微分音のアプリケーションとプログラム言語

微分音を再生するのに適していると考えられるアプリケーションを紹介します。
多くのアプリケーションがXenharmonic Allianceによってまとめられているのですが
スマホアプリ等はまとめられていなかったりと不十分な点が多いので、ここでフォローしていきたいと思います。
Xenharmonic Alliance, Software: http://en.xen.wiki/w/Software


ブラウザアプリ

Trpstra Keyboard(ブラウザ上で動く微分音楽器アプリ)

オンライン上で、この楽器を再現し、演奏することができる。
下の画像の赤で囲った場所から。

実際にキーボードが生成されたら、後は好きなボタンを押すことで微分音を生成できる。

Microtonal Synthesizer by OFFTONIC (ブラウザ上で動く微分音楽器アプリ)

いくつかの調律(4分音19平均律Bohlen-Pierceなど)をブラウザ上で鳴らせるアプリ。
URL: http://offtonic.com/synth/index.html


The Monochord(純正音程生成アプリ)

純正音程と呼ばれる微分音の1つにフォーカスが当たったソフトウェア。
下記URLからアクセス可能。詳細な使用方法はこちらから。

Flutomat(微分音のフルート生成アプリ)

微分音のフルートアプリケーション。
あれ、、、音どうやって出すんだっけ。。。。

The Just Intonation Ear Trainer(純正調の音程を聴く)

純正調の各音程を聞くことができるwebブラウザ。
http://www.billalves.com/JIET/
The Just Intonation Ear Trainer

edjiruler(生成した調律が純正音程にどれだけ近いかを確認するアプリ)

Scott_Thompsonによって開発された、生成した調律が純正音程にどれだけ近いかを確認できるアプリケーションである。
http://micro.soonlabel.com/Scott_Thompson/edjiruler.html
下記の図は17平均律と純正音程の差を一覧化したもの。

calculator-centsratio(セント値から周波数比に、周波数比からセント値に変換する)

セント値から周波数比に、周波数比からセント値に変換するブラウザアプリ。
軽くて非常に優秀。

Tuning Finder Online(Temperament 検索エンジン)

http://x31eq.com/temper/
大きく3つの検索ができる。
1. Regular Temperament (エラー範囲内で最も良いテンペラメントの検索)
2. Unison Vector(与えられたコンマ集合を全て無かったものと見なす検索)
3. Temperament class from ETs(許容しうるテンペラメントの検索)


Scale Workshop(調律ファイルから音階・ヘルツ・Cent・周波数比を計算)



Scala形式の音階情報を打ち込むと、音階・ヘルツ・Cent・周波数比を自動計算してくれるアプリケーション。
「New」から音階を生成。nEDO (Equal Temperament),  Rank Temperament, Harmonic Series Segment, Subharmonics Series Segmentから選べる。
また、「import .scl」を使用すれば、Scala Archivesの形式に乗っ取ったものをすべて読み込むことができる。
これをすれば、ヘルツ・Cent・周波数比が取得可能。

さらに便利なのが「Modify」。ここでModeを選択する。
たとえば7音の調律データなら「1 2 1 1 2」と計7音になるように音階を指定する。この場合は5音音階。
そうすると、調律データがその音階に作り直されるというすてき機能。

そして「Export」から
・.tunAnaMark Tuning)
・.sclScala Tuning)
・.kbm(Scala Mapping)
・.txt(MAX/MSP coll Tuning)
・.txt(Kontakt Tuning Script)(リンク先は筆者のスクリプトを想定していますが、ダウンロードしたtxtを張り付けても動くはずです)
の5種類をエクスポートできる。
いろんな人が気になっていろいろ試したらしいので、気になる人は下記を見てみるといいかも。

Windows Store


スマホアプリ

Hexapad Microtonal

ユーザーがオクターブの音を任意に変更したキーボードを配置できるiPadのアプリケーション。最大51音までオクターブに設定できる。
なおかつ同じ指の動きで演奏できるような自動配列機能もある。
ダウンロードページ:https://liine.net/en/community/user-library/view/636/

Hexpad Microtonal, liine.net, https://liine.net/en/community/user-library/view/636/

Wilsonic

Erv Wilsonの音楽システムを演奏できるiPhoneアプリケーション。3ドル
New App, Wilsonic, Lets You Explore ‘Profound’ Microtonal Harmonies, Synthtopia,

Melody Magic

メロディーに合わせてAIがコードを再生する音楽ソフトウェア。
微分音の音階も対応している。
最近本家のwebサイトが消えてしまった模様。

Octave Division: ColorScales & MicroSketch

ColorScalesとMicroSketchという2つのアプリケーションが、musictoolbox.orgによって開発されている。
共に微分音を再生するツール。EDOsに特化している。
解説webページ、動画がわかりやすい: http://musictoolbox.org/octave_division__colorscales_microsketch/

Music Toolbox - MicroSketch, Stephen Wilcox, 3:28, https://www.youtube.com/watch?time_continue=208&v=-M_R3yARifc

imisuco

音階、微調整のピッチ、オクターブの調整が可能。
https://itunes.apple.com/jp/app/id939473229

Scale Tuner

Yamaha公式のアプリケーション。アラビアと純正調へのリチューニングが可能。
(2017/12/17確認)

Musix Pro

Isomorphic Keyboardをスマホで楽しめるアプリケーション。
気分はAxisキーボード!?
http://www.shiverware.com/musixpro/index.html

GeoShred

iOSアプリケーション。公式webサイトはこちら。: http://www.wizdommusic.com/products/geoshred.html
MPE(Multidimensional Polyphonic Expression)と呼ばれる、多次元的な(例えば
ギターのチョーキングのような複数のパラメータを持つもの)に対応しており、それの一貫として微分音にも対応した。
自分自身で音階、調律を定義可能。

GeoShred Update Adds Microtonal Support, MPE Out & More, Synthtopia,

GeoShredを使用して曲を作ったのがこちら。http://chrisvaisvil.com/geoshred-ipad-app-suite-in-native-just-intonation/

AUDIO BUS

iOSアプリが出す音やMIDIを別のアプリに仲介するアプリケーション。
なんとびっくり微分音リチューニングをサポートしている。
つまり、これを使えばキーボードアプリケーションのMIDIを微分音にリチューニングできる。
ただし、できるのは1オクターブ12音が基本となっているらしい。サポートしているチューニングは以下。

    Geoshred (preset custom tunings; permits custom user tunings in cents offset from ET)
    Droneo
    Sunrizer (scala)
    Z3ta+ (scala)
    Thumbjam (scala)
    Gestrument (scala)
    World scales
    Dhalang (scala, no midi out for tunings)
    Wilsonic (scala out, no midi)
    Shoom (includes some preset tunings)
    Oriental Strings (permits custom user tunings in cents offset from ET)
    iSymphonic (permits custom user tunings in cents offset from ET)
    FM4 (includes some common preset alternate tunings)
    Ribbons (formerly Ondes) (includes some common preset alternate tunings)
    Audulus (perhaps using a scale mapper?)
    Sunvox (perhaps using scale/keyboard mapper workarounds?)
    PolySynth by DesignByPaul has microtonal tuning
    Wotja can be programmed to alternate tunings by making a different generator for each note.


AUDIO BUS 公式Webサイト: https://audiob.us/
AUDIO BUS微分音情報: apps that support microtonal tunings: Wrlds2ndBstGeoshredr: 

VST、VSTi、Synthesizer Software

Pluginの多くは、Xenharmonic Wikiによってまとめられている。
List of Microtonal Software Plugins:https://en.xen.wiki/w/List_of_Microtonal_Software_Plugins

ここで比較的有名なサイトを紹介する。

FIND Foundation「Semantic Daniélou-53」

UVI FalconかUVI Workstationが必要。


Dynamic Tonality

動的(演奏中)にチューニングをすることに特化したプラグイン

Xen-Arts


PS-3200 Semi-Modular Synthesizer

最近Micro-tuning optionに対応したらしい

Pianoteq, Organteq

写真はデモ版。確かPro以上のみ。お高め。。。でも音はいい。
Scalakbmに対応。
Pianoteqが有名だが。Organもある。




プログラム言語

プログラム言語を使用して、微分音の音楽を自作する際のおすすめ言語を紹介します。

Max/MSP

比較的有名なサウンドプログラミングツールです。有料です。
私自身1オクターブのキーボード数を15に変換したり、n平均律の周波数を生成して楽器を作ったことがありますので
比較的簡単に微分音のアプリケーションを自作できるかと思います。

なお、MaxScoreというMax用の楽譜制作プロジェクトにおいて、Bohlen-Pierce ScaleScala Archive をサポートした模様。
http://www.computermusicnotation.com/?p=1450

PWGL

Laurson, Mikael., Kuuskankare, Mika., Sprotte, Kilian., http://www2.siba.fi/PWGL/pwgl.html(2016.4.17)
実は触ったことがありません。無料でできるMax/MSPというような形で紹介します。
プログラミングツールですので、微分音もできると思います・・・

Web Audio API

先ほど紹介した「The Just Intonation Ear Trainer」(http://www.billalves.com/JIET/)がこの言語で書かれている。
https://webaudio.github.io/web-audio-api/

Sonic Pi(ソニックパイ)

Raspbian(Raspberry Pi向けの教育用、および小規模開発向けのOS)のプリインストールソフト。
打ち込んだスクリプトをリアルタイムで反映してくれる「live_loop」が特徴。
メディアアートにも使いやすい。

以下引用。
>音楽生成、ライブコーディング(ステージ上でのプログラミングによるDJ等)、
>子供から大人までのプログラミング入門(体験から入門、活用まで)に最適なプログラミング言語です。
>初等教育でのプログラミングの必修化に伴い、ScratchやPyonkeeなどのビジュアルプログラミング系言語が注目されていますが、
>音で動作がわかるサウンドプログラミング言語の Sonic Pi も日本での教育に利用する価値は十分にあります。
>下記にサンプルプログラム等を多数公開していますので情報処理教育等に活用下さい。
>英ケンブリッジ大のSam Aaron氏の作であり、Radsberry Pi, MacOSX, Windows, Linuxに対応している
>オープンソースソフトウェアです。(MITライセンス)
同ページに、n平均律を鳴らすためのサンプルコードが記載されている。
「2以外の平均律で演奏する。n平均律、n Equal Temperament, 微分音 Microtonal music」

テキスト音楽「サクラ」

Windows7以上/macOS/Linux(Raspberry Pi/CentOS/Ubuntu)で動作する、テキストで記述する音楽ソフトウェア。
エディタに『ドレミ』と書けば、その通りに音楽を演奏することができるソフト。
例えば、『ドレミードレミーソミレドレミレー』で、チューリップを演奏することが出来る。
サクラは、MML(Music Macro Language)を、土台として、開発されている。MMLとは、ドレミファソラシを、cdefgabで表してゲームのBGMを記述するために考案された音楽表記言語。
FineTuneというチューニングを微調整するコマンドがある。
このコマンドの仕様をみると、半音を64段階に細かくすることができる。

「サクラ」で微分音を出してみる :http://mugen-blog.blogspot.com/2006/07/blog-post_19.html

参考
テキスト音楽サクラ:https://sakuramml.com/



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