研究会主旨

 
 
 
 
「現代キリスト教思想研究会」は,京都大学文学部キリスト教学研究室において1993年から行われてきた研究会を母体として,それに 1998年4月より京都大学文学部宗教学と西洋哲学史の研究室から,そして同志社大学神学部からメンバーを新たに加えて開始された.研究会は,大学院生を含めた比較的若手の研究者10数名から構成されており,現代のキリスト教思想が直面する中心的な諸問題について共通のテキストを輪読し,またメンバーが各自の研究発表を行うことによって進められている.

会発足の当初から継続して取り組んできているテーマは,「宗教と科学」であるが,現在は,「キリスト教とエコロジー」に関するテキストを輪読しつつ,研究討論が行われており,その成果は『科学時代を生きる宗教-過去と現在、そして未来へ-』(北樹出版)として公にされている.この間ティリッヒを研究テーマにしているメンバーが増えたために,1999年4月からは,「宗教と科学」というテーマと並行して,「ティリッヒ」をテーマとする研究会がスタートし,さらに2002年4月からは,海外からの研究者を加え,「アジア・日本のキリスト教と宗教的多元性」(=「アジアと宗教的多元性」)をテーマに,新たな研究会が組織された.その成果の一端は,『比較宗教学への招待-東アジアの視点から-』(晃洋書房)にまとめられた.また2003年には,2002年度後期から始まった京都大学COEプログラム「グローバル化時代の人文学の拠点形成」との連関で,「宗教的寛容」研究会が活動準備を開始し,2004年度から本格的共同研究を実施する運びとなった.そして2004年度からは,以上に加え,錯綜し混沌とした状況にあるキリスト教思想研究の現在の諸動向を明らかにすることを目指して,「キリスト教思想研究の現在」研究会が発足した.

以上のように,2004年度から2005年度にかけて,現代キリスト教思想研究会は,5つの研究会を擁する共同研究の場として活動を進めてきた.しかし現在,現代キリスト教思想研究会も再度新しい方向を模索しつつある.その全体像を描くには,まだ若干の時間を必要とするが, 2006年度以降,次のような変更がなされた.まず,「ティリッヒ研究会」は参加メンバーの研究状況に対応して,その活動の主たる場所をインターネット上に移行し,新たな研究会活動の構築をめざしつつあり,定期的な研究会は大幅に縮小する方針がとられた.また,「宗教と科学」研究会は,研究会活動を担うメンバーが揃うまで,しばらく活動を停止し,「キリスト教思想研究の現在」研究会は,京都大学キリスト教学の授業(演習)という形態をとることになった.さらに,「宗教的寛容」研究会は,先に述べた京都大学文学研究科におけるCOEプログラムが最終年度を迎えるに対応して,研究会としては解散し,その活動の一端は,「アジアと宗教的多元性」研究会と「近代/ポスト近代とキリスト教」研究会(2007年度より開始)とによって受け継がれた.

こうして,現時点における現代キリスト教思想研究会は,「アジアと宗教的多元性」研究会と「近代/ポスト近代とキリスト教」研究会を中心に活動を進めつつある.なお,「近代/ポスト近代とキリスト教」研究会については,まだ研究会の方向性などについて詰め切れていない点が残されているものの,2007年度後半には体制を整えたいと考えている.以上のような大きな変化の中においても,現代キリスト教思想研究会としては,各研究会における討論をさらに活性化すると共に,研究成果の発信を積極的に行ってゆく予定である.関心のある方はぜひ一度ご参加いただきたい.
 
(研究室HP 管理者より)
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最終更新日時: 05/25/2013