Home‎ > ‎NEW‎ > ‎

論文掲載決定

2018/06/19 0:21 に Saki Nakamura が投稿   [ 2018/09/01 7:01 に更新しました ]
下記の論文が『心理学評論』61巻2号(10月公刊予定)に掲載されることが決まりました。

中村早希・三浦麻子
説得の2過程モデルの複数源泉・複数方向状況への適用

Abstract:
日常生活場面では,たとえば選挙や商品購買などの際に,複数の説得的メッセージの発信源から複数方向の説得を受けることがよくある。本稿では,こうした場面における受け手の態度変容プロセスの解明に向けて,説得の2過程モデルをベースにしつつ,この状況の特徴を踏まえて議論する。説得の2過程モデル(たとえば,Chaiken ( 1980 ) やChen and Chaiken ( 1999 ) のヒューリスティック・システマティックモデルやPetty and Cacioppo ( 1986a ) の精査可能性モデル)は,単一源泉・単一方向の説得場面を想定しているため,複数源泉・複数方向の説得状況にそのまま適用することはできない。そこで,こうした状況に特有のプロセスとして,複数の説得的メッセージを同時に考慮することに注目し,これが受け手の態度変容に及ぼす影響に関する仮説モデルを,具体的な実証実験デザインとその予測を交えて提示する。これらの議論に基づいて,複数源泉・複数方向の説得状況に注目した態度変容プロセスの解明に取り組むことの意義と今後の展望を論じる。

キーワード:複数源泉・複数方向の説得状況,説得の2過程モデル,複数の説得の同時考慮,説得の順序効果,加算・バイアス効果,減弱効果


これまでに、「どのような要因が説得の効果があるのか」「どのように説得を受容するかに」に関する多くの知見が見出されてきました。しかしその多くは、「1人がある方向に1回説得を行う状況」を設定しており、現実場面でよくみられる「複数人がそれぞれ異なる方向に説得を行う状況」が考慮されていません。この論文では、こうした説得研究の現状をまとめ、さらに現状の説得の受容プロセスモデルを複数人がそれぞれ異なる方向に説得する状況に適用するとどうなるかについて述べています。

詳細は追ってお知らせします。内容にご関心のある方は中村まで連絡下さい。
Comments