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スギ花粉

煙霧

2013年3月10日の昼過ぎ、東京の空が真っ茶色に染まった。

すわ黄砂か! と思ったけど、これは煙霧(えんむ)という現象だそうだ。空中にたくさんの小さなチリが巻き上げられて起きるそうで、確かにこの日は、締め切った部屋の中もジャリジャリと小さな砂ぼこりのようなチリが積もっていた。

ということで、この日はグリセリンを薄く塗ったスライドガラスを1時間ほど出しておいて、積もったチリ類を観察してみた。


室内のチリ

まず、室内に放置したもの。この日は室内でも大変ほこりっぽく、パッと見でもなんだかゴミのようなものがスライドガラス上に見えた。

顕微鏡で見てみると……うわー、汚いなぁ。室内に置いておいたのに。煙霧がすさまじかったのか、単に我が家が汚いのか。

何やら布の切れ端のようなものが見えました。洋服の繊維でしょうか。

こちらには、糸くずのようなものが。これも何かの繊維と思われます。

あっ! こ、これは、にっくきスギ花粉……! この日は、くしゃみ・鼻水と涙が止まりませんでしたが、やっぱりこいつが室内にも大量に浮遊していたのか。

スギ花粉 - cedar pollen

こちらは、スギ花粉をPhotoshopでコントラストなど調整してみたもの。

黄色い砂つぶ。これは黄砂でしょうか? なんとなくそうかなと思いますが、確証は持てず。


屋外のチリとスギ花粉

さてこの煙霧の中、無謀にも室外にスライドガラスを1時間放置しました。

うわー (x_x) 。目で見ても分かるくらいスライドガラスが真っ黒になっていましたが、案の定、チリだらけ。

しかも、スギ花粉もいっぱいありますね。まん丸でぷよぷよしているように見えるのが杉花粉です。

さて、スギ花粉はふだんは殻に包まれており、水に触れるとこの殻が割れて中身が飛び出してきます。今回の観察は水を滴下してカバーガラスをかけているため、よく探せば殻から出てきているところも見られるはずです。

このように、パックマンみたいな形をしているのが割れた殻。そのそばにあるのが花粉です。人間の鼻の粘膜などでもこれと同じことが起きており、殻から出てきた花粉がアレルゲンとなってくしゃみ・鼻水などをもたらす……と思っていたのですが、最近の研究ではこれはあまり関係なく、殻の表面にも多くのアレルゲンがあるそうです。

スギ花粉の大きさは、だいたい20-30μmくらいですね。毎年こいつらには悩まされるけど、顕微鏡で見ているとちょっと可愛いかも。

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