農業と自然環境の調和

-水質保全・生態系保全と調和した水と土の管理のあり方を探る-


農業においては水質保全や生態系保全に配慮した管理が求められています.
そこで,農村地域における圃場と地区レベルでの様々な水・土壌管理を検討しています.

水田地域での栄養塩を含む濁水流出,畑地域での地下水の硝酸態窒素汚染,農地からの温室効果ガスの放出,河川水・農地土壌の重金属や放射性物質による汚染など農村地域においては様々な環境問題が存在しています.作物の生産性と品質を維持・向上させつつ,これらの課題解決に寄与できる水と化学物質の管理手法の構築を目指して研究を行っています.地域は,水圏・地圏・大気圏・生物圏によって,これらが相互に関連し合いながら構成されていますが,この系の中での水と化学物質の動態はそれぞれの形態変化や化学物質の土壌への吸着など多様な現象を伴った非常に複雑なものです.こうした性質を一つ一つ科学的に記述し,我々人間が実施できる管理手法を工学的に提案したいと考えています.

Topics

  • 2018年9月4日~7日に,農業農村工学会大会講演会が京都大学で開催されます.3名が発表します.
    松田壮顕(D1)「ベトナム紅河流域における水田圃場からのメタン放出抑制のための水管理」
    門田健吾(M2)「栽植密度とケイ酸肥料の施用がイネの収量構成要素に及ぼす影響」(ポスター)
    原 百花(M1)「砂丘砂に含まれるCdとCuのコマツナによる吸収に関する栽培試験」

  • 2017年10月25日,伊藤真帆さん(M1)が農業農村工学会京都支部研究発表会にて,口頭発表を行いました.
    伊藤真帆「手取川河川近傍の地下水位に及ぼす河川水位の影響」

  • 2017年10月14日,小川あすかさん(M2)と宮崎直紀さん(M2)が土壌物理学会(北海道大学)にて,ポスター発表を行いました.
    小川あすか「農業用ため池が及ぼす水中放射性Csの存在形態への影響」
    宮崎直紀「コマツナの重金属吸収に及ぼす土壌水分制御と重金属共存の影響」

  • Oct. 3, 2017 : Mr. Kader Mohammad Abdul comes to our laboratory as a Japanese government scholarship student of doctoral course from Bangladesh.

  • Sep. 29, 2017 : Dr. Dimitar Antonov, visiting associate professor, returned to Bulgaria. He left many wonderful memories in our laboratory.
     
  • 2017年9月3日,伊藤真帆さん(M1)が,平成29年度農業農村工学会大会講演会(日本大学)にて,口頭発表を行いました.
    「手取川扇状地における地下水位と河川水位の関係」

  • 教科書地域環境水利学が朝倉書店より出版されました.
    灌漑排水技術の基礎や地域環境・生態系との関わりを解説した教科書.
    〔内容〕食料生産と水利/水資源計画/水田・畑地灌漑/農地排水/農業水利システムの基礎・多面的機能/水質環境の管理/水利生態系保全/農業水利と地球環境
    (渡邉紹裕,堀野治彦,飯田俊彰,凌 祥之,増本隆夫,瀧本裕士,武田育郎,皆川明子,長坂貞郎,中村公人)

  • 稲垣郁哉君(M2)が1月26日,タイ・バンコクで開催された国際会議で発表を行いました.
    「Characteristics of CH4 flux from paddy field adopting the intermitted irrigation technique during the winter-spring and summer-autumn seasons in the Red River Delta, Vietnam」,THA 2017 International Conference on Water Management and Climate Change Towards Asia's Water-Energy-Food Nexus

  • 2017年(平成29年)1月 本年も何卒よろしくお願い申し上げます.



  • 平成28年12月22日,総合地球環境学研究所にて,第6回同位体環境学シンポジウムが開催されました.4回生の伊藤真帆さんが発表しました.
    「濁水現象が河川と浅層地下水との水交換に与える影響の評価」

  • 平成28年11月16日(水)に大阪にて,農業農村工学会京都支部研究発表会が開催されました.学生2名が発表しました.
    田中宣多(D2):「水耕栽培による屋上熱環境の時別緩和効果と熱収支の関係」
    宮崎直紀(M1):「水田土壌と砂丘砂のカドミウムと銅の吸着特性」

  • 平成28年10月29日(土)に農学部総合館W100にて土壌物理学会大会,30日(日)に農業農村工学会土壌物理研究部会研究集会が開催されました.学会では2名の発表を行いました.
    稲垣郁哉(M2):「
    ベトナム紅河デルタの水田において栽植密度とケイ酸肥料施用が収量に及ぼす効果」
    橋本宏平(M2):「堆積岩山地における地下水流出過程の検討」

  • 平成28年10月~平成29年9月 Dr. Dimitar Antonov(ブルガリア,Geological Institute of the Bulgarian Academy of Science)が客員准教授として滞在されます.

  • 平成28年8月30日~9月1日 農業農村工学会大会講演会(仙台市)にて,3名の学生が発表しました.
    田中宣多(D2)「屋上水耕栽培における熱環境緩和効果と熱収支の関係」
    宮崎直紀(M1)「
    水田土壌と砂丘砂のカドミウムと鉛の競合的吸着特性」
    小川あすか(M1)「農業用ため池中の放射性Cs濃度の測定例」

  • 平成28年4月 「水を分かつ 地域の未来可能性の共創(窪田順平編),勉誠出版」が出版されました.
    愛知川扇状地の水管理についての研究成果が一部に記されています.

  • 平成28年4月 台湾大学出身の温承翰君が大学院修士課程に入学しました.

  • 平成27年11月11日 第72回農業農村工学会京都支部研究発表会(大津市)にて,3名の学生が発表しました.
    安藤哲城君(M2)「水田地域における水不足の要因に関する検討-愛知川扇状地を事例として-」
    田中宣多君(D1)「イネ水耕栽培システムにおける高温抑制効果と蒸発散量の関係」
    伊與田昌史君(M2)「都市域にカバノキ属花粉濃度のピークをもたらすメカニズム

  • 平成27年9月3日 橋本宏平君(M1)が平成27年度農業農村工学会大会講演会(岡山大学)にて発表しました.
    「堆積岩山地の複数の集水域における流出水の水質に及ぼす降水の影響」

  • 平成26年11月13日 卒業生の岩﨑有美さん(平成26年11月より鳥取大学農学部)が農業農村工学会京都支部 研究奨励賞を受賞しました.
    「転作田からの涵養過程を考慮した地下水流動解析-手取川扇状地を事例として-」

  • 平成26年11月13日 山本直輝君(M2)が農業農工学会京都支部研究発表会(岐阜市)で発表を行いました.
    「農村地域の土地利用形態が河川水の水質に与える影響-滋賀県日野川流域を事例として-」

  • 平成26年10月1日からベトナムのCan Tho UniversityのBinh Phuong Nguyenさんが留学生として3ヶ月間滞在します.

  • 平成26年8月 安藤哲城君(M1),田中宣多君(M2),岩崎有美さんが農業農村工学会大会講演会(新潟市)で発表を行いました.
    安藤哲城:「水田水管理における水不足状況の指標となる末端分水工掛の特徴」
    田中宣多:「イネ水耕栽培システムによる屋上気温と屋上面熱フラックスの緩和効果」
    岩﨑有美「気候変動が水田を主体とする扇状地下水に及ぼす影響に関する数値計算」

  • 平成26年8月 博士後期課程を経て,岩﨑有美さんが農研機構 農村工学研究所 資源循環工学研究領域に特別研究員として着任しました.