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獣医学領域ルペオール研究会

発起人: 畠  恵司  (秋田県総合食品研究センター)

岡本 芳晴 (国立大学法人 鳥取大学)  

向山 俊之 (株式会社 坂本バイオ)    

ルペオール(分子量:426.724)は植物に含まれるトリテルペン化合物の一種で、秋田県総合食品研究センターと坂本バイオはルペオールの生理機能について2000年より研究を重ね、難治性腫瘍の一つである悪性黒色腫(メラノーマ)の分化(成熟)を誘導することで、増殖を抑制することを明らかにしました。その過程で、ルペオールはメラノーマ細胞の運動を抑え、メラノーマ治療でやっかいな転移の抑制作用を見いだし、ガン転移抑制剤として特許取得しております。

また、メラノーマ移植動物での腫瘍増殖抑制作用を確認し、さらには犬猫の自然発症悪性メラノーマに対する臨床研究を開始しました。特に、犬の自然発症悪性メラノーマ13例に対する臨床研究において、ルペオールを局所投与した結果、口腔内悪性メラノーマ(stage II, III)の平均生存日数(164日)の2倍以上の期間再発がない症例が6例(著効)、明らかな腫瘍の縮小が認められた症例が5例(有効)という画期的な結果を得ました。全症例においてルペオール投与による有害事象はみられませんでした。また、これらの成果については、平成21年度日本獣医師会中国大会で学会賞を受賞いたしました。

このような背景から、臨床試験を希望する獣医師の要望に応えるべく2013220日に「獣医学領域ルペオール研究会」を設立し、研究会会員に対しての供給を開始します。また、研究会における交流成果を活用し、動物薬としての実用化を目指して参ります。