4. 英語の発音について

はじめに
発音を文字で(とくにカタカナで)説明するのには限界があります.ここでは,先生がたからの説明+編集者なりに感じていることを簡単に書くにとどめておきます.
英語の発音に関してくわしく確認するのでしたら,インターネット,書籍,その他音響教材での説明が山ほどあるので,そちら調べていただくほうが確実と思います.(ただし Messiah の場合,通常の英語教材での発音とは違う部分も多いので注意!)
通常の英語発音と違う箇所
“R” の発音
通常の英語の R の発音ではなく,むしろスペイン語やイタリア語のように舌先を震わせる巻き舌の R です.
とくにアクセントのある母音に伴うRではしっかりと巻きましょう.
語尾の “-es”,“-ed”

この “e” を母音として発音する単語の場合,通常なら「イ」に近い音なのですが,むしろはっきりと「エ」と発音します.
revealed (B.4),called (B.11),bruised(B.21),healed(B.22),turned(B.23),trusted(B.25),riches(B.47) など.
“spoken” (B.4 And the glory, the glory of the Lord)

“spoken” の “e” は,通常ならほとんど発音されない母音文字ですが,「エ」と発音します.
以下,個人的な所感を少しばかり…
アメリカ英語の発音はだめ
現代英語の発音と違っている部分が多いですが,とくに現代の日本人がなじんでいる(?)アメリカ英語の発音とはさらに違います.イギリス英語だったらずっと近い感じです.(メサイアが作曲されたのはアメリカ合衆国独立の数十年前!)
“L” の発音
とくに Hallelujah では何度も繰り返されるので,たびたび注意されている発音です.
「R は舌先を上につけないが,L は舌先を上につける」.「日本語のラ行は舌先が上につく」ということで,日本語のラ行のままでLの発音を済ませがちですが,日本語のラ行の子音は L ではありません.
L の音は舌先を上につけて空気が舌の両側を通り抜ける音で(鼻に抜けると N になる),子音だけで長く伸ばせる音です.これに対して日本語のラ行は,なるほど舌先は上につきますが,ついている時間は一瞬で空気は舌の上を通っていきます(子音だけで長く伸ばすことができない)(だからローマ字のラ行は L ではなく R?).
[u] の発音
意識して唇をすぼめて前に突き出さないと,英語の [u] の発音にはなりません.
日本語の「ウ」は唇をほとんど使っていない(唇には力が入っていない)ので,[u] の音にはなりません.
「イ」の発音
日本語の「イ」に聞こえる音は大きく2種類あり,どちらも日本語の「イ」とは異なります.
revealed, healed, Levi, peace, sheep
唇を左右に引いた,日本語の「イ」よりもするどい音.
iniquity, deliver, king, riches
「イ」と「エ」の間のような音.
「ア」,「オ」の発音
日本人にとって同じ「ア」に聞こえても英語では区別すべき異なる発音がありますし,「オ」についても同様です.説明しだすと長くなるので,とりあえずはこのことだけ書いておきます.