3. 各種アーティキュレーションについて

2017-07-29
全般
各曲の最後
Adagio と記されている場合はもちろん,そうでなくても曲の最後で速度が大きく変わる(遅くなる)場合が多いです.
しっかりと指揮者を見るようにしてください.
付点のリズム
(サンプル音)のリズムが (サンプル音) みたいにならないように.
裏拍から始まる
で始まる歌詞(とくに裏拍で始まる場合)は,はっきりと歌う.
フレーズの終わりの音符
などの長さをきちんと歌い切る.(とくに長い音符を短く終えがちなので注意。)
基本として音符の長さの範囲内終えるが,ひとまとまりのフレーズが完了する形で終わり次に休みが入る場合には,次の拍の頭まで伸ばす(子音で終わる場合,子音は次の拍の頭になる)。
とくに など伸ばして終わる場合,途中で弱くならない.メサイア合唱の場合,ひとつの音符の中で diminuendo することはない。
パートによって伸ばす長さが違う場合も要注意.
シンコペーション
シンコペーションの音にはアクセントをつける.
たとえば,2拍目の や 小節をまたいでタイでつながっている など.
シンコペーションについては,たとえば次を参照のこと.

B.4 And the glory, the glory of the Lord

p.12, m.14
Soprano, Tenore, Basso
歌い始めの “And the glory, ...” は ff (フォルティッシモ)で.
全般
全パート
たとえば…
p.14, m.43 Alto
p.15, m.47 Tenore
p.15, m.53 SopranoAlto …など
…│ “And all flesh” で “And all” はスラーがないので音を区切って歌い,“flesh” はスラーがあるのでなめらかにつないで歌う.このスラーの「ある/なし」の区別をちゃんとつける.
p.12, m.17...
全パート
“shall be revealed,” からは,歌い初めとは雰囲気を変えて Legato でなめらかに.
p.13, m.25
Tenore
m.25││ “Lord” は小節の最後までちゃんと伸ばす.
p.14, m.33...
全パート
“and the glory, ...” と全パートそろって f (フォルテ)で.
p.14, m.43... Soprano
p.15, m.47... Tenore
“And all flesh ...” からはp (ピアノ)で.
p.15, m.51...
Tenore, Basso
“For the mouth ...” と入るところからアクセント気味に.
p.15, m.52...
SopranoAlto
“And all flesh ...” はf (フォルテ).
p.15, m.57
TenoreBasso
m.57││“it,” は小節いっぱいまでしっかり伸ばして,最後の [t] の音を忘れずに.
p.16, m.68...
TenoreBasso
“(For) the mouth ...” と入るところからアクセント気味に.
p.17, m.79
Tenore
m.79││ “Lord, and all” の "Lord" の [d] の音は,すぐに "and all" と歌うために消えやすいがしっかりと発音する.
p.18, m.97
Tenore
m.97││ “glo-ry of the” のリズムに注意.他の箇所の “glo-ry of the” とは違っています.
4分音符ひとつに2音節 “glo-ry” が対応しているが,││ のリズムで “glo-ry of the” を歌う.
p.21, m.133-134
Soprano, Alto
“Lord” と2小節伸ばすところは,crescendo して diminuendo.

B.7 And He shall purify

全般  2015-07-21 追加
全パート
メサイアの合唱曲の中では,もっとも legero(軽やか)に歌う曲といえる.重くならないように.
p.35, m.6 など
全パート
Tenore の例でいえば,
m.5-6│~ │ “And He shall purify” の “pu-ri-fy” 部分は crescendo して diminuendo.
他のパートも同形式の “pu-ri-fy” は crescendo して diminuendo.
全パート
“purify” の [ア] で延々と連続した十六分音符を歌い続けるところは,最後の音符で [アィ] と言うのを忘れずに.
[アー] のままで終わってしまわないように.また最後の音符にあてはめる音は,[アィ] であって [イ] ではない.
p.36,m10  2015-07-21 追加
Basso
│“Le - - vi”
16分音符が長く続いたフレーズの最後に,高い音程で“Levi”と歌うので,大きな声にしたくなるが,大きくしないこと.

B.8 O thou that tellest good tidings to Zion

p.54, m.12..14
全パート
“unto the cities of Judah; Behold your God!” は crescendo で.
p.55, m.21..23
全パート
“say unto the cities of Judah; Behold,” は,いったん p (ピアノ)に落として入って crescendo し,f (フォルテ)で終える.
p.56, m27..28
全パート
“Lord, of the Lord” は,ひとつ目の Lord にアクセントをつけ,diminuendo して Alto がp(ピアノ)で歌うのにつなげる.
p.56-57, m.31-33
全パート
“Lord is risen up on thee” は “Lord is” で crescendo して “risen ...” は f (フォルテ).

