教育委員会の多岐にわたる事業の中から特に児童・生徒の教育・育成に関して教育長にいくつか質問させていただきます。
鷹栖町の児童・生徒の学力はなかなか高い。
これは誇ってよいことではないでしょうか。
小学生は学力テストにおいて、全道はおろか、全国平均を上回ります。
中学生も今年は管内一番校に5名もが進学しています。
児童・生徒の家庭の精進、各学校の努力はもとより、教育委員会の適切な指導・監督が大いに貢献していると思われます。
学力向上策として①学習支援員による習熟度別指導及びティームティーチングの推進、②放課後等を活用した学習機会の設定、および子どもたち一人ひとりに応じたきめ細かな指導の実施、③望ましい生活習慣の定着をねらいとした生活習慣見直し運動プロジェクトの実施、が挙げられていますが、この効果について教育長はどのような評価をしておられますか。
また現学力を維持し、さらに向上させる施策としては今後、どのようなことをお考えですか。
わが町においては親による虐待も、子供同士のいじめも取り立てて問題化しなければならない程の案件は報告されておりません。
しかし、だからといって油断していると、いつ、どういう形でどんでん返しが起こらないとも限りません。
普段の目配り、情報収集は欠かせないことと考えますが、これについてはどのような対策を講じられておられるのかお話し下さい。
全国的に大きな問題となっておりますスマホによる事件・事故。人によっては諸悪の根源のように言われもしますが、そのスマホが鷹栖町にもじわじわと侵入しはじめています。
小学生では今のところ非常に低い状態ですが、中学生になると突然全国並みの普及率になりますから、利用にかかるトラブルも全国並みにと考えられます。
この件に関してはすでに積極的に介入する自治体もあったりするわけですが、教育長はどのような対処をお考えですか。
さて教育にはお金がかかるものです。
教育にかける費用は惜しまないという考えがある一方で、抑えられるものなら一円だって抑えたいという考えも人情でしょう。
そこで小中学校で使用する用具のリサイクル。
今日では少子化ということもあり、使用後はむしろ粗大ごみとして持て余す家庭も少なくないと思われます。
そういうものを行政が音頭をとってリサイクルできないものか。
すでにスキーのリサイクルは社会福祉協議会を通して行われており、好評だと聞きます。同じような取り組みを自転車、靴、制服などでもできないでしょうか。
体育着のジャージは、刺繍で入れる名前がネックになるかと思われますが、これも消防団の制服のようにマジックテープ化することで解消できると思えます。
教育長のお考えをお聞かせください。
最後に中学校の制服について、一つ提案させていただきます。
中学入学時には10万円を超える経費が必要になります。
中でも制服代は無視できない金額になります。
鷹栖町の中学校の男子制服Mサイズで言うと上衣23,760円、スラックス10,260円、合計34,020円となります。これは全国平均からみても1000円程割高ですが、大人のスーツが1万円台で買えることを考えれば、いかに高いものかがわかると思います。
公正取引委員会でもこの点に注目し、入札制度の導入や業者との価格交渉などを提言する方針ということですが、管内の中学校の制服を統一して価格を下げたという自治体の例もあります。
女子の場合はスカーフの色を変えるとか、男子ではワッペンを付けるとかすれば学校の識別は容易です。
教育長には鷹栖町からこういう提言を近隣町村に発信するお考えはありませんか。