このたび鷹栖町創生総合戦略なるものが発表されました。
さっそく私も一読させていただきましたが、この計画がもし本当に実現できたらどんなに素晴らしいだろうと思わず手を叩きたくなるほどでした。
多くの人がたずさわり、多くの時間をかけ、知恵をしぼった結果ですからそれなりの勝算もあるのでしょう。
期待したいと思います。
一言、余計なことを言わせてもらえれば、なぜPDCAとかDMOとかCCRCとか意味のわからない横文字の略語を使わなければならないのかということです。
町長はじめ、この文案の作成に関係した職員は当然、この略語の意味するところは充分すぎる程おわかりのことと思いますが、こういう文字をいきなり突き付けられていったいどれほどの人がこれを即座に理解できるでしょうか。PDCAについては文中で詳しすぎる程の説明がありますが、DMO、CCRCについては私も正直、パソコンで検索しなければわかりませんでした。
パブリックコメントがなぜ町民の意見を広く求めるではだめなのでしょうか。
町民の理解を真に求めるのであればもう少し表現に工夫があってもよいのではないかと思います。
さて本題に入ります。
冊子、10ページの「プラン3 地域資源の新たな展開」の中に地場産品の振興という項目がありますが、ここで言う地場産品とはどういうものが念頭にあるのでしょうか。
町はどのような基準をもとにそれを地場産品とするのでしょうか。当然、量的基準、質的基準がなければならないはずですが、担当課に問い合わせてもどうも明確な返答が得られないので町長におたずねします。
5年後、平成31年の時点で地場産品として50個の商品を確立という記述もあります。
ここでいう地場産品とは農産物に限らないようですが、それを確立・維持しようという町の意思が働くわけですから、単になりゆきまかせで済ますわけではないと思われます。
これに関してはどのような補助・助成を考えておられるのかお答えください。
次いで「プラン1 農業の新たな可能性」の中の「魅力と活気のある農村」の項の地域ブランド化の取り組み強化についておたずねします。
一般には地域ブランドとはその地域名を冠した商品ということになっています。たとえば夕張メロン、富良野ワインのたぐいです。
ちなみに日本政策投資銀行は政府系機関ですから、その見解はほぼ公的なものと考えてよいかと思いますが、そこではブランド化とは ①保証、品質等の保証、②差別化、他の商品との違いを伝達、③想起、ブランド名からあるイメージが連想される、と定義しています。そうしてブランド化には認証制度が欠かせないとも書かれています。
地域ブランドとはそういう案件を地域でくくった中で成立させるものであります。
そもそもブランドとは焼印のことですから、鷹栖町のブランドとは当然鷹栖町の名を冠したものになるかと思われます。
オオカミの桃でさえ鷹栖町の名を冠することが出来ない今日、町長はどのような目論見をもって、5品目ものブランド化を公言できるのか、それについて見解をお聞きしたいと思います。
鷹栖町の農産品が地域ブランド化するにあたっては、量的・質的にどのような条件をクリアする必要があるとお考えですか。またそれを成功させる為に、町はどのような補助・助成を考えておられますか。
特産品開発制度を持つ町村の多くは補助金と認定制度をリンクさせるかたちで、あとは民間の自主性にゆだねるというものですが、わが町にはそのような補助金制度はありません。
またそれを認証するには客観的な機関も必要になるでしょうし、認証後は水準維持の為のケアも大切なことと思われます。
特産品開発にあたって、そこらあたりはどのように考えておられるのか、町長のお考えをお述べください。
私はこの素晴らしい計画を絵に描いた餅に終わらせないようあえて質問しています。
どうか町長にはがんばっていただきたいと思います。
最後に一つ、鷹栖町は上川百万石といわれる一大米作地帯の中核をなす農村ではありますが、また少なからぬ商工業者が生業を営む町でもあります。
それをあえて、地域ブランド化商品を農産物に限定されたわけをお聞かせ下さい。
終わります。