B.11 For unto us a Child is born

全般
全パート
軽く,スタッカート気味で歌う.
がんばらない.
だだし,各パートが交互で入る部分はしっかりと発音してパートが次々と入れ替わっていることを明確する(音程が低い場合弱くなりがち).
全般
全パート
(p.64, m.8-9 Soprano など)
│……│ “un-to us” の “us” が短くならないように.
“us” の [s] を言うタイミングは,│……│ “a Son is given” の “given” の [n] と同じタイミングのはずが [v] のタイミングになっている?
p.69, m.1737
全パート
…│ “Prince of Peace!” で急激に diminuendo して p(ピアノ)で歌う Alto につなげる.
p.72, m53
全パート

…│ “Prince of Peace!” で急激に diminuendo して  p(ピアノ)で歌う Tenore につなげる.
p.72, m.51
Tenore
“... Peace! Unto...” 部分では “Pease” でいったん切り “Unto” とつないでしまわない.
音量が p (ピアノ)に落ちるところのコントラストを明確に.
音は小さくても,しっかりと歌う.
p.78, m.83
全パート

付点ありと付点がなしところのリズムの違いを間違えないように.

B.15 Glory to God

p.86 m.1
全パート

直前の曲,B.14 ソプラノの Accompagnato の終わりでいったん止めることなく,同じ速さのまま引き続いて B.15 に入る.(去年 2011年までは,B.14 が終わると指揮をいったん止め,あらためて振り始めて B.14 を始めていた.)
p.87 m.7; p.88 m.16; p.91 m.31  2017-07-29 追加
全パート
│ "earth" で伸ばす箇所は,以前は次の拍(小節)の先頭で "-th" を言っていたが,2016年からは拍内(小節内)で歌い終えるように変わった.指揮者をしっかりと見て "-th" のタイミングをそろること.
全般
全パート

“towards” の発音は [トゥウーズ] であって[トゥウーズ] ではない.
全般
全パート
この曲に限らないが,子音+母音の発音がある音符に割り当てられている場合,子音の音は音符の前に出し,「母音のタイミングと音符のタイミングを合わせる」こと.
とくに気をつけないといないのが大きな声で鋭く入るこの曲の歌い始め(歌の遅れが目立ちやすい).一番最初の4分音符に対応する歌詞は “Glo(-ry)” だが,子音 [gl] の音は心持ち前に出し,4分音符の頭のタイミングでは [o] の音を歌っていること.
すなわち,“Glo-” (下線 “ ”で4分音符の頭のタイミングを表わす)であって,“Glo-” ではない(これだと歌が遅れていることになる).さらにローマ字的発音で余分な母音を入れて “ロリー” と歌うと,“Gurô-” となっているわけで,[o] の音のタイミングはますます遅れるので注意.







G l o -


  これが正しいタイミング


G l o -
  これだと歌が遅れて,歌い始めのアタックの鋭さがなくなる


G u r ô -   日本語的発音で余計な母音が入るとますます遅くなる
全般
全パート
“God” の最後の [d] もしっかりと発音する([ゴーッ]にならないように).
p.86, m.4 全パート 2017-07-29 変更
m.3-4││ “high - est” の 最後の子音 “-st” は3拍目の頭2拍目の最後
他の類似個所も同様に,次の拍までのばさない.
p.87, m.5-6 など
全パート
Tenore,Basso の例で言えば,
m.5│~ │ “and peace on earth” は pp (ピアニッシモ),legato で.
他の箇所も同様.
p.87, m.7
TenoreBasso
m.7││“earth” の最後の子音 “-th” は次の小節の頭.
p.89, m.23
TenoreBasso
“good” の [d] の音が早くなりすぎないように.
p.91 m.31  2015-08-30 追加
全パート
│ “earth,”
“-th” の音は次の小節の頭.(どこまでまばすかは,通常,指揮者の合図があるはず.) ToDo
p.91, m.35  2015-08-02 追加
Tenore
m.34│… …│“… to-wards men, towards men,… ”の部分は,8分音符で動いたあとの最後の“men”は4分音符! 直前の音の動きにつられて8分音符の長さで短く切ってしまわないこと.
p.92, m.38
AltoTenore
m.38││“good” の入るタイミングを間違わないように(3拍目).

