町の子育て支援施策に関して、いくつか質問させていただきます。
地域の宝と総合戦略でも、そう子供を持ち上げていますが、言うほどに子育て施策に町は力が入っているのでしょうか。
こんな疑問を持つのは、その施策の効果が一向に数字上に表れないばかりか、むしろ悪化の一途をたどっていると思われるからです。 このことに関して町長はどのようなご見解をお持ちでしょうか。お尋ねします。
平成27年3月に作成の「子ども・子育て支援事業計画」では0歳児の数を27年度40人、28年度37人、29年度38人、30年度36人、31年度37人と予測しています。しかし実際の出生数を見ますと27年43人、28年29人、本年は推定値ですが31人です。 計画策定時の27年度の数字が合致するのは当然のこととして、翌年は20%、翌々年も18%の下振れが生じています。
基本的な数字がこれだけぶれてくると計画の実行にも支障をきたすと思われますが、町長はこの点はどのようにお考えになるのでしょうか。
ほぼ同時期に作成された総合戦略においては31年度出生数50人と目標を掲げていますが、町長はこの状況でこの数字が今日でも達成可能と考えておられるのか、あるいは訂正なさるのか、その場合、計画はどう変更されるのか、お話し下さい。
わが町が抱える問題は全国の自治体に共通する問題でもあります。
上川中部圏1市8町の子育て支援、子育て世帯向け支援サービスを見比べてみると、それぞれに知恵を絞って一歩でも他市町の先に出ようと懸命なのがわかります。
上川町の出産祝い金、比布町の子育て支援金制度はたしかに目を引きます。美瑛町の小中学生給食費無料化も地味ですが当事者にはありがたい制度だと思われますし、当麻町のように誕生日ごとにプレゼントを届けるのも長い目で愛町心を育むのには大いに意味があると考えます。
鷹栖町のサービスには、そつなく、満遍なくという目配りはうかがえますが、いかにも華がありません。
子育てを重点課題に位置づけるなら、全力で取り組む意欲を見える形で示すことも必要なのではないでしょうか。
こういう姿勢が影響するのかどうか、鷹栖町の合計特殊出生率は全国、全道を下回り、管内においても最下位という不名誉な結果になっています。
子育てするなら鷹栖町というキャッチコピーも泣いているように思われますが、町長の納得のいく弁明を期待します。
縷々申してまいりましたが、私は今、子育ての真っ最中でありまして、町立の保育園には日々お世話になっております。昨年も私はやむをえない事情で一時預かり保育を利用させていただき大いに助かりました。
これは共稼ぎ夫婦には本当にありがたい制度だと感謝したところですが、データを見ると、この実施実績が年々低下しています。
聞くところによると保育士不足だと言います。たしかに全国的に保育士は不足のようですが、だから指をくわえている話にもならないはずです。 他市町より待遇をよくすれば人は集まるはずです。子育てに必要であるなら手は打たなければなりません。しかもこれは町長の英断一つで出来ることです。
子育てするなら鷹栖町というコピーは耳に心地よい響きがあります。
こう胸を張って言えるようなまちづくりに期待して、一旦、質問を終わります。