安全保障関連法の廃止を求める名寄市立大学・名寄市立大学短期大学部教職員・学生有志による声明

安全保障関連法案(「安保法制」)は2015919日未明に強行「採決」されました。この法案は明らかに違憲であり、衆議院と参議院における審議は全く不十分、かつ多くの国民が納得のいかないままの抜き打ちの強行採決でした。こうした事態に対し、私たちは怒りと憤りを込めて、この採決に断固として抗議します。

私たちの大学はケアの未来をひらくことを使命とし、人々の尊厳の保障や社会正義のもとにおいて、教員は研究・教育に専念し、職員は大学を運営し、学生は学問を学び、また地域の人々は大学を応援し支えてきました。

私たちのみならず大学人の姿勢は、日本学術会議が、1949年の発足時に先の戦争で軍事に協力してきたことを深く反省する声明を出し、1967年には軍事目的の研究は行わないことを宣言したことにも基づいています。しかしながら、防衛省は本年度(2015年度)から、国の安全保障に役立つ技術開発という名目で大学等の研究を直接支援する制度を導入しました。また今回の法案可決は武器輸出を見込んだ防衛装備庁を踏まえてのもので、学問・経済の軍事化も着々と進められています。

安保法制と一連の政策は、知性と正義に反する政策であり、断固として抗議すると同時に、学問の軍事利用も容認することはできません。こうした立憲主義と民主主義と平和主義を破壊する現政権の暴走に対し、全国の各大学、学生団体において有志の会が組織され、多くの国民が自らの意思で立ち上がり抗議活動を行ってきました。私たちの大学も、政治の中心である国会から遠く離れた小さな大学ですが、声を挙げてきました。

私たちは、安保法制に強く抗議するとともに、今後ともこの悪法の廃止を求める姿勢を続けていくことを決意します。

20151020

 

※安全保障関連法の成立を受け、これまでの「声明」を「安全保障関連法の廃止を求める名寄市立大学・名寄市立大学短期大学部教職員・学生有志による声明」に変更いたしました。

※これまでの「安全保障関連法案に反対する名寄市立大学・名寄市立大学短期大学部教職員・学生有志による声明」(201592日)は、以下に引き続き掲載いたします。法が成立した後も、以下に書かれている「声明」の主旨に変更はありません。




安全保障関連法案に反対する名寄市立大学・名寄市立大学短期大学部教職員・学生有志による声明
私たちは、戦争に道を開く安全保障関連法案に反対します

1 本学の保健福祉学部(栄養学科・看護学科・社会福祉学科)と短期大学部(児童学科)はケアの未来をひらくことを目指しています。人間の生命や生活をその尊厳において最大限に保障しようとする保健福祉の領域は、戦争とそもそも矛盾します。

 

2 学生・卒業生は人間の尊厳を破壊する戦争に加担しません。保健福祉専門職として巣立った卒業生の力は戦争への加担として発揮されるべきものではなく、ケアの未来をひらくために発揮されるべきものです。

 

3 大学の社会的使命である真理の探究は、憲法で保障された学問の自由、表現の自由、知る権利、そして戦争のない平和な社会によってのみ可能です。

 

4 私たちの大学が存在する名寄市は、これまで市民の間で「自衛隊のまち」とも言われてきました。同じ市民として、名寄市に駐屯する自衛隊の隊員を、戦争によって殺し殺される関係に巻き込んではいけないと強く思います。

 

5 安全保障関連法案は、多くの憲法学者、元内閣法制局長官らが違憲としています。この法案は、米国等が世界各地でこれからも行なっていくと思われる戦争に日本を加担させる内容であり、戦後の日本が国際社会で高く評価されてきたゆえんである平和主義を根底から覆す法案と言えます。憲法を無視した政府の行為は、かつての戦争がそうであったように、いずれ憲法が保障している大学の依って立つ基盤である学問の自由、表現の自由、知る権利をもないがしろにするでしょう。

 

6 本学教職員は、辞令の際に「宣誓書」に署名し、はじめて教職員となることができます。「宣誓書」の全文を引用します。

「私は、ここに主権が国民に存することを認める日本国憲法を尊重し、かつ擁護することを固く誓います。私は、地方自治の本旨を体するとともに、教育を通じて国民全体に奉仕すべき責務を深く自覚し、教育に従事する公務員として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います。」

 今回の法案に対する反対は、「日本国憲法を尊重し、かつ擁護することを固く誓」った私たち教職員の当然の行為でもあります。

201592

<呼びかけ人>

江連崇(社会福祉学科)、大見広規(栄養学科)、佐藤郁恵(看護学科)、清水池義治(教養教育部)、千葉昌樹(栄養学科)、三井登(児童学科)、吉中季子(社会福祉学科)、稲村珠樹(学生)、木屋愛実(学生)、伊藤詩菜(学生)、田代明日美(学生)、掛川原はるな(学生)、西宮李奈(学生)、山川幸也(学生)、合田りか(学生)


9月27日 24:00現在 賛同者 134 名 (呼びかけ人含む)



<賛同者>(順不同) 
(教員・非常勤教員・元教員)
青木 紀、家村 昭矩、白井 暢明、村上 正和、今野 道裕、堀 智久、渡辺 良忠、 松倉 聡史、木下一雄、小平 洋子、 小野川 文子 、糸田 尚史、三国 和子、中島 常安、大坂 祐二、齋藤 千秋、小古間 甚一、宮内 俊一、
加藤 千恵子、結城 佳子、傳馬 淳一郎、雪野継代、鹿嶋桃子
(職員)木村 美佳子、谷 紀美子、上西 睦、田端 路代、楢山 雪枝、堀口 貴恵子、佐藤 俊之、若林 智、三上 晃典、湯川 百合、お名前非公開 4 名
(学生)加藤 万里子、児島 明李、伊藤 潮音、岡 史華、石森 有紗、池田 圭、立岡 みゆ、佐藤 智沙都、石橋 香織、佐藤 彩花、荒城 楓、今 彩百合、三橋千洋、林川 恵美、佐藤 咲希、髙橋美彩妃、お名前非公開 14
(卒業生)柴田 大、山岸 孝輝、飛岡 ちさと、大石 早紀、島田 美智子、井上素子 (村岡)、中枝 雅美、大澤 景子、三木 美緒、鈴木 伸弥、長尾 英次、鞍留 ゆき、柳生好輝、お名前非公開1名
(名寄市民)押田 朋大、富岡 達彦、佐々木 浩美、富岡 由起子 、池田 幸眞、相原 眞一、難波 竹滿、川村 幸栄、大窪和久、ひで、 鈴木 裕、和田 耕次、近江利佳、押田 悠、お名前非公開 2名
(卒業生・学生の関係者) 小平 一郎、川原 允 早坂みか、川原 弘江、小根 麻里、森(安藤)裕子、武藤さやか、山崎奈波、今部聖都、お名前非公開 1名
(一般) 麻生 翼、大村麻衣子、富永 紘光、猿川 千鶴、大野 康彦、野崎 さつき、千葉 正和、橋場 輝光、お名前非公開 3名





※お知らせ


































2015-12-06 北海道の大学・高専関係者有志アピールの会(北海道大学)において、呼びかけ人の2人(教員+学生)によるアピールを行いました。


2015-10-20 抗議声明を発表しました。引き続き、賛同の署名を呼び掛けています。

2015-09-18 関連記事です(北海道新聞20150918・夕)(クリックすると拡大します)
2015-09-17 関連記事です(北海道新聞 20150917・夕)。(クリックすると拡大します)

2015-09-13 名寄新聞に掲載されました。(クリックすると拡大します)

2015-09-11 北海道新聞に掲載されました。(クリックすると拡大します)
2015-09-12 北海道の大学・高専関係者有志アピールの会のFACEBOOKに紹介していただきました。
北海道の大学・高専関係者有志アピールの会 9月12日
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    名寄市立大学は、日本最北の公立大学で小さな大学です。

    このたび「安全保障関連法案に反対する名寄市立大学・名寄市立短期大学部教職員・学生有志による声明」をだしました。
    若手教員中心に呼びかけ人になり、教職員のみならず、学生、卒業生、市民でも賛同の意思表明できる場を作りました。
https://sites.google.com/site/ncucolleagues/
    現在の活動は、署名活動を中心に行っています。関係される方がおられましたら(そうでなくても)、拡散をお願いします。

    FACEBOOKもありますので、こちらもどうぞご覧ください。安全保障関連法案に反対する名寄市立大学・名寄市立短期大学部教職員・学生有志の会」

    なお、本学有志の立ち上げについて、北海道新聞の9月12日付に掲載予定です。

   私たちの大学は教員70人、学生700人の小さな大学です。名寄市は自衛隊の駐屯地があり、学生や若者のみならず、地域の人が巻き込まれることはあってはならないと思います。

   人数的には都市部の大学には到底及ばないのですが、私たちも声をあげました


2015-09-07「安全保障関連法案に反対する学者の会」のHPにリンクしていただきました
http://anti-security-related-bill.jp/link.html


※署名はこちからどうぞ
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