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第6回ワークショップ: 文字—電子書籍の夢、EPUBの現実—

開催案内

日時
2011年5月7日(土曜日)
場所
花園大学(京都市中京区)拈花館(ねんげかん)202教室
主催
文字研究会
参加費
1,000円(当日、会場入口にて受付けます)
なるべく持参するもの
EPUB2リーダー(機種不問、PC上のEPUBリーダでも可。下記「お願い」を参照)。
参加申込
必要ありません。そのまま会場にお越しください。ただし資料や懇親会の準備の都合がありますので、なるべく前日までに下の書式にご記入の上、メールにて件名を「「ワークショップ: 文字」参加」としてお送りいただけるとありがたく思います(送付先:小形克宏 ogwata■mac.com(■を@に替えてください))。なお、あくまで参加人数の事前把握を目的とするものですので、こちらから返信はしないことをご了承ください。
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「ワークショップ: 文字」参加
お名前:
ご所属:
懇親会に参加 する/しない
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タイムテーブル

時間 内容 発表者 配付資料 音声
13:00-13:50 [1] 電子書籍版『論集文字 第1号』の出版を終えて――編集上の諸問題 小形克宏 PDF(2.1MB) MP4(42分/4.4MB)
13:50-14:40 [2] EPUB2による『論集文字 第1号』制作の実際――日本語組版を中心に 大石十三夫 PDF(4.5MB) MP4(48分/5.1MB)
14:40-14:55 休憩(15分)
14:55-15:45 [3] リサイズとリフロー 安岡孝一 EPUB(373KB) MP4(48分/5.5MB)
15:45-16:35 [4] EPUB3による日本語書籍制作の実際――日本語組版を中心に 石井宏治 PDF(3.3MB) MP4(59分/6MB)
16:35-17:05 [5] 青空文庫の注記にみる日本語表記とEPUB3(仮)(30分) 川幡太一
17:05-17:20 休憩(15分)
17:20-17:50 [6] スクリーンで読む新しい組版に向けて パネルディスカッション(30分) - MP4(46分/4.7MB)

(注記のないものは1人あたり発表45分+質疑応答5分、あわせて50分)

企画趣旨

「電子書籍元年」。2010年は年初から繰り返しこの言葉が喧伝されることになりました。1月に米アマゾンではKindleの印税として70%もの高額を支払うという報道がなされ、ついでアップルがiPadを発表、同社CEOスティーブ・ジョブスは電子書籍市場への参入に強い意欲を見せたのです。こうしたニュースに煽られるように、世間には電子書籍によって誰もが著者になり、ベストセラーを出せるかのような熱い期待があふれることになりました。

さて、文字研究会も前回のワークショップを電子書籍としてまとめ、近日中に発売予定です。選んだフォーマットはEPUB2。ベストセラーを目論んだわけではありませんが、電子書籍がどんなことを可能にするのか、熱い期待があったことは確かです。その実作経験を元に今回のワークショップを企画しました。今回はとりわけ制作、なかでもEPUBにおける日本語組版に主眼をおいて考察することにします。

[1]、[2]では編集と制作の担当者が、それぞれの経験を通して電子書籍がなにを実現するのか、課題はどこにあるのかを報告します。とくに[2]では、思い通りにいかないEPUB2の日本語組版機能との戦いが、主要な部分になることでしょう。[3]は、これとは別に、独自に作成したデータを手がかりにEPUBの最大のメリットであるリフローについて踏み込んだ考察を試みます。

ここまではEPUB2を対象とした発表ですが、[4]では次世代規格、EPUB3が日本語組版機能として引用する、CSS3 Text及びCSS3 Writing Modesの仕様策定者(エディター)が登壇します。[1]〜[3]への回答として、EPUB3ではどんな日本語組版が実現されるのか、また実現できないことは何かを報告します。そして[5]は、いち早くEPUB3.0を実装した例として、青空文庫のデータをEPUB3、TeX、IDMLに変換するaozora-procを紹介します。最後に[6]のパネルディスカッションでは、発表の中で出された課題を整理し、会場の参加者とともにその解決法を討議します。

以上に追加して、現在EPUB3の実装例に関するデモをおこなう方向で調整中です。これによって、今回はEPUB2による制作例/EPUB3の仕様説明/EPUB3の実装例という、段階が異なる3つの重要なテーマを扱うことになります。本ワークショップがEPUBに関して、現時点における最も包括的な検討の場であると自負する所以です。

