11月18日 (金) 16:00-17:00 大セミナー室(国立天文台三鷹)
16:00-17:00, Friday, Nov 18, Large Seminar Room (NAOJ, Mitaka)

Speaker: 松本桂 (大阪教育大学)

Title: 「OJ 287 の歳差連星ブラックホールモデル」
        "The precessing binary black hole model of OJ 287"

Abstract:  OJ 287 の活動銀河核における連星ブラックホールの性質は,少なくとも過去120年間,平均すれば約12年でくりかえされている準周期的な増光の形で現れており,さらに1公転につき2回生じる熱的フレアによる極大で特徴付けられます.このような性質を説明する仮説として,Mauri Valtonen らの歳差連星ブラックホールモデルが有力視されています.これは2005年およびそれ以降の増光の時期を事前に予測できた唯一のモデルであり,OJ 287 の理論モデルにおいては増光間隔の変化を考慮する必要があることが明らかとなりました.また同モデルによると,現在の OJ 287 の公転軌道の長軸は主ブラックホールの降着円盤に対し平行に近くなっていると考えられ,熱的フレアの間隔が12年周期から大きく乖離してくる時期にあると推測されています.したがって,今後の増光時期の観測的決定は同モデルの妥当性に対する試金石となります.その一環として,2015年12月に極大を迎えると予測されたフレアの時期の検証を国際共同観測により行いました.その結果や2016年以降のことなどについて紹介します.

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