単刀直入にお聞きします。

町長はこの先、どのように図書施設を整備し、どのように読書環境を拡充させていくおつもりなのですか。

読書環境の拡充は町長の主要な公約でしたし、就任後にはひとかたならぬ力の入れようで公約を実行されていることは承知しております。

司書の配属、図書購入費の増額、とおかげでこの方面の経費も約３倍に膨れ上がりました。

さらに最近、担当課で確認した話によりますと、北野図書室の増改築、図書システムの導入と経費はとめどなく増大する気配をみせています。

このままの状態で進展すれば早晩、北野にも常駐の司書をということになるでしょうし、司書だけでは手が足りぬから、さらには助手をという話も、そう遠からず検討しなければならなくなるでしょう。

私は町長は考えを異にする者で従来通り大都市旭川に隣接する地の利を生かして、旭川市立図書館を利用させてもらうのが、もっとも現実的なやり方で、その分の経費はいくらあっても足りない福祉の分野にまわすべきだという意見ですが、残念ながら一議員としては町長がそのお立場でリーダーシップを発揮されるのを制止する力は持ちません。

おそらく、この先、当分は町長の思惑通り、図書施設の拡充は進むと考えざるをえません。

さて、そこで質問です。

図書館、図書館と言っておられるが町長はどのような図書館を目指すのですか。

上は国立国会図書館から下は剣淵の絵本の里まで、図書館には様々な規模があり、様々な特色があります。

ただただ旭川中央図書館のミニサイズ版を作るおつもりなのか、それとも剣淵の絵本の里にみられるような一点に突出した異彩ある図書館を目指すのか、町長のお考えを提示していただきたい。

図書館を造ろうと言うほどの町長ですから、当然、図書館設立に関する専門書も出版されていることはご存じのことと思います。そこにどの本にも異口同音に書かれていることは「なしくずしにだらだらと無計画に出来上がる図書館ほどつまらぬものはない」ということでした。

それと事前に専門家の意見を聞くこと。

それも建設コンサルタントではなく図書の研究者・専門家の意見を聞くべきだと言う主旨だったかと思います。

どうも町長には独断専行が目立つような気がします。大義がらずに町民や研究者の意見を聞く機会をぜひ作ってください。どうせ出来るものならせめて、のちのち悔いの残らないものにしたいものだと私も考えます。

第２の質問にうつります。

町は鷹栖と北野の２施設をほぼ対等に拡充させてきていると思われますが、将来的にもこれは維持する方針なのですか。

私は人口７０００人、５０億の予算の町が図書施設を２か所も運営すると言うのは、それこそ無駄、無理なことだと思います。

旭川近郊の他町村にもそのような例はありません。

まして鷹栖町もこの先、人口の減少が予想され2035年には6000人を切るというデータもあります。お考えをお聞かせ下さい。

これに付随する形で第３の質問です。

町では鷹栖、北野、２地区の図書施設には随分と力を入れておられるが、相変わらず中央、北斗、北成の図書コーナーは等閑視されています。

この不平等、不公平はなんなのでしょう。

住民が減少すればする程、高齢化が進めば進む程、行政の手厚い保護が必要になるという私の考えが間違っているのでしょうか。

読書人口を掘り起こす、それならば需要の少ない３地区、時間に余裕のある高齢者の方などそれこそ宝の山ではありませんか。

中央、北斗、北成の３地区の図書コーナーにもどうかもっと関心を向けていただきたい。これも私の願いですがお考えをお聞かせ下さい。

４つ目の質問にうつります。

蔵書を増やす一方で盗難防止にはなんらの対策も講じていないのはどういうことなのか疑問に思っています。

図書館が一般化されれば、その分、図書館にも世間の風が吹き込むのは当然のことと思われます。

図書を愛する人は、などという性善説はとっくの昔に通用しない時代になっています。

この先、図書館でも事件、事故、何が起こっても不思議ではないというのが、研究者・専門家の常識です。

そうして、これは図書館の全体を差配する立場の司書の資質、能力にも大きく関わってくる問題なのですが、今はこの問題には深入りしません。

とりあえず盗難防止の面からだけでなく、事件、事故を未然に防止する観点からも、図書館の無人開放は再検討する必要があると思いますが意見をお聞かせ下さい。

蔵書管理システムの導入に関しても、私はぜひ事前に研究者、専門家の意見を聞くことをお勧めいたします。

システムもいまだ発展途上で常に進化しています。

そうして大学の研究室でも、それを実地に確認してみたい意向があります。

場合によれば非常に安価で、立ち上げから維持管理までをお願いできることもあるようです。

現在、導入予定の管理システムでは年間140万円の維持費が図書館が継続する限り永遠に続くことになると思われますが、これがいずれ町の重い負担にならないか心配しています。

ご意見をお願いいたします。