お願い

上述のように本ワークショップではEPUBを中心に考察します。とくに[3]では、会場でEPUB2データを配布し、参加者に閲覧してもらいながら発表を進める予定です。参加者は各自でEPUB端末(機種不問、PC上のEPUBリーダも可)を持参することをお勧めします。必須ではありませんが、あった方がより理解が深まることでしょう。なお、当日会場では無線LAN回線を開放する予定です。

発表者について

  • 小形克宏(おがたかつひろ):文字研究会幹事。大学中退後、マンガやマンガ評論を中心とする編集者に。1989年、『別冊ASCII』の仕事を契機にコンピュータ関連の仕事も入るようになる。2000年、「文字の海、ビットの舟」の連載開始とともに、文字コード関連のフリーライターになり、現在に至る。「印刷文字から符号化文字へ」(共著『活字印刷の文化史』、勉誠出版、2009年)。
  • 大石十三夫(おおいしとみお):高校卒業後、当時、元・関西小川プロダクションの人たちが営んでいた長征社(写植・版下業)に入社。出版社への業態変更に伴い、写植組版専業の「はあどわあく」を設立し独立。当初は広告関係の手動写植、後に電算写植も手がけたが、時代の流れ(Mac DTPによる内製化)に伴い、現在はMacによる書籍組版が主な業務。DTPを扱ったブログ「なんでやねんDTP」の中のヒト。
  • 安岡孝一(やすおかこういち):文字研究会幹事。1983年4月、月刊『ASCII』でデビュー。当時はZ80の機械語プログラマーだった。1990年4月、京都大学大型計算機センター助手に就任。文字コード研究のパイオニアとして活躍し、さらにコンピュータ周辺の歴史研究に手を染める。文字コード規格JIS X 0213の制定および改正で委員を務め、その際に、人名用漢字の徹底調査をおこなった。現在、京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター准教授。断続的に「日記」を更新中。
  • 石井宏治(いしいこうじ):版下作図機などの印刷向けシステム開発後、マイクロソフトに入社。Word 6から2000の開発に携わり、現在のCSS3 TextおよびCSS3 Writing Modesの元となる仕様にかかわる。その後独立し、グルーソフトウェアを設立。Webや電子出版で、読みやすく美しい日本語を提供したいという考えから、CSS WG Invited Expertとして、現在CSS3仕様の作成を手掛ける。CSS3 TextCSS Writing Modes仕様の共同編集者。
  • 川幡太一(かわばたたいち):通信会社勤務。ISO/IEC JTC 1/SC 2/WG 2の日本委員。国際漢字符号の標準化に関わる漢字ラポータグループ(IRG)にて、作業標準文書エディタを務めている。テキスト処理関連のソフトウェアの開発に関わり、現在は漢字データベースプロジェクトGlyphWiki等で、漢字に関するデータの整備等を行っている。

更新履歴

4月11日
公開
4月18日
「開催案内」(参加申込を中心に)、「企画趣旨」、「お願い」を一部修整。「更新履歴」を新たに追加
4月29日
「タイムテーブル」、「発表について」に発表を追加、「企画趣旨」を一部修正
5月11日
配布資料を公開
5月16日
大石氏、石井氏、小形の音声ファイルを公開
5月17日
安岡氏、パネルディスカッションの音声ファイルを公開
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Katsuhiro Ogata,
2011/05/06 22:42
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Katsuhiro Ogata,
2011/05/06 22:39
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Katsuhiro Ogata,
2011/05/06 22:43
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Katsuhiro Ogata,
2011/05/29 5:35
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1_110507_ogata1_b.mp4
(4292k)
Katsuhiro Ogata,
2011/05/16 6:47
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2_110507_ohishi_b.mp4
(5017k)
Katsuhiro Ogata,
2011/05/16 6:47
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3_110507_yasuoka_b.mp4
(5145k)
Katsuhiro Ogata,
2011/05/16 23:05
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4_110507_ishii_b.mp4
(5907k)
Katsuhiro Ogata,
2011/05/16 6:47
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6_110507_discussion_b.mp4
(4578k)
Katsuhiro Ogata,
2011/05/16 23:21
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