B.18 His yoke is easy

全般
全パート
p (ピアノ)部分と f (フォルテ)部分との違いを明確に出す.
p.107, m.152015-08-30 追加
Tenore
│ “is light”
“is” の上にf(フォルテ)記号を付ける.
(Soprano や Alto が,同じタイミングで “is light ”を f で歌っているのに合わせる.)
p.108, m.18
全パート
最後の拍から短調に転調している.
p.108, m.22
TenoreBasso
│歌い始めの "His" からは,他のパートと同様に f (フォルテ).
p.109, m.24-26
Basso
"ea(-sy)" と長く転がしているところで速くなりがちなので注意.
p.110, m29
Tenore
│歌い始めの "His" からは f (フォルテ).
p.110, m.31
Basso
"His yoke is" からは p (ピアノ).
"yoke_ is" 部分の歌詞とリズムの関係が,他の箇所と違うので注意.
p.110, m.32
Basso
"ea-(sy)" と少しずつ下がっていく音程に注意.
p.111, m.36
TenoreBasso
│"His bur - then is" からは f (フォルテ).
p.112, m.48-51
全パート
2分休符で充分息を吸って,できれば最後までノンブレス.

B.19 Behold the Lamb of God

全般
全パート
… “Be-hold the …” と歌い始める箇所のリズムは音符通り.
… “Be-hold the …” という歌いかたもあるが,わたしたちの場合は楽譜通りに歌う.
全般
全パート
のリズム注意.
にアクセントを置いて, は「余韻」で歌う感じ.
p.116-117, m.24-25 2015-08-30 追加
Basso
m.24-25│ …│ …│  “way …│world, …”
音程が上がるので, よりも,次に続く を強く歌ってしまいそうになるが逆. をしっかり歌ったあと, では少し力を抜く.

B.21 Surely, He hath borne our griefs and carried our sorrows

p.126, m.19
全パート
のリズム注意.
p.126, m.19-
全パート
“the chastisemet” は marcato で.
marcato については,たとえば次を参照のこと.
p.127, m.24
全パート
“on Him” は diminuendo.

B.22 And with His stripes

全般
全パート

│ “And with His stripes” はアクセントをつける.それ以外はp(ピアノ)で Legato.
p.132, m.56
Tenore

m.56││ 2分音符が長くならないように.
p.133, m.73-74
Tenore
D の音のに注意.

B.23 All we like sheep

p.147, m.73-74
全パート
│…│ “we have│turn-ed ev'-ry one to” は marcato で.
p.147, m.76
全パート
Adagio に入ったところで速度が大きく遅くなるので注意.
Adagio をまず歌い始める Basso 以外も指揮者に注意.

B.25 He trusted in God

全般
全パート
"Him" は強めに.
全般
全パート
裏拍で歌い始める箇所が多いが,この歌い初めをはっきりと歌う.(裏拍なのでことさら「強く」する必要はない.)
全般
全パート
テーマの部分,すなわち歌い始めの “He trusted in God that He would deliver Him, let hime deliver Him, if He delight in Him” やそれに準じた歌詞の部分(多少バリエーションあり),以外はp(ピアノ)で歌う.

B.30 Lift up your heads

p.169-170, m.26-28
Soprano 1Soprano 2Alto
“Who is this King of Glory” の繰り返しは crescendo で.
p.170, m.29-
AltoTenoreBasso
“The Lord of Hosts” は,それまでの crescendo を受けて f (フォルテ)で.

B.31 Let all the angels of God worship Him

p.179 m.15
Tenore
m.15││ “Him, let all the” において,“all” には1オクターブ離れた2つのAが書かれているが,低いほうの Aはかっこ()で囲み,極力高いほうのAを歌う.
音符変更後の m.27 と似たような形になる.)

B.33 The Lord gave the word

p.188, m.1-2
Tenore, Basso
m.1-2│ │ “ The Lord gave the word” の複付点のリズム,すなわち16分音符の入るタイミングに注意.
p.189, m.9-10
Soprano, Alto
m.9-10│~│ “ The Lord gave the word” の複付点のリズム,すなわち16分音符の入るタイミングに注意. 

B.35 Their sound is gone out

p.211, m.9, m.12 
Basso
“land”はしっかりと歌う。
p.212, m19
Tenore
│~│“world” は4分音符。長くしすぎないこと。
p.213, m.23
SopranoAlto, Tenore
~│ “world” のあとに軽くブレスを入れる。
p.214, m.29-30
Basso
“world” は6拍ある。数え間違わないように。

B.37 Let us break their bons asunder

全般
全パート
とにかくしっかり拍を数えて,歌っている箇所を見失わないように.

