グリップ交換


 
ゴルフ工房っていうと真っ先に思い浮かぶのがグリップ交換かな
使っていると摩耗もしてくるし 逆に使ってなさすぎると硬化してしまう
ま どちらにしても変えなきゃならない消耗品なんだけど
唯一人間の体(手)と触れる部分 ですから大事に扱っていきたいところです

ということで 今日はそのグリップの選び方についてご紹介しましょう



まあスラリと並んで 実にカラフルなものあったりで選ぶのにも一苦労ですが
カラーはお好みでいいとして まず注意して頂きたいのは 全体の形状 太さです

この太さには概ね3種類あります
ここに3つのグリップがありますが それぞれ太さが異なります
真ん中が一般によく用いられているグリップで その右側にあるのがミッドサイズと呼ばれる太目のもの そして左側のものが レディース用とされている細めのタイプになります



どれが心地よくグリップすることができるか
ショップにはそれぞれ見本となるものを置いてある(実際に装着してある)でしょうから それで確認して選びましょう

グリップを変えただけなのに なんだか別のクラブになっちゃった
そう感じるケースも少なくありませんのでね
人間の最も繊細に感じ取れる部分と接触するわけですから当然と言えば当然ですが



全体の太さが確認できましたら次
グリップは手元から先端にかけて 段々とすぼまっていく形状をしています
この形をテーパーと呼びます
この度合いもグリップによって異なります
右手側が細いものもあれば寸胴に近いものまで様々あります


あと忘れちゃならんのが バックライン
グリップには 真ん丸のタイプと 反対側に少し出っ張りのあるタイプとがあります
この出っ張りをバックラインというんですけど
これは あるものを選ぶことをおススメいたします!

その理由も追々説明していきますが ここではまず以上の3点
・全体の太さ
・テーパー度
・バックラインの有無
これを頭に置いておいてください
それを踏まえた上で お好みのカラーでコーディネート したら機能も気分もいいんでないですか~



(ゴルフ用語 プチ情報です)
このバックラインのことを別名リマインダーと呼びます
直訳すると 思い出させてくれるもの という意味合いですが
グリップ交換に行って「リマインダーのあるもので」なんて言って通じるお店は期待が持てますので
仲良くしておきましょう!



グリップ交換キット
なんかも普通に買うことができるから 自分でグリップを換えている人も多いでしょう

古いグリップを切って残ったテープを剥がして綺麗にし
両面テープを巻いて 潤滑剤ですべりをよくしてグリップを挿入
あとは乾燥を待ち
これが(普通の)グリップ交換でしょう

確かにこれで古いグリップから新しいグリップには一応は換わりました
ん~
ご自身のDIYによるものでしたらこれでいいかもしれませんが
代金を頂く側となるとこれでは…です


グリップはテーパー形状である
というお話をしましたけども これはシャフトもその形状でしてね
手元から先端にかけて 段々とすぼまっていきます



ここにスチールとカーボンのそれぞれ材質と製法が異なる2本のシャフトがあります
見ての通り カーボンの方は均一な面ですが スチールの方はというとステップ(段々になっている)があるのがわかると思います

あまりご存じないかもしれませんが
コレ グリップの中もこうなっているんですよ

グリップ側 その内空は段々にはなっていません
ということは そのままグリップを挿入してしまうと
段々なグリップになってしまう?!
ということになりますけど そのあたりはどう対処しているのでしょうか?



グリップ交換で何が重要って言われたら
まずは下準備!
コレ やっとかないと後々その歪が顔だします
交換したその瞬間は そう感じなくても グリップは人間とクラブの唯一の接点であり
人間の手は ものすごく敏感なセンサーを有している部分であります

少し話は違うかもしれませんが ゴルフとりわけスウィングになにが怖いかっていうと
気が付かない程度の差 その積み重ねによる蓄積 です

段々とそれはたまっていくものでね
気がついたころには取り返しのつかないことになっていた…なんて笑えない話になってしまうんですよ

でもね 何事にも表と裏があって
その蓄積効果を 毒 にしてしまうか 漢方薬 にするかみたいなモンでね
なんだかよくわからないケド 最近調子がイイぞ
というような方向に持って行きたんですよ 道具 クラブの側から

どんなに交換が早い人でも数か月 長い人だと何年も?そのままだよね
ということは その期間ずっと蓄積されていくわけだからね
良い方にも悪い方にも
だからその場では気が付かない程の仕事でも
コチラは力入れとかないといかんのですよ


戻ります
グリップをはぎ取ったスチールシャフトですけども
グリップが挿入される部分はというとですね
ステップがイチ ニー サン シー 計4か所 4つも階段がついています
端に映っているメモはその差を測ったものですけども
許容範囲とは言えない差です

グリップを挿入する際 気を付けているのは 均一なテーパーをつくることです

イキナリ細くなったり太くなったりでは手の方がビックリしてしまいますのでね
ということで 段を極力少なくするための下巻用のテープを施したのが 次の画像です


これでステップによる差は縮小されました
そこへ全体に下巻テープをひと巻いたしまして…はい
段差解消作業の完成です!
 



さあ では次に両面テープを…
いやいや あせらないで
まだまだ終わりじゃないよ これでやっとグリップを考える
スタートラインに立っただけ
ですからね

 

さて 長々とやっとりますグリップ交換
クラブを作るのにどれが重要で どれがどれだけなんてのは無いんですけど
あまりにも道具に対して無頓着なように感じるんですよね

クラブなんてなんでも同じだろ~みたいなね

はじめたばかりの人だったらわからないではないけれど
ゴルフにそれ相応の時間を費やしてきたのだとしたら なんか寂しい結論だね
ま そんなトコロに行き着いてしまわないように 早めに手を打った方がイイでしょうね

クラブから気持ちよさ 快感を得られないなんて
まるで○○○行って●●しないようなモンですから



下巻処理をする際 まず考慮するのはグリップ全体の太さで
その仕上がりを決める要素は グリップ自体の太さとシャフトの太さです

これもあまりご存じないかもしれませんが
シャフト このグリップ部の太さもそれぞれあって 手元の太いもの細いもの テーパーのきついもの弱いもの とあります

例えば 手元の太いシャフトに通常径(グリップの内径)のものを装着すると
グリップが伸びた状態のなってかなり太く感じます
グリップ交換の際 よくあるのが軽量スチールを採用したアイアンセットに
ウェッジは重量級(ダイナミックゴールドなど)が装着されている場合

往々にして軽量シャフトは手元側が太くなりがちです

軽量にするために部材が薄くなりますので 強度的に落ちますから太くしてこれを保つためです
重量級の方は その強度は考慮しなくて済みますから 太くならない
逆にそうしてしまうと 重量オーバーになってしまいます

そういったことで アイアンの方はかなり太いグリップ
ウェッジは細いグリップ という組み合わせの方が 非常に多いのが現状です


これは どちらかに合わせておかないとフィーリングが違ったものになりますね


その太さを変えている?ことで何かメリットがあるのでしたら別ですけど
残念ながら違和感でしかないんじゃないかなぁ~



先ほどグリップの通常径(内径)という事がチラリと出てきました
これはグリップサイズと呼ばれるもので
0.58 0.60 0.62(インチ)
とサイズがあったのですが 現在の扱いはフリーサイズ?とばかりのものになってしまいサイズ選びはほとんど絶滅してしまいました
かろうじて生き残っているもので対応していますが これもいつ無くなることやら…ですので お早めに

クラブを手にしたフィーリング
ナイスショットはスウィング過程で生まれていると思っているかもしれませんが
それはバックから抜いた瞬間 手にしたその時から始まっている
という事をお忘れなく


さて シャフト側の下地ができたところで次はテーパー度の調整といきましょう
左右の太さ関係の調整です


右手側を太目にすれば かなり寸胴型に仕上がります
逆に左手側を施せば テーパー度はキツクなる


グリップはぜひともコレを使いたいんだけど
どうも形状はしっくりこない
そんな場合にはこの片側下巻きは効果があります



一般によく用いられているこのグリップ
ツアーベルベットラバー

このグリップは発売されてもう何年になるの?
っていうぐらい息の長い商品で 現在もバリバリで活躍しているグリップですが
このグリップはどちらかというと テーパー度のきついグリップ です

ですので 要望としては右手側を少し太く というのが多いです
逆に言うと 調整のしやすいグリップとも言えますが

このグリップに限っては
サイズが0.58 0.60 0.62(インチ)と揃っておりますので
ご希望の太さにあわせてチョイスが可能です
シャフトのバット(手元)径は0.60が一般的
ですので このバット径に0.58を挿せば そのままでも太目に仕上がります

このようにサイズが無いものは 全体の下巻量で調整することで太さを調整することになります



これで下巻作業は完了です
あとは両面テープを巻いてグリップ挿入ということになるんですが
最後にもうひとつだけ

ウチでは2種類の両面テープを用途に合わせて使い分けています
その違いは やはり太さに関係したもので
テープの厚みがそれぞれ異なるんです
厚手のものと薄手のもの
この厚みを最後の糊代 味付けとして使い分けています

さて グリップ交換について どうだったでしょうか?
ゴルフクラブの唯一手にする部分ですのでね
どうぞ大事に考えてみてくださいませ

では
 

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