第7次鷹栖町総合振興計画、いわゆる7総について、町長の現時点での評価及び今後の対応についてお考えをおたずねします。
7総は町づくりの大きな指針として、平成21年に策定され22年から実施されています。
すなわち今年(こんねん)で3年が経過するわけですが計画書を読みあわせてみますと意外と順調に進行している事業がある一方、努力のわりに成果の上がらない事業、ほとんど手付かずのまま放置されている案件もないわけではありません。
たとえば長年の懸案であった北野地区の国営農地再編整備事業はなんとか事業着手にこぎつけました。
インターネットの環境整備も今年度の鷹栖市街地を皮切りに来年度以降、中央・北斗・北成と順次進展することとなりました。
これらは7総の方針にそった成果と胸を張っていいと思います。
一方、項目に上がっていてもほとんど成果の見られない事業も少なからずあります。
たとえば農業後継者の配偶者対策、たしかにこれはどこの農村でも頭を痛める難しい問題ではありますが、成果が上がっていない事実も認めなければなりません。
障がい者就労支援事業、これは平成21年から23年まで障がい者就労支援モデル事業として農業体験などが行われましたが24年には中断してしまいました。
福祉のまちたかすなのですから、これなどもう一度継続を検討してもよいのではないかと思います。
農産物の販路を拡めるというのも7総の大きなテーマの一つでした。
しかし、農産物の販売ルートの確保の支援、農産加工施設運営事業、どれもこれもいま一つぱっとしないと思うのは私だけでしょうか。
デザインのあるまちづくり推進事業というのもあえて一項を設けて提案してあるわけですが、これなどいったいどのような事業が予定されているのでしょうか。
統一されたデザインに基づく公共施設案内表示、住所案内板等の設置、事業の概要でうたわれたこれからのことはやはり美しい町づくりには欠かせないことですし、ぜひ7総の実施期間中には手掛けてほしい案件です。
計画書を読みながら目についたところをいくつか拾いあげてみましたが、今日検討が必要だと思われる案件は当然ながらこれだけではすみません。
総花的に盛り込んだ7総の精神を私は単に批判しようというのではありません。
7総は平成31年までの私たちの希望であり目的なわけですから可能なかぎり実現を目指さなければならないのは当然のことです。
しかし、だからこそ、いま一度、ここで再検討する必要があるのではないか、それが私の言いたいところです。
7総は明後年、平成26年には中間見直しとなっておりますが、それ以前の5年間は毎年見直しがありますし、特に今年度は町長が変わったといういきさつもあります。
町長は現時点で7総をどのように扱われるおつもりか、今後はどのような修正、展開を考えておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。