B.39 Hallelujah

全般
全パート
“Halleluja” の “ja” に注意!
(文章で説明するのは難しいのですが…,) “Halleluja” が繰り返される個所において,テンションが上がってコーフン(?)してくるせいなのか,カナ書きすると「ハレルーヤッ!」といった感じで “ja” の声質が変わって短くなりがち.多くの場合,“lu” も “ja” も同じ8分音符です.同じ声のポジションで音符の長さ分をちゃんと歌うように.
全般
全パート
“Halleluja” [lu] の発音注意.
p.242, m33-42
全パート
“The King-dom of ...” から遅くなる.
強さも p (ピアノ)に.
m.41 の“Christ” の次からもとの速さに戻る.

B.41 Since by man came death

Grave 部分
全パート
2014年はこれまでと違い,Grave 部はノンブレスとなりました.すなわちブレス位置の指定はありません,明示的な休符がある部分を除いて,コーラス全体としては歌が途切れなく続く形にし,各自がカンニング・ブレスを行なうようにしてください.
Grave 部分
全パート
伴奏なしで歌うことになる.周りをしっかりと聞いてハモらせること.
pp(ピアニッシモ)で音量は非常に小さいが,弱々しくならないように(緊張感を持った静かさ).
p.257 m.6
Alto, Tenore
|| “death   ,” 4分音符でメロディーが動く箇所で走りがちになるので注意.指揮を良く見ること.
p.257, m.6-7
全パート
Grave の締めくくり m.6 の最後の音符は Fermata.指揮者を良く見て “death” は充分に伸ばして歌う.
m.6 は他の小節と違い倍の8拍あるので注意.
“death” の 最後の子音 th は m.7 の頭で言うつもりで.
充分に伸ばしたあと,急に速く(Alegro)なるので指揮者をしっかりと見る.
p.258 m.22
Soprano, Tenore
|| “die   ,” 4分音符でメロディーが動く箇所で走りがちになるので注意.指揮を良く見ること.
p.258, m.22-23
全パート
Grave の締めくくり m.22 の最後の音符は Fermata.指揮者を良く見て “die” は充分に伸ばして歌う.
“die” の 最後の子音(y の音)は m.23 の頭で言うつもりで.
m.22 は他の小節と違い倍の8拍あるので注意.
充分に伸ばしたあと,急に速く(Alegro)なるので指揮者をしっかりと見る.
p.259, m.28-29
Soprano, Alto, Tenore
m.28│~~│ “all, so” の箇所は,“all” でいったん切るようにし,“so” とつないで(“also”?)しまわないように.
2回目の Allegro
全パート
“Christ”の長さに注意.
m.32 の “Christ shall” の “Christ” は付点4分音符.m.24 などの “Christ shall” の付点なしであとに8分休符がある4分音符と区別すること.
p.259, m.32 など
全パート
m.32│~│ “Christ shall” のようなリズムに注意.とくに裏で入る8分音符のタイミング.
も同様に注意.)

B.45 But thanks

全般
全パート
軽い感じで歌う.重くしない.
全般
全パート
8分音符+16分音符+16分音符 “giv - eth” となっている箇所がいくつもあるが,2音節の単語 “giveth” は,3個の音符に対して,“gi - i - veth と割り当てて歌う.
p.279, m.40-41
全パート
“but thanks but thanks” と歌う箇所が多いが,ここに限っては,“but thanks thanks” となっているので飛び出さないように注意すること.

B.47 Worthy is the Lamb

p.287, m.7-11
p.289, m.19-23
全パート
Andante “to receive power ...” から “... and blessing,” に向けて crescendo.
次の大文字部分にアクセント.
“to receive POwer and RIches, and WIsdom, and STREngth, and HOnor, and GLOry, and BLEssing,”
p.290, m.24-26 TenoreBasso
p.290-291, m.28-30 Soprano
次の大文字部分にアクセント.
“blessing and HOnour, GLOry and POw'r be unto HIm,be unto HIm ...”
p.290, m.26 TenoreBasso
“Him,that sitteth upon the” の “Him” と “that” の間の (8分休符)をきちんと休んで歌いなおす.
p.291, m.34-35
Soprano
“glory” の歌い始めが低い音だが,はっきりと歌い始める.
p.298-, m.1- アーメン・コーラス全般
全パート
(「アー」と母音で伸ばし続けるのでスラーになりがちだが,)スラーでない箇所までスラーにしないように.
p.306, m.80-
全パート
m.80 で “Amen” と歌い始めるところから遅くなる.
指揮者に注意.
p.306, m.81
Tenore
歌詞注意.
m.81 小節最後の2つの8分音符で “Amen” の “men” を歌う.
歌い方としては  [A-a-me-en] となる.