鷹栖町が町民に対して実施しているサービスは実に多岐にわたります。
そして、その一つ一つが町民に有効に活用されていることも疑いのないところです。
私には今のところあまり対象になるサービスがありませんが、実際に利用する立場の人たちの話を伺いますと、ここをこうしてもらえればというようなことがけっこう出てまいります。
もっとも当人がご自分の都合を主張なさる場合も少なくないわけですが、聞いた私がなるほど、確かにと納得させられることもあります。それについていくつか申し述べてみたいと思います。そういう変更が可能かどうか、不可能ならばなぜなのか町長のお考えをお聞かせ下さい。
高齢者の方、障がいのある方の一番の心配事はやはり冬期間の積雪問題のようですが、今、町では1カ月15時間まで、1時間300円で除雪サービスを実施しています。これには機械の使用とか地域とかでさらに細かい規制がありますが、そこに踏み込むと話が細かくなりすぎるので、最も一般的な例で話を進めます。
これは1カ月15時間と限られていますが、使わない場合は残り時間が流れていくのですね。この時間を翌月に持ち越せるようにしてほしいという要望があります。雪の多い月、少ない月ということは当然あるでしょう。しかし、一冬通してみれば、例年並みの積雪だったということもよくあることです。これは当初予算が変わるわけでもないわけですし、すぐにでも実行可能だと思いますが町長はいかが思われますか。
さらに屋根の雪下ろし、これは今日、町のサービスからは除外されていますが、昨冬の悲惨な事故を考えましても、ぜひ実施されるべきサービスだと考えます。サービスの内容、価格設定などは担当部署におまかせするとして、ぜひこの冬に間に合わせてほしい案件ですが、町長はいかがお考えになるでしょうか。
さて、話はいささか細かくなってまいります。
サンホールはぴねす風呂等の優待券についてですが、これは今、1人20枚支給されていますが、当人のみの使用と規制されています。
これを介添人1人も使用可能というわけにはいかないでしょうか。今日、全国的にもこの手のサービスは当人と介添人1名の利用が通例となっています。介添があることによる利用者の安心感はすくなくないと思われます。支給枚数は増やさなくてもよい、せめて介添1名までの使用は可というようには変更できないものでしょうか。町長のお考えをお聞きします。
次に高齢者交通費助成事業にうつります。
これは現在、ハイヤーチケットなど1万円分が対象者に支給されているわけですが、これをガソリン券、商品券を含めた中から選択できるようにはならないでしょうか。権利があっても寝たきりの人にはむしろ商品券の方が有効でしょうし、運転が可能な人にはガソリン券はありがたいことです。これも別段、予算措置は必要ではありません。町長のご意見を求めます。
福祉灯油等に関する質問です。
これは助成の対象となる家庭にとってはけっこうありがたい制度だと思うのですが、なんと利用者は対象者の3分の2程度にとどまっています。これは申請主義というか、役場の窓口まで出向いて申請書を書かなくてはならないというわずらわしさも一つの原因になっているのではないかと思われます。現に、町まで出るのが大変でという声は随分聞きました。
これを美幌町が実施しているような、郵送によるなど在宅のままでできるように簡略化できないものか、町長のお考えをお聞きします。
もう一点伺います。
町のサービスを受けられるのは町税その他の滞納がないということが一つの条件になっています。遅れながらもなんとか払ってきたとしても前年に滞納があれば当年はもうサービスが受けられない、しかし非課税世帯は当然この対象からは外れるわけですから、そのボーダーで頑張っている人たちに少しでも手を差し伸べる方法はないものかということで、たとえばこれを2年以上の滞納と条文を改めると、そこら辺がだいぶ緩和されるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
具体例を一つあげます。
第三子以降の保育料等の補助金について、サービスを受けるのはつまるところ子供なわけで親の貧困をいかに子供に及ぼさないかという、今日、話題のテーマにも沿っていると思いますが、町長はどうお考えになりますか。
最後の質問になります。
町ではいろいろなボランティアの方々にお手伝いをいただいています。そのほとんどは無償です。町が直接、主催する活動ではないとしても、それが町民にとって必要とされているわけで、そういう汗を流されている方々になんらかの形で感謝の意を示すことはできないだろうかというのが私の質問です。
高齢になれば町から顕彰されますが、ボランティア顕彰制度のようなものもあってもいいと考えます。それがボランティアをなさる方々のさらなる励みにもなることでしょう。町長のお考えをお述べ下さい。
今回は町民の方々にお話をお聞きした中から、私には納得のいく制度の改正についてお尋ねしました。無理な話ではないつもりですが、あったかすの町長として、ぜひ前向きにご判断をいただきたいと願いながら質問を終わります。