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ハク達がTecktonikを踊ってみた

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トレス資料:

トレス資料はYouTubeの「Groovy Dancing Girl for Etam 1」(YouTube)です。フランスの衣料品メーカーEtamによるジーンズのキャンペーン"Denimouvement"で制作された動画と思われます。
トレス資料のメイキングフィルムは「 Making Of : Dancing Groovy Girl for Etam (YouTube)」です。
別テイクの動画もありまして、「Groovy Dancing Girl for Etam 2」(YouTube)こちらでも素敵なダンスを見せてくれます。

Groovy Dancing Girlとは?:

アイルランド在住の Sophie Merry 氏が、フランスのテクノユニット「Daft Punk」の曲「Harder Better Faster Stronger」に合わせて固定カメラの前で踊った動画が、"Groovy Dancing Girl" の名で2007年初頭に YouTube に投稿されました。「BandyToaster」は Sophie Merry 氏の YouTube 上のアカウント名です。
"Groovy Dancing Girl" 動画は国境を越えて瞬く間に数百万PVを稼ぎだし、その活躍がフランスの衣料品メーカ Etam 社の広報関連筋の目にとまり、Sophie Merry 氏は Etam 社のジーンズ販促キャンペーンのモデルとしてパリに招かれたのでした。
キャンペーン名は「Denimouvement」と名付けられ、Sophie Merry 氏によるダンスが収められた販促ビデオが2本制作されました。また、ダンスに用いられた BGM を Denimouvement キャンペーンの Web サイトからダウンロードして、自作ダンス動画をアップロードしてもらうといったイベントも行われた模様です。

"Groovy Dancing Girl" (YouTube)

彼女のシンデレラストーリー
"Sophie Merry : a modern Fairy tale Part1" (YouTube)
"Sophie Merry : a modern Fairy tale Part2" (YouTube)


Tecktonikってなに?


よく解りません。欧州系ストリートダンスの1ジャンルらしいのですがー、なにぶん日本語版Wikipedia にもまだ載らないようなジャンルらしいですのでー。
なぜその程度の認識しかしてないジャンルをタイトルに付けたかだって?だってー、"Groovy Dancing Girl" 動画の YouTube タグに「tecktonik」ってあったんだもーん。
広義での Tecktonik は、テクノ系エレクトロ系音楽で関節可動域を目一杯使う即興性の高いダンスと思ってよさそうです。「長野の帝王」や「エスパー伊東」にも tecktonik タグが付いてたりするので、意外と許容範囲は広いんじゃないかと。
狭義の Tecktonik は、四つ打ちリズムでの上下動4回を比較的忠実に守るとか、頭蓋骨を手で撫でるとか、両手首を合わせたムーブなどの、Vogueing にも似た特徴的な基本動作が入った、パリ郊外の某クラブで人気が出たダンススタイルを指すようです。
より狭義の Tecktonik は、商標「Tecktonik」の権利者が決めた全て。商標を避けるために「tck」や「DanseElectro」といった言葉で言い換える人もいるようです。
欧州系ストリートダンスは他にも Jumpstyle などのジャンルがあり、第4回 MMD 杯にエントリーされたふらふらさんの作品が印象的だったのです。

上様の袴姿見てたらメルボルンシャッフル踊らせたくなってきたどうしよう…

制作経緯:

当初は、抜群の知名度を誇る "Groovy Dancing Girl" をトレースする予定でした。フレーム内に足元が入らない構図なので「足首IKはいいかげんでいいなしめしめ」とか、そんなことも考えていました。ですが3分を超えるダンス動画なのでいろいろ大変そうと躊躇していたところ、同じダンサーによる "Groovy Dancing Girl for Etam" シリーズを発見したのでした。1分半程度の尺なら気合いで何とかなるかな、とか計算しつつ、1にするか2にするか数日悩んだ結果、ダンスパターンがバラエティに富みレンズがあまり動かない1側を選んだのでした。2側も素敵なダンスパートがあって、平行してモーション作成するかどうかしばらく悩みましたが。モーション配布するときのことも考えて、やっぱり足元もまじめにモーションを作ることに。

モデルの選択理由:

長い手足にスキニーなジーンズがよく似合う元動画でしたので、ここは迷うことなくハクを選んでモーション手付けを開始。
当初の計画では、元動画と同様に単色背景でソロを踊らせる予定でした。こちとらモーションで勝負するぜ!視聴者はモーションに集中しろ!いや、してください。とはいうものの、んー、どうも寂しさを打ち消すほどの勢いが出てこない。マイケル動画制作の時も感じたのですが、ハクの膝頭がカメラ側を向いたとき足で何が起きているのか解りにくかったり。
そんなこんなで、リンに隣で同じモーションを踊ってもらうことになったのでした。Tecktonikは即興あるいは即興っぽく踊るダンスらしく、複数の人が同じルーチンを同時に踊る光景とかYoutubeとかでもとんと見かけないのですが、まぁいいや。
さて、誰に隣で踊ってもらうか様々なモデルで試していたときに、ISAO氏モデリングの霊夢を試す番が来ました。肘と膝で何が起きているか見えにくいモデルですので、この手のダンスには不向きかな、と、あまり期待せずにモーションを流してみたのですが、激しく踊らせた時の物理に惚れ込んでしまいました。わーどうする、リンと交代させるか?3人で踊るか?集中とやらはどこへいった?ひと月待ってセルフバカーするか?連休中悩みまくって、結局3人で踊ることに。
よーしこうなったら集中なんかどうだっていいから賑やかにいこうぜ!。バックバンドも出すぞ。ということで上様に仏具を叩いてもらうことになりました。上様にスラップベースを弾いてもらうための調べ物もちょっとだけしたけど、それはまたの機会ということで。わたしはもう疲れた。

苦労したところ:

  • "Groovy Dancing Girl" よりは尺が短いので楽かなと思って始めたトレースですが、時間軸に密な動きが予想外に多かったので苦労しました。3フレームごとに主要ボーン全てを設定しまくるような作業が何百フレームも続くところでは、流石にくじけそうになったよ…。
  • 音楽のビートとダンスが微妙にずれる箇所がいくつかあり、解釈に苦労しました。大部分の箇所ではずれていないので、元動画のエンコードミスではないだろうとは思うのですが。さて、これは「ズレ」なのか16beatでの意図的なノリなのか。結局、よく解らないところは8beatっぽいモーションに微修正してしまったわけですが、元動画を見慣れた目には何か物足りなさを感じることも。これがグルーヴ感という奴かしら。
  • 元動画では足が映っていないため、足回りのモーションは想像で作っているわけですが、床上で靴底をスリップさせながらターンしているとしか思えない箇所が多数あり、自然な感じを出すのに苦労しました。


使用モデル:

  • 弱音ハク ver.1.3 (モデラ:あにまさ氏)
  • 鏡音リン ver.1.3 (モデラ:あにまさ氏)
  • 博麗霊夢 Ver.C (モデラ:ISAO氏)
  • 上様 第二版 (モデラ:鎌氏)


使用アクセサリ:

  • 能舞台03 (モデラ:yuduki氏)
  • 仏具セット ver1.1 (ポンポコP氏)


楽曲情報:

仏Etam社 "Denimouvement" キャンペーンの販促素材としてノンクレジットで作られた曲なのでしょうか?。詳しい情報を知っている方がいましたらお願いします。

制作Tips:

今回は手足の大きな動きが出てくるモーションでしたので、30fps動画時のカクカク感が目立つようになりました。そのため60fpsでレンダリングした動画にモーションブラー処理を施してからfps調整するという作業を挟んでいます。モーションブラー処理にはAvisynthとMVToolsを使っています。低fps動画に滑らかさを足したいだけの用途であれば、激しい動きの時だけかすかに手足の末端がぼける程度の強度がよいみたいです。
AviUtlやNiveのモーションブラー(フレームブレンド?)しか試したことのない人は、ぜひ一度でもいいからMVToolsを試してみてください。

今回モーションブラー処理で用いたAvisynthスクリプト:
AVISource("d:\Document\mainpart.avi")
super=MSuper()
backward_vectors = MAnalyse(super, isb = true,search=4,delta=1)
forward_vectors = MAnalyse(super, isb = false,search=6,delta=1)
MFlowBlur(super, backward_vectors, forward_vectors, blur=100)

ニコニコ動画用x264エンコードオプション
--preset Medium --bitrate 500 --pass 3 --stats ".\x264.stats" --b-adapt 2 --weightp 0 --direct auto --subme 9 --trellis 2 --output nul

YouTube用x264エンコードオプション
--preset Medium --bitrate 1300 --pass 3 --stats ".\x264.stats" --bframes 0 --b-adapt 2 --weightp 0 --direct auto --subme 9 --trellis 2 --output nul

Zoome用x264エンコードオプション
--preset Medium --bitrate 1300 --pass 3 --stats ".\x264.stats" --b-adapt 2 --weightp 0 --direct auto --subme 9 --trellis 2 --output nul

過去の栄光:


データ配布(ZIP):

モーションデータを公開します。
ハクのダンスモーションと、音楽同期用ダミーボーンのモーションを収めた個別のvmdファイルが収められています。MMD7.02用です。改造も再配布も自己責任でどうぞ。
Tecktonik_100528.zip

※2010年9月21日にダウンロードサイトをGoogleDocsからDropboxに変えました。