iPhone

Jul 2007

karisawa@gmail.com

iPhone に関する雑感

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Apple 対 Microsoft 

iPhone の売れ行きが好調なようだ。 僕は iPhone に関心を持っているけど、でもその関心の向きはちょっと変わっている。僕は iPhone が Apple の収益構造をどのように変えるかに関心を持っている。もしも iPhone が成功して、Apple が Mac OSX からの収入に頼らなくてもやって行けるようになったら何が起こるであろうか?

iPhone は Apple の戦略的商品である。スマートフォンはこれからの成長市場である。Apple がこの市場を制覇しようと考えていても不思議ではない。

スマートフォンには PC との連携性が強く求められるであろう。従って iPhone  のスマートフォン市場でのシェアは PC における OS のシェアに大きく左右されるはずである。Apple がスマートフォン市場を制覇する上での最大の弱点は PC の OS が Microsoft に押さえられている事である。これを崩すにはどうすればよいか? 最も手っ取り早い方法は OSX を PC の世界に無料で解放することであろう。

現在のところ Microsoft の収益源の殆どは Windows と Office である。このような収益構造は Microsoft のアキレス腱である。Office についてはフリーの対抗馬 Open Office が既に存在し、商品としての価値が失われつつある。従って Microsoft は Office を Windows にバンドルし、Office の価格を Windows に上乗せして行くであろう。しかし OSX が無料化されるとどうなるか? OSX は Linux と違って一般消費者に受け入れられるだけの十分な魅力がある。Microsoft は極めて苦しい立場に追い込まれて行くに違いない。

Apple にとっての唯一の不安材料は Microsoft の存在であろうから、Apple が Microsoft 帝国打倒のために「肉を切らせて骨を断つ」捨て身の戦術に出る可能性は十分にあるだろう。

このように考えてみると Apple が CPU をインテル製品に切り替えたのは単に PowerPC の発熱問題だけが理由ではなかったのではないかと勘ぐりたくなるのである。なにしろインテル系の PC の世界に入れば、やがては Apple は Mac のクローンに悩まされ、さらには OSX の不正改造や不正コピーに悩まされる事になる。Apple が尊敬され、かつ悩みから解放される唯一の方法は OSX を PC ユーザに無料でサービスする事である。Apple がこの方向に進むのではないかと思い巡らしている今日この頃でした。

僕の欲しい iPhone

僕は今回リリースされた iPhone を欲しいとは思わない。もちろん日本の特殊な通信事情故に、日本では携帯電話の部分は使えないのであるが、仮に使えたとしても気に入らない。仮想キーボードが日本のユーザにとって苦しいのではないかと思えるからである。僕はペン入力ができる iPhone が欲しい。もちろんメールを書かない時には現在のように指で仮想キーを押す方式が良いのであるが、日本語の入力の時にはペン入力の方がづっと使いやすいのではないかと思う。

もっとも任天堂の DS はその方向に進んでいるのであるが、でもまだ日本の文字については1文字毎に確認して行かなくてはならないので効率が悪い。でもこの方向は日本人にとって本命ではないかと思う。Apple もこの方向に進んでほしいが、実用的なものに仕上がるためには5年程要するかも知れない。