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お知らせ

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東京大学大学院情報学環 情報社会基盤卓越講義(公開講義)

AI、IoT、Big Dataが作る未来の情報社会基盤

2017年3月24日開講

主催:東京大学大学院情報学環・学際情報学府

後援:一般社団法人経済団体連合会(経団連)


講要

 IoT(Internet of Things: モノのインターネット)等の情報通信技術の進展により、収集・蓄積されるデータの量や種類が爆発的に増加しています。わが国においても、超スマート社会「Society 5.0」の実現に向け、こうしたBig Dataのより一層の利活用が望まれています。更に、AI(Artificial Intelligence: 人工知能)分野の進展により、これまで以上の高度なデータ分析や解析が可能になってきました。こうした進展は、情報プラットフォームや産業、ビジネス、社会そのものを大きく変容させるポテンシャルを持っていると考えています。本講座では、AI、IoT、Big Dataといった分野において、主に産業界で研究やビジネスに取り組まれているキーパーソンである3名にお集まりいただき、現在の取組みや将来の展望、また未来の情報社会基盤やプラットフォーム、そして大学における人材育成といった観点での議論を深めたいと思います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


開催概要

日時:2017年3月24日(金)14:00〜17:00

場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環福武ホール 福武ラーニングシアター
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/index.html
   (場所が変更になりました)

主催:東京大学大学院情報学環・学際情報学府

後援:一般社団法人日本経済団体連合会(予定)


プログラム

講演1:「AI、IoT、Big Dataが作る未来の情報社会基盤」

越塚登(東京大学大学院情報学環)


講演2:「人工知能はビジネスをどう変えるか」

矢野 和男(株式会社日立製作所 理事研究開発グループ技師長 兼 人工知能ラボラトリ長)


講演3:「マイクロソフトのAI・ML戦略とビジネス展開」

田丸健三郎(日本マイクロソフト株式会社 技術統括室 業務執行役員 ナショナルテクノロジーオフィサー)


講演4:「IBM Watson と医療の世界」

溝上敏文(株式会社 日本IBM ワトソン事業部ヘルスケア事業開発部長)


パネルディスカッション:「AI、IoT、Big Dataが作る未来の情報社会基盤」

  コーディネーター

    越塚登(東京大学)

  パネリスト

    矢野和男(日立製作所)、田丸健三郎(日本マイクロソフト)、溝上敏文(日本IBM)


参加方法

申し込み終了しました。


講演概要


AI、IoT、Big Dataが作る未来の情報社会基盤

越塚登

東京大学大学院情報学環


【講演概要】

 1980年代よりUbiquitous Computing、Pervasive Computingとして研究されてきた情報通信技術は、現在IoT(Internet of Things)と呼ばれ、我々の社会のあらゆる場面に導入され、その社会を大きく変えようとしている。特に今世紀以後は、ドイツのIndustrie 4.0や米国のIndustrial Internet、中国の物聯網など、世界的にも盛んに取り組まれ、特に、生産工程や社会インフラの管理運用、物流、災害対応、医療、小売、教育など、様々な適用例が現れている。今回は、IoTのこれまでの流れと現状、特に、様々な応用分野における利活用の状況について、近年のAIやBig Data、Open Dataの実例などを交えてお話したい


【講演者紹介】

越塚登

東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授、総合分析情報学コース長

YRPユビキタス・ネットワーキング研究所・副所長を兼務


1994年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、博士(理学).

1994年〜1996年      東京工業大学大学院情報理工学研究科・助手.

1996年〜1999年      東京大学大学院人文社会系研究科・助教授.

1999年〜2006年      同 情報基盤センター・助教授.

2002年3月〜           YRPユビキタス・ネットワーキング研究所・副所長を兼務.

