当路線データは、高橋うさお様が製作されたメトロ総合プラグインによる東武ATS機能を利用させて頂いております。
運転の際には、同プラグインの基本的な操作方法を確認の上、東武ATS機能に対応した車両データをご使用頂くことをおすすめします。
▼運転準備
マスコンキーを「東武」位置に回します。ATSによる非常ブレーキが数秒間動作した後、自動的に緩解します。
緩解しない場合は、戸閉切換器「前」、ATC切換SW「ATS」or「東武」になっているかを確認して下さい。
※使用車両により操作キー、詳細な表示などは異なる場合があります。
▼信号について
信号現示の指示速度はG=105km/h、YG=75km/h、Y=55km/h、YY=25km/h、R=0km/hとなっています。
Y現示とR現示に対してはATSによる速度照査があります。(後述)
▼入換運転について
成増駅では、終着の下り列車を下り方にある引上線に回送し再度上り線に転線させるため、入換運転が行われます。
データにおいては、成増引上線から上り線への入換運転を再現しています。入換運転は入換信号(入信)に従って行ってください。
入信はR/Yの2現示ですので、入換区間のシステム上の最高速度はY現示の55km/hとなります。入換区間においてもATSが有効です。
▼ATSの挙動について
東武ATSは、Y現示とR現示に対して照査パターンを発生させ、対となる信号機の手前までに列車を減速・停止させるシステムになっています。
上の図は、東上線都内区間における標準的な地上子配置とY・R現示に対するATSの挙動を図式的に示したものです。
JRのATS-P等と異なり、東武ATSでは走行速度とパターンの接近状態を把握する表示がありません。
このため、信号現示の早めの確認と余裕のあるブレーキ操作を怠ると、パターンに当たりやすくなります。
各区間での挙動の説明は以下の通りです。
①区間(Y現示接近)
列車は、Y現示の信号機と対になっているP2地上子の上を通過し①区間に進入します。
この時、P1地上子までの間に60km/hまでの降下パターンが発生し、運転台には60マークが表示されます。
列車の速度がパターンを超過すると非常ブレーキがかかります。
②区間(Y現示通過)
P1地上子の上を通過し②区間に進入すると、上限速度を60km/hとするパターンが次の地上子まで続きます。
③区間(R現示接近)
列車は、R現示の信号機と対になっているP2地上子の上を通過し③区間に進入します。
この時、P1地上子までの間に60km/h→15km/hの降下パターンが発生し、運転台には15マークが表示されます。
列車の速度がパターンを超過すると非常ブレーキがかかります。
P1地上子の約30~40m手前でパターン速度が15km/hまで落ちますので、余裕を持って減速してください。
④区間(R現示通過)
P1地上子の上を通過した場合、非常ブレーキがかかり列車は停止します。
ただし、この即時停止機能はP1-2地上子にはありません。
また、東武ATSには信号に対する照査とは別に、停車駅に対する誤通過防止機能があります。
上の図は、東上線における誤通過防止機能の挙動を図式的に表したものです。
MPP2地上子は駅手前に、MPP1地上子はホーム中程に設置されています。
①区間
列車は、MPP2地上子の上を通過し①区間に進入します。
この時、MPP1地上子までの間に60km/hまでの降下パターンが発生し、運転台には60マークが表示されます。
列車の速度がパターン速度を超過すると非常ブレーキがかかります。
②区間
列車は、MPP1地上子の上を通過し②区間に進入します。
この時、停止位置までの間に60km/h→15km/hのパターンが発生し、運転台には15マークが表示されます。
列車の速度がパターン速度を超過すると非常ブレーキがかかります。
駅停車後、直近の地上子の上を通過するとMPPによる駅停車パターンは消滅し、運転台の表示も消灯します。
なお、MPP地上子は線路終端部や列車進入時に出発信号機が常にR現示となっている副本線等、他の速度照査が行われる区間には設置されていません。
▼標識等について
①ATS地上子
東武ATSでは、機能別に地上子の外見が差異化されています。詳細は以下の通りです。
=信号用地上子=
=誤通過防止用地上子=
=信号・誤通過防止兼用地上子=
主として信号機と対になっている地上子に用いられます。(一部、他の用途に用いられるケースもあります)
誤通過防止の機能のみを持つ地上子に用いられます。
信号機と対になっており、かつ誤通過防止機能も併せ持つ地上子に用いられます。
画像準備中
=速照用地上子=
=踏切防護用地上子=
=信号・踏切防護兼用地上子=
踏切防護の機能のみを持つ地上子に用いられます。
信号機と対になっており、かつ踏切防護機能も併せ持つ地上子に用いられています。
二点間速度照査の機能を持つ地上子に用いられます。
②速照パターン目安標
東武ATSではパターンへの接近状態を可視的に把握する機構が車両側に存在しないため、一部区間では線路上に目安標が設置されています。
=15km/h目安標=
速照パターンがおおよそ15km/hに達する地点に設置されています。
この目安標は、主として副本線など常に前方の信号が停止現示の状態で列車が進入する区間を中心に設置されています。
▼ブザ操作(合図ブザ長押し対応車両データのみ)
東武各線(ワンマン線区除く)では、停車駅手前で車掌→運転士による停車確認の合図ブザ扱いがあります。取り扱いは以下の通りです。
車掌より ・ ・ (単打2回、停車せよ)
運転士から ・ (単打1回、停車する)
このギミックはメトロ総合プラグインにより再現されておりますが、車両データにより対応していない場合もありますのでご了承ください。
2014.02.28 記述
2014.03.01 加筆