APU教授烏拉熙春の契丹文『耶律玦墓誌』解読の成果は中国新華社をはじめ多くのメディアに報道されている

最近、中国新華社・中国日報・人民日報海外版・内蒙古日報・北方新報・赤峰日報など多くのメディアが競って「内蒙古が契丹民族祖地の考古学的調查を開始した」というニュースを大きく報道し、21世紀契丹学の重大な発見が広範な関心と反響を引き起こしたことを示している。
 報道によれば、
 前世紀の80年代、中国内蒙古自治区敖漢旗で遼代契丹文『耶律玦墓誌』が出土した。日本立命館アジア太平洋大学烏拉熙春教授の翻訳と考証を経て、「耶律玦」が遙輦氏迪輦鮮質可汗の第八代の子孫であることが判明し、ここから敖漢旗が大契丹遙輦氏の発祥地であることが認定された。
 敖漢旗が契丹民族の祖地であることをさらに証明するために、敖漢旗政府は本年11月から2013年12月にかけて考古学的調查と研究論証作業を開始することを決定した。
 契丹の祖地の考古学的調查と研究論証作業は野外調查と文物収集を経て、耶律玦家族墓地に対し全方位的で、精緻な考古学的調查と測量を進め、あわせて契丹文化に関係する文物、とりわけ文字を記した碑刻及び残存墓誌などを広範に収集する。調查終了後、考古学的調查報告を完成し、あわせて完全な遼文化データベースを構築する。

 
 
契丹文『耶律玦墓誌』の全訳及び『契丹文墓誌より見た遼史』(愛新覚羅烏拉熙春著、松香堂、2006年)出版以後に出土した7件の契丹文墓誌に対する最新研究成果は、2012年12月松香堂出版の『新出契丹史料の研究』に収録されている。さらに、烏拉熙春教授が『耶律玦墓誌』所蔵の新州博物館訪問の際、当館に贈呈した契丹文・漢文対照の「大契丹遙輦氏発祥地敖漢」の揮毫も同書に収録されている。