名古屋地区NLPセミナー

自然言語処理(Natural Language Processing)に関するインフォーマルなセミナーです。

どなたでも参加できます。申し込みは不要です。直接、会場にお越し下さい。

発表者も随時、募集しています。


次回の開催予定

第53回 2018年7月11日(水) 17:00-18:30@名古屋大学工学部IB電子情報館中棟IB011講義室

語学学習支援におけるテスト理論と自然言語処理~良問の自動作成を目指して~

江原 遥(静岡理工科大学)

発表者は、語学学習者が知らない語をシステムとのインタラクションから予測し、それらの語に自動的に訳をつける語学学習支援システムや、その背後にある確率モデルの研究を継続的に行ってきた。 本発表では、テスト理論と自然言語処理のつながりと、今後の目指すべき方向性について発表する。テスト理論は、大まかに言えば、どの被験者がどの設問に正解/誤答したか、というデータから、被験者の能力値や設問の難易度(すなわち、設問の配点)といったパラメタを自動的に決定するための統計的な確率モデルの枠組みである。項目反応理論、項目応答理論という名前でも知られる。 例えば、自然言語処理において一部の研究が扱っている、語学学習における単語の難易度を決定する問題も、テスト理論が扱う基本的な問題の1つである。本発表では、テスト理論と自然言語処理の考え方の違いを説明した後、自然言語処理技術とテスト理論を組み合わせる中で、どのような挑戦的な課題があるか議論する。また、発表者は、こうした課題に関連するデータセット作成も、クラウドソーシングなどを用いていくつか行っており、一般に公開している。本発表では、こうしたデータセットについても合わせて紹介する。

参加者:32名

今年度の記録

第52回 2018年6月27日(水) 17:00-18:30@名古屋大学工学部IB電子情報館中棟IB011講義室

自然言語処理による教育応用

水本智也(理研AIP)

教育現場では,先生や採点/添削者の負担を軽減させるため,計算機による添削支援などが求められている.添削の中には,第二言語で書かれた作文の文法誤りを訂正する(文法誤り訂正)ものもあれば,あるテーマに対するエッセイの添削/採点 (エッセイスコアリング),長文読解問題における記述式問題の自動添削/採点 (短答式記述自動採点; SAS)のようなものまで様々な種類がある。本発表では,このような添削/採点をサポートする取り組みの一貫である、「文法誤り訂正システムの自動評価」と「採点項目に基づく国語記述式答案の自動採点」に関する研究について紹介する。

参加者: 40名

第51回 2018年5月30日(水) 17:00-18:30@名古屋大学工学部IB電子情報館中棟IB011講義室

自然言語で書かれた数学問題を計算機で解く

松崎 拓也 (名古屋大学)

テキストの形で与えられた数学問題を自動的に解くことは,自然言語の意味を形式表現へと写し取る言語処理の課題と,形式化された問題を解く自動演繹・計算代数の課題が交わる複合的な問題である.「数学問題を解く」という行為をこのような形で計算機に乗せるための要となるのは論理式による数学問題の形式表現であり,言語処理と自動演繹という 2 つの部分課題は,形式論理において「数学的論証」という実践が「命題と推論」という 2 つのレイヤに切り分けられたことに直接対応している.そしておよそ全ての理論と実践の関係と同様に,自動解答システムを工学的に実現する際にも,問題の論理表現という理論的仮構と前後の処理の間には種々の「軋み」が生じる.本発表では,数学問題の自動解答という課題を 19 世紀末の形式論理の創始から 20 世紀後半の古典的 AI 研究への流れの延長上に位置づけ,実際の解答システムの概要と研究課題について解説するとともに,現在・今後の言語処理研究とのつながりについて考える.

参加者39名


名古屋地区NLPセミナー

代表世話人:佐藤理史(名古屋大学)、佐々木裕(豊田工業大学)

問い合わせ先: ssato (*) nuee.nagoya-u.ac.jp    (*=@)