2006年4月              同 大学院情報学環・学際情報学府 助教授

2007年4月              同 准教授

2009年9月              同 教授

2016年4月より、    同 大学院学際情報学府 総合分析情報学コース長


 専門は計算機科学(Computer Science)。特に、Ubiquitous ComputingやIoT(Internet of Things)やLinked Open Data、Operating System、Computer Network、Human Computer Interfaceなどの研究に取り組んできた。近年は社会基盤としての情報システムに関心を持つ。具体的には、汎用識別子ucodeを核としたユビキタスIDアーキテクチャの研究・開発・普及の活動を中心として、場所情報システム、食品・製品のトレーサビリティ、スマートビル、ICTを用いた社会インフラ運用の高度化などにも取り組んでいる。また、ユビキタスを構成する要素技術として、組込みリアルタイムカーネルT-Kernelや、セキュアIoT環境実現のためのeTRONアーキテクチャの構築も行っている。

 現在、一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構 理事、IoT推進コンソーシアム運営委員、スマートIoT推進フォーラム委員、経済団体連合会 21世紀未来政策研究所 研究主幹、札幌オープンデータ協議会会長といった活動を手がけ、内閣官房 データ流通環境整備検討会 オープンデータワーキンググループ 構成員・AI, IoT時代におけるデータ活用ワーキンググループ 構成員、情報通信審議会 情報通信政策部会 IoT政策部会構成員、国土交通省 社会資本整備委員会委員、国土交通省 交通政策審議会技術部会委員などの政府委員を歴任。




人工知能はビジネスをどう変えるか

矢野 和男

株式会社日立製作所、理事、研究開発グループ技師長 兼

人工知能ラボラトリ長


【講演概要】

 人工知能が注目されている中で実はビジネスの成果はなかなか出ていない。ビジネスの成果につながる人工知能のために何が必要かを解き明かす。14分野57案件を超える実適用のユースケースを使い、今後を展望する。


【講演者紹介】

矢野和男

株式会社日立製作所、理事、研究開発グループ技師長 兼 人工知能ラボラトリ長、

博士(工学)


 山形県酒田市出身。 1984年早稲田大学物理修士卒。日立製作所入社。91年から92年まで、アリゾナ州立大にてナノデバイスに関する共同研究に従事。1993年単一電子メモリの室温動作に世界で初めて成功し、ニューヨークタイムズなどに取り上げられ、ナノデバイスの室温動作に道を拓く。さらに、 2004年から先行してウエアラブル技術とビッグデータ収集・活用で世界を牽引。論文被引用件数は 2500件、特許出願 350件を越える。「ハーバードビジネスレビュー」誌に、「Business Microscope (日本語名 :ビジネス顕微鏡)」が「歴史に残るウエアラブルデバイス」として紹介されるなど、世界的注目を集める。のベ100万日を超えるデータを使った企業業績向上の研究と心理学や人工知能からナノテクまでの専門性の広さと深さで知られる。特に、ウエアラブルによるハピネスや充実感の定量化に関する研究で先導的な役割を果たす。

 博士(工学) 。IEEE Fellow。電子情報通信学会、応用物理学会、日本物理学会、人工知能学会会員。日立返仁会監事。東京工業大学大学院情報理工学院特定教授。文科省情報科学技術委員。これまでに JST CREST領域アドバイザー。IEEE Spectrumアドバイザリ・ボードメンバーなどを歴任。

 1994 IEEE Paul Rappaport Award、1996 IEEE Lewis Winner Award、1998 IEEE Jack Raper Award、2007 Mind, Brain, and Education Erice Prizeを受賞。 2012年 Social Informatics国際学会最優秀論文など国際的な賞を多数受賞。

 2014年 7月に上梓した著書「データの見えざる手:ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会」が、BookVinegar社の2014年ビジネス書ベスト10に選ばれる。テレビ「夢の扉」や「クローズアップ現代」に出演。




マイクロソフトのAI・ML戦略とビジネス展開

田丸健三郎

日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員

技術統括室 ディレクター


【講演概要】

 クラウドサービスの普及と共にビッグデータ、IoT、そしてAI・機械学習が身近に活用されるようになってきました。これはクラウドサービスが持っている特徴、そしてIoTがインフラに求める機能、スケーラビリティ、アクセシビリティ、そしてデータ分析におけるニーズと無関係ではありません。このような環境、ニーズの変化が起きているなかで、マイクロソフトの研究開発戦略、現在の状況、今後展開どのようなサービスを展開しているのか。また、今後の展望などについて紹介します。最後にAI・機械学習でホットになってきている知的財産、セキュリティとの関係について紹介します。


【講演者紹介】

田丸健三郎

日本マイクロソフト株式会社 技術統括室

業務執行役員 ナショナルテクノロジーオフィサー


  1992 年マイクロソフト入社。米国 Microsoft Corporation(Redmond)にて、主に MS-MAIL 3.0、Exchange Server 4.0、5.0 などのメッセージング製品の開発を担当。データストア、 ディレクトリなどのサーバーコンポーネントの開発を担当する。特にコミュニケーション データの分析、モデル化を担当すると共に、インターナショナル版の開発責任者を務め、各国語の文字コードと Unicode を相互に変換、処理を行うエンジンのデザイン、実装を担当。 このほか、MAPI、RichEdit Control の実装を行う。RFC2237 の著者でもあり、インター ネットにおける情報交換とその中で使用する日本語の処理、そしてその標準化に従事。日本 マイクロソフト株式会社への移籍後は、East Asia における Exchange Server 開発グルー プの統括責任者を務める。現在は主に自然言語、機械翻訳などの Cognitive Service、及び 深層学習によるモデル作成、ソリューションへの適用支援を行っている。




IBM Watson と医療の世界

溝上敏文

株式会社 日本IBM ワトソン事業部ヘルスケア事業開発部長

 

【講演概要】

 次世代の医療・ヘルスケア産業を形作っていく技術の一つであると考えられているAI。そのAIをIBMではAugmented Intelligence として定義し、大量なデジタル情報を駆使する必要性のある様々な業界のプロフェッショナルを支援する技術として位置づけ、世界各国で多くのプロジェクトへの貢献が始まっています。そうしたシステムを構築し、高い性能を引き出すためには透明性の高い手法でキュレーションされた大量のデータが必要であるとか、データサイエンティストの育成が急務であるとか言われていますが、そうした技術・人材育成に加えて、AIを社会・公共の場でどのように利用していくべきかということの理解が重要であると思います。昨年USホワイトハウスのOSTP (Office of Science and Technology Policy)という組織が広く民間に対して情報提供依頼(RFI)を出し、方々からの情報を収集し10月の時点でPolicy Makerとしての考えを"PREPARING FOR THE FUTURE OF ARTIFICIAL INTELLIGENCE"(*)という書簡にまとめて発行しているということがあり、そうした方法論が参考になります。特に医療のように医師・看護師・病院・患者・医療機器メーカー・保険会社など多くの方々で形成され、国によって事情が異なる領域では日進月歩の技術革新がもたらす影響を当事者が考えていく必要があり、そうした議論につながる話ができればと思っています。

(*) Executive Office of the President, National Science and Technology Council Committee on Technology: "Preparing for the Future of Artificial Intelligence", October 2016.

http://a16z.com/2016/06/10/ai-deep-learning-machines

 


【講演者紹介】

溝上敏文

日本IBM ワトソンヘルスケア事業開発部長

 

1989年                       日本IBM株式会社 入社

1992年〜1996年        米国IBM勤務 New York にて国際資金決済システムの構築・導入プロジェクトの現場指揮

1997年〜2006年       PC/Server サーバー製品テクニカルサポートマネージャー

2007年〜2008年       サーバー製品開発マネージャー

2009年〜2009年        半導体事業部 営業部長

2011年〜2015年        成長戦略(クラウド、スマーターシティ)ビジネス開発部長

2016年〜                   Watson 事業部 ヘルスケア事業開発部長



お知らせ(終了項目)

東京大学 学際情報学府 学際情報学専攻
総合分析情報学コース
第一回 コース説明会2016
http://www.utacs.org/
2016年4月23日(土)13:30〜15:00
2017年4月入学の修士課程、博士課程の、夏季入学試験に向けた総合分析情報学コースの説明会を開催します。
坂村越塚研究室への受験をご検討している皆さんは、是非ご参加下さい。

日時:2016年4月23日(土曜)13:30〜15:00
場所:本郷キャンパス(〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1)
   ダイワユビキタス学術研究館 3階 ダイワハウス石橋信夫記念ホール
   (http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_14_04_j.html)

参加申込
氏名・所属・連絡先をご記入の上、symposium@utacs.org までメールでお申し込みください。
申込受付のお返事はいたしません。お申し込みの際にご記入いただいた個人情報につきましては、本会の参加者管理の目的以外には使用いたしません。
※ なお、お申し込みの無い方でも、当日定員が超過していなければ入場できます。
お問い合わせ先

symposium@utacs.org