで差し支えがないといえばそうなのかもしれませんが、もしかしたらそうではないのかもしれません。オシゴト動物園では、毎回ちがった方に、自分のオシゴトの楽しいこと、大変なこと、こまること、腹の立つことなどをお話ししていただきます。月1回ぐらいのペースで、ゆっくり進めていこうと思います。どうぞお気軽にご参加ください。

ねらい

オシゴト動物園のねらいはおおきく2つあります。

ひとつは、世の中のいろんなオシゴトについて知ることです。ただし、会社のパンフレットに書いているような宣伝文句もいらなければ、就職セミナーの類で語られる「社会人の厳しさ」もいりません。ひとりひとりの人が日々経験しているオシゴトの姿を、その楽しさから嫌なところまで、オシゴト道具から毎日のスケジュールまで、知りたいと思います。いろんなオシゴトの姿を知ることは、それだけでけっこう楽しいことだと思います。

もうひとつは、おたがいによく知らない人たちが、オシゴトという話題をつうじて話をできる場所をもつことです。オシゴトのことを、別のオシゴトの人に話す機会は、ふだんなかなかないと思います。また、他人のオシゴトの話を聞く機会もありそうでなかなかないと思います。そうした機会をもつことで、ちがうオシゴトに意外なほど似たところを発見するかもしれないし、自分のオシゴトをべつの視点から見直してみるきっかけになるかもしれないし、いままで関心のなかったオシゴトに目がむくようになるかもしれないし、そもそもオシゴトというものにちょっとだけ興味をもったりするかもしれません。どんな化学反応がおこるかはわかりませんが、ちょっとでもおもしろいと思える時間が持てれば、と思います。

ターゲット
オシゴトをしている人、オシゴトをしていない人、オシゴトを探している人。その他、どなたでもお気軽にご参加下さい。


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