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<団員投稿>1番大切なことは(第五分団)

2015/03/28 22:56 に 京橋消防団本部 が投稿   [ 2015/03/28 22:56 に更新しました ]

第五分団 団員
石川 真理子 (イシカワ マリコ)


 団始式において中央区長賞銅賞をいただきました。これもひとえに、京橋消防署の皆様を始め、第五分団の諸先輩方のご指導のおかげです。深く感謝申し上げます。

私は、2009年に企業団員の一人として入団いたしました。丁度、職場の先輩方がポンプ操法大会にはじめて出場することが決まり、猛特訓が始まった頃でした。先輩の練習の応援で、毎日のように仕事終わりに団服を着て駆けつけていました。全く初めての経験です。まさか、病院に勤めて、このような毎日を送る日が来るとは夢にも思っていませんでした。厳しく指導される先輩方を見て、次は自分の番なのでは?と恐ろしく感じながらも、少し出てみたいというウズウズする気持ちもありました。翌年には3番員として大会に出場し、これもまた生まれて初めて、ロープの正しい結び方を教わり、初めてとび口の持ち方と振り下ろし方を知りました。下町の雰囲気あふれる先輩方に叱咤激励されながら1位を目指して頑張る経験は学生の部活動さながら、あの頃は10歳ほど気持ちが若返っていたと思います。

消防団に入団した頃から、私は職場の災害対策も任されるようになりました。地震訓練、火災訓練、患者受け入れ訓練、備蓄品の準備、職員への勉強会や講演会の実施・・・色々と取り組んできましたが、未だに「よくやったな」と思えることは何一つありません。一昨年の11月に医療救援訓練の一環で民間のヘリで石巻、南三陸を訪れる機会がありました。震災被害に遭われた方々から、震災の時の恐怖、自分だけ助かってしまったという苦悩、進まない復興の現実などの話を伺い、自然災害を目の前にするといかに人間が無力であるかということを痛感しました。ただ一方で、辛い震災の思い出を熱心に伝えてくださる方々、遠くまでよく来たねとホタテをご馳走してくださる被災地の方たち、震災後に駆けつけても今でも支援を続けている医師たちと出会い、人間の暖かさと強さも感じました。

被災地の方がおっしゃっていたことで印象に残っていることがあります。私たちが1番すべきことで、しかもできることは「震災を忘れないこと」です。消防団の活動にしても、病院の訓練でも、実際の災害時にはそれが本当に役に立つかどうかはわかりません。でも過去を忘れずに継続して消防の仕事に取組み続けることが1番大切なのではないでしょうか。