はじめに


 吉田寮食堂は今、揺れています。


 吉田寮食堂はこれまで四半世紀にわたり、多くの人たちが表現の場として使える様な空間として形成され、愛されてきました。元は学生のための食堂スペースであったため、イベントをするのに必ずしも使いやすいという訳ではありませんが、そこに関わる人たちが必死に頭を悩ませながら、使いやすいように、多くの人に開かれた場所であるように創り上げてきた空間がそこにはあります。また、そうした人たちの生きてきた痕跡がいくつも刻まれていて、その痕跡が新たに食堂で活動しようとする人たちの後押しをしてくれる、そんな不思議な場所でもあります。


しかし先日、大学当局の一方的な決定のみで取り壊されそうになり、自治会及び関係者の努力で何とか撤回されたものの、今なお予断を許さない状況にあります。また、刻一刻と進んでいく老朽化に対しても、早急に対応しなければなりません。


 今回のイベントはそうした現状を変えるために企画しました。食堂が単なるイベントスペースではなく、寮生にもそこに関わる人たちにもある種の爆発力を与えてくれる場所であることを知ってほしい。そこでイベントを行うだけで、外の劇場やライブハウスとは違った雰囲気になることを知ってほしい。どんなことでも、何かしたいという思いがあればそれが出来る場所であることを知ってほしい。そうした思いを出発点にしました。


    テーマは「食堂復活」。


 とりあえず、食堂の持つ「お祭り」のような雰囲気を最大限楽しめるイベントにしようと思いました。LIVEイベントや芝居の公演のように、何かがメインになる訳でもなく、食事やなにげない話まで含めて、参加する一人一人が楽しみたいように楽しめる場所を作ろうと思います。ステージは2つ。楽器の演奏をメインに据えたステージと、芝居だろうと演説だろうと他のパフォーマンスだろうとなんでもできるフリーステージ。食堂内での食事はもちろん、外の広場にはやぐらを組んで、飲んで語らえる場所を作ります。それに加えて、何か文字や絵のかけるスペースも作ろうと思います。他にも要望があればどんどん取り入れて行きます。

 だから、食堂に関して何も知らない人も、よく知っているつもりの人もとにかく来て、食堂の持つ不思議な熱を体感してほしい。何か書き残して行ってほしい。今回はフリーステージも用意するので、是非舞台の上で叫んでみてほしい。何かできる人は何でもいいから何かやってみてほしい。

 自分には関係ないからとは言わせません。よく知っている人も全く知らない人も自由に好きなことが表現でき、その後押しもしてくれる、それが吉田寮食堂の魅力だと思っています。私たちも微力ながら協力します。


 それではここまで。吉田寮食堂でお待ちしております。

吉田寮食堂 新緑のお祭り騒ぎ